ジーパン(松田優作)時代の第60話『新宿に朝は来るけれど』以来となる、桃井かおりさん2度目のゲスト出演作。
主役はボン(宮内 淳)で、桃井さんは文学座で優作さんと宮内さんの先輩って事で、友情出演みたいな形です。
他にも山西道広さんや野瀬哲夫さん、清水 宏さんら文学座仲間……ていうか優作さんの芝居仲間たちが脇を固めておられます。(山西さんは今回ワンカットしか出て来ませんw)
当時の桃井さんは25歳。すでに『前略おふくろ様』や『男たちの旅路』等の人気ドラマにレギュラー出演、個性派女優として広く世間に認知されてました。
今や世界をまたにかけて活躍する大女優であり、映画監督としても一目置かれる存在。そりゃもう、当時からオーラが違ってます。
第60話もそうだったように、突出して名作ってワケじゃないストーリーでも、キャストの力量や存在感で観客を魅了させられる、それを見事に証明した作品だと思います。
☆第199話『女相続人』
(1976.5.7.OA/脚本=小川 英&中村勝行/監督=澤田幸弘)
大手建設会社の社長=南郷(松川 勉)がビルの屋上から転落死、状況からして他殺と見た藤堂チームは捜査を開始します。
南郷が転落した直後に、そのビルから走り去った女がいたとの目撃情報を得るボン。と同時に、南郷には籍に入れてない圭子(桃井かおり)という隠し子がおり、その圭子が最近になって認知を要求していたという情報も浮上。
認知請求したことも、事件当日にビルから走り去ったこともアッサリ認める圭子だけど、殺人だけは否定します。
南郷が認知を承諾する、その会話を録音したテープがいかにも偽造臭く、何より圭子の人を食ったような態度が気に食わないボンは、彼女が遺産目当てで南郷を突き落としたと決めてかかるのですが……
証拠の録音テープが偽造臭かったのは、南郷が愛人=圭子の母親を侮辱する発言をした部分を、圭子が編集して削除したから。そして圭子の態度が人を食ったように見えるのは、演じてるのが桃井かおりだから。
そう、圭子はシロで、遺産の半分が彼女に渡ることが許せなかった、南郷の息子が真犯人なのでした。
息子が逮捕された結果、遺産の全額を受け取ることになったにも関わらず、圭子は切なそうに涙を浮かべます。
「お父さんは冷たいけど、認知されれば、ステキなお兄さんが出来るから……せめて、兄弟だけでも欲しかったの。それなのに……」
圭子が認知を要求した本当の理由は、純粋に家族が欲しかったから。彼女はただ、愛情に餓えてただけ。
それを知って、またホの字になっちゃったボンにw、ボス(石原裕次郎)は帰郷する圭子を見送りに行くよう命じるのでした。
//amass.jp/121789/
ところで話変わりますが、キアヌさん的には『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』は如何でしたか?
アナザーストーリーの記事でした!!
まさかご存じないことはないとは思ったのですが、万が一があってはと思いました!
エンドゲームはエンドゲームのページに感想を書きます!!!
ゴジラはまだいけてないのです!!!