☆第266話『逃亡者』&第267話『追跡者』
(1977.8.26&9.9.OA/脚本=小川 英&長野 洋&山崎 厳/監督=竹林 進)
ボン(宮内 淳)&ロッキー(木之元 亮)コンビの第2弾エピソードは、『太陽にほえろ!』初の海外ロケ、オーストラリア編となりました。ゴリさん(竜 雷太)、長さん(下川辰平)、殿下(小野寺 昭)も参加してます。
殺人事件の容疑者である商社マン=久門(橋爪 功)を追ってシドニーへ飛んだボン&ロッキーが、地球の裏側まで行っても相変わらず走りまくるというお話w
捜査が進むにつれ久門が根っからの悪党じゃないことが判り、彼の為に全てを捨てて追ってきた恋人=圭子(倉野章子)と幸せそうに戯れる姿を見たボンとロッキーは、ボス(石原裕次郎)は遥か遠くだし「俺たちに逮捕権は無い。見なかった事にしよう!」とするんだけどw、久門を狙う殺し屋の出現により、最終的には二人を救う為に「追跡者」の使命を果たすのでした。
モダンなシドニー市街もさることながら、果てしなく続く芋畑を延々と走る逃亡者=久門と、それを追うボン&ロッキーを望遠で捉えた夕陽バックの映像が超絶に美しく、日本のTVドラマ史上に残る名場面となってます。
DVDの映像特典で宮内さん、木之元さんも仰ってましたが、なぜか『太陽にほえろ!』には都会よりも大自然の方がよく似合う。後に藤堂チームはカナダ、ヨーロッパ、ハワイへも出張しますが、いずれもクライマックスアクションは大自然をバックに展開されました。
所轄署の警察官が海外で捜査など出来るワケがない!なんていう野暮なツッコミは、本当に格好悪いからやめた方がいい。そういうしょーもない糞リアリズムが日本のTVドラマをつまらなくしてることに、もうみんな気づいてますからね。
海外ロケや地方ロケはキャスト&スタッフの慰安旅行を兼ねた側面もあり、ゲストも橋爪功さん、倉野章子さんと常連の方が呼ばれてます。
件の芋畑シーンでは、宮内さん曰く「死ぬ寸前まで走らされた」そうでw、それが日常であるボンとロッキーはともかく、慣れてない橋爪さんは「もう二度とこんな番組には出ない!」「聞いてないよ!」「訴えてやる!」って思われたかも知れませんw(後に第322話にもご登場、通算5回のゲスト出演でした)
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