まぁホントはポータブルのDVDデッキかノートパソコンで映像と照らし合わせながら探索すべきなんだろうけど、持ってないから仕方ありません。ガイドブックと記憶だけが頼りです。
フェリー乗り場と商店街は誰でも簡単に行けるけど、ここは徒歩だと難しい。『さびしんぼう』の主人公=ヒロキ(尾美としのり)が住んでる設定だったお寺、西願寺です。
山門前の石段は幾度となく登場したけど、特にヒロキとさびしんぼう=タツコ(富田靖子)の別離シーンは思い出すたび胸がキュンとなります。
釣鐘も印象的に使われてました。
浦辺粂子さん扮するお祖母ちゃんとヒロキのとぼけた会話で、お墓のシーンもほんわかした印象。お祖母ちゃんだけが唯一、さびしんぼうの正体に最初から気づいてたんですよね。(と言うより見分けがついてなかったw)
とっても高い場所にあるお寺なので、尾道の町と海が一望できます。道は細いし、もしジムニーでなければスンナリとは辿り着けなかったはず。親友Hに感謝!
そして石段を降りてすぐの坂道。百合子(富田靖子、2役)が自転車でたまたま通りかかる場面も屈指の胸キュン・シチュエーションでした。
その後日、自転車のチェーンが外れて、百合子が「ここで」途方に暮れてたのは偶然じゃないのかも知れません。
尾道ならではの急傾斜。だから徒歩だと難しい!
そして最後に訪れたのは、百合子が通い、ヒロキが望遠レンズで覗き見する女子高の撮影で使われた中学校。実際は共学みたいです。
部活動で生徒さんが沢山いて、不審者と思われたくなかったもんで写メは1枚だけ。
西願寺とはけっこう離れてるから、Hがジムニーで来てくれてホント助かりました。もっと細かく、じっくり探索するにはレンタル自転車を利用するのがベストかも。
だけど私はそこまでこだわる気が無く、ロケ地の空気感を味わいたかっただけなので、これくらいの加減でちょうどいい。
岡山・倉敷も含めて3日間、ずっと快晴で寒くも暑くもなく、ベスト・コンディションで旅が出来ました。そもそも昨年亡くなった父の法事で来ましたから、父が護ってくれたのかも知れません。
帰りの途中、Hと私の共通の友人であるN君とお茶することになり、彼が住む尼崎に向かって出発。
するとモノノフ(ももクロ狂い)のHがなぜか廻り道して福山市民球場へ。
今月、ももクロのコンサートがここで開催されるんだそうです。行く予定してるワケでもないのに、なぜ下見する必要がある?w
こんな風に、いつも我道をいくHには昔から振り回されっ放し。だから遅刻魔なんですよね。予定より到着時間が遅れたのはこれが原因です、N君。全部ヤツのせいなんです!w
予定より1時間近く遅れたけど、N君とも無事に再会できました。3人が揃うのは15年ぶり位だけど、久し振りって感じが全然しない。別に照れることもなく、一瞬で昔の感覚に戻れちゃう。そんな友達がいてくれるのは本当に有難いことです。
そんなワケで3日間、ホントに楽しい旅が出来ました。生き返ったような気がします。もうしばらく、頑張って生きて行けそうです。
煎り豆が入った枡を持ったヒロキが、自転車のチェーンが外れて困っている百合子さんに遭遇する場所、実際に行ってみたいです。
つい考えてしまうんです。ぼくなら「こんなの簡単だ。工具持って来るから」と、その場で自転車を直してしまい、「ありがとうございました」でオワリでしょうww。自転車が直らないから、「持って行ってあげますよ」と一緒に渡船に乗れるわけです。
ヒロキの歩くスピードに追いつけず、百合子さんが時々小走りになるのが可愛らしいです。
尾道は小高い山からいきなり海になるような地形ですね。海も急に水深が深くなるんでしょう。昔、尾道の消防訓練をテレビでたまたま見ましたが、ポンプ車が入れない高台が火事になった場合は、細い坂道を消防士が駆け上がり、リレーのようにホースを繋いで行く様子に驚きました。
ぼくのお友達もももクロ好きです。同じくらいの歳なんですが最近急にハマり出して、コンサートなどほとんど行っているようです。「この歳でこんなにハマる自分が不思議」と言っていました。
自転車のチェーンが外れた坂道も映画の印象よりずっと小ぢんまりしてて、写メで撮ってもそれほど画にならず、大林監督の映像マジックを感じました。
ももクロと多部未華子さんには、中年以上のファンも多いという共通点があります。理屈では説明しようがないけれど、どこか昭和を感じさせるんですよね。