NHKの夜ドラ『VRおじさんの初恋』が昨夜、終了しました。このドラマには何回も何回も泣かされたけど、最終回はホントに水分が枯渇するほど号泣させられました。
前回の記事で、主人公=直樹の性格と彼の置かれた状況が「今の自分によく似てるから」どハマリしたって書きましたけど、順番が逆かも知れません。
このドラマにハマり、詳細なレビューを書くため直樹の心情を分析してたら、知らず知らず私自身の心情も彼とシンクロし、そのお陰で「1周年」を前向きな気持ちで迎えられたような気がします。
だって、ちょっと前は「自分自身がイヤになるばかりの毎日だ」なんて書いてましたから。
特に、自分が孤独だなんて思い込みに過ぎず、客観的に見れば同僚にすごい恵まれてるやんって思えたのは、直樹を見ててそう感じたから。
で、同僚たちが支えてくれるのは「直樹の人柄があればこそ」とも感じたから、私自身だって捨てたもんじゃないかも?と思えた。それが前回の記事に繋がるワケです。
レビューは「成長ストーリー」みたいにまとめちゃったけど、当然それもありつつ、作者が何より我々に伝えたかったのは「ユー、もっと自分を肯定しちゃいなよ!」っていうメッセージなんですよね、きっと。
最後に直樹がナオキと、そして穂波がホナミと(つまりそれぞれ自分のアバターと)対面し、笑い合うシーンがそれを象徴してると思います。
本当に素晴らしいドラマで、一生忘れられない作品になりました。もしかしたら今後、私の人生を変えるかも知れないぐらい、大きな出逢いです。
ラストシーンにおける直樹のセリフ「ありがとう」を、私も全身全霊でスタッフ&キャストに伝えたいです。
PS. セクシーショットは井桁弘恵さん(ホナミ役)で彼女も素晴らしいけど、圧巻は倉沢杏菜さん(ナオキ役)の演技でした。凄い女優さんになりそう!
倉沢杏奈さん、素晴らしかったです。今回初めて彼女のことを知ったのですが、過去作品も含めてこれから注目していこうと思っていたところなので、ハリソン君の言葉が嬉しかったです。
昭和のオッサンには、“あっちの世界”と“こっちの世界”、それから“そのふたつをくっつけた世界”の共存というかなんというか、そのあたりの設定に少々ついていけないところが正直ありました。
けれども、表現方法がどうであれ、人間の本質とかありようについて掘り下げていったこの作品は素晴らしかったと思います。壁をぶち破る勇気をもって行動する。それがあってこそたどり着ける新しい世界!
本当にいいものを見せてもらいました。私もスタッフとキャストのみなさんに、心からの感謝の気持ちを送らせてもらおうと思います。
が、あれは直樹と穂波それぞれの心象風景だと思うんですよね。私はかつてカウンセラーの人と同居した経験があり、スピリチュアルな表現にも免疫があるせいか、何となく腑に落ちました。
まったく的外れな推察かも知れませんが、『つばさ』と同じセラピーのドラマではないかと。セラピーって、催眠療法で過去の自分と対面して安心させたり、逆に励まされたりっていうカウンセリングの手法ですが、多くの創作者がそれを参考にしてるに違いないって、私は勝手に考えてます。
セラピーを受けた人はたいてい最後に号泣するのですが、私にとって『つばさ』と『VRおじさん』はまさにそういう作品でした。
そうかあ、納得しました。
惹かれたわけです。。。