第13話の結末は、画像をご覧の通りです。
冒頭で犯人を射殺した桜井刑事(藤岡 弘)を、犯罪者が憎いから殺したんだろうと激しく罵倒した津上刑事(荒木しげる)が、愛する妹(牧 美智子)を拉致監禁し暴力を振るった石橋蓮司を、自ら射殺しちゃいました。
呆然と立ち尽くす津上……そこでバッサリ、突き放すように幕を下ろしちゃうのがまた、このドラマの凄さなんですよね。
誰かが撃たなきゃ人質が殺されかねない状況だったとはいえ、もしかすると自分は、ただ蓮司が憎いから、殺してやりたいから撃ったんじゃないか?……
これが『太陽にほえろ!』だったら、主人公がそんな葛藤を乗り越え、先輩刑事も同じ苦しみを味わったことを理解し、刑事としてまた一歩成長する、みたいな姿を描いて終わった筈です。
基本的なスピリットはよく似てるけど、表現の仕方は実に対照的。『太陽』の方がメッセージは伝わり易いけど、視聴者に解釈を委ねる『特捜』の作劇もまた、私は素晴らしいと思います。
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