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2022年秋シーズン、TBS系列の日曜夜9時枠でスタートした「日曜劇場」の新作です。
前情報ゼロの状態で、とにかく『アトムの童(こ)』っていうタイトルの意味だけ知りたくて初回を観たら、不覚にも面白かったですw
けど、そこはやっぱり日曜劇場。先の展開はほぼ想像つきますから、継続して観ることは無いと思います。ただ初回をなぜ面白いと感じたか、その理由だけ書いておきます。
『アトムの童』のアトムは、風間杜夫さん扮するフィギュアの造形師が経営し、正社員がでんでん&塚地武雅の2人だけという小さな玩具メーカー「アトム玩具」のアトムでした。
で、風間さんが脳梗塞で倒れ、いきなり社長業を継ぐことになった一人娘の岸井ゆきのさんと、アトム玩具のフィギュアで遊んで育った天才ゲーム開発者の山﨑賢人くんが、それぞれ違った意味で「アトムの子供」ってワケです。
アトム玩具は経営難に陥った挙げ句に火事で全焼。そして賢人くんはせっかく開発した傑作ゲームが「裏切者」のせいで大手IT企業にパクられて、業界からドロップアウト。
そのにっくきIT企業の経営者=オダギリジョーが、今度はアトム玩具の特許を買い取って技術を奪おうとしてる!
ゆきの新社長はアトム玩具の看板を守るべく、ゲームメーカーとしての再起を決意し、二度とゲームは作らないつもりだった賢人くんを懸命に口説きます。
そう、これは負け犬たちが力を合わせて強大な敵に立ち向かう、敗者復活のストーリー。私みたいに人生負けっぱなしの小市民は、こういう話にすこぶる弱い!
しかも私はモデルガンだけでなく、マジンガーZのフィギュアもコレクションしてますから、玩具メーカーはリスペクトするし玩具マニアには共感しちゃうワケです。
ただ、ゲームはほとんどしないもんで、アトム玩具がゲームメーカーとして再起するって設定には、ちょっと引っ掛かりました。
私からするとオモチャとゲームは全くの別物ですから、いくら看板を守る為とはいえ、フィギュア一筋だった風間さんやでんでんさんが新社長の提案にあっさり賛同したのには「えっ?」って、ちょっと拍子抜けしちゃいました。さすが日曜劇場、勢いで誤魔化しよるなあってw
で、もう1つ面白いと感じたのは、大手メーカーが作らないオリジナルの玩具にこだわり続けた風間前社長と、とにかく「売れる商品」を作ることしか頭にないオダギリジョー社長との対比。
これって、両者とも日曜劇場のメタファーになり得ると思ったワケです。老舗で、何も知らずに観ても「これって日曜劇場だよね」って判っちゃう独自の作風を貫いてるのは風間さんっぽいし、とにかく金をかけて豪華キャストを集め、視聴率を稼ぐ為なら手段を選ばない感じはオダギリ社長っぽい。
私がいつも日曜劇場の悪口を書きながら、無視することが出来ない理由が今回のストーリーに象徴されてる気がしたんですね。大嫌いなのに、気になる存在。けど、だから、次回は観ないw
ポートレートは、賢人くんが住み込むゲームセンターのアルバイト店員=結衣役でレギュラー出演の、飯沼愛さん。TBSの女優発掘&育成オーディション『TBSスター育成プロジェクト/私が女優になる日』で約9000人の中から1位に選ばれた期待の新星です。
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