こちらは『相棒』よりも早い1999年にスタートした、現行の連ドラでは最長寿を誇る『科捜研の女』のシーズン21! 2021年10月、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠でまたまた放映がスタートしました。
京都府警科学捜査研究所(科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む!
……てな内容はこれまでと一寸たりとも変わらず、メンバーチェンジもいっさい無くて、前回レビューした『相棒』シーズン20もそうだけど、新鮮味はカケラもありませんw
そこはもう、あえてそうしてるんだろうと思います。他の多くの番組があの手この手で若い視聴者を呼び込もうとするなら、こっちは変化を嫌う年配層のファンをとことん大切にし、徹底して保守的に行こう!って、たぶん何年も前に腹を括ったんでしょう。
私自身もすっかりオヤジ世代ですから、それが心地好かったりするんですよねw どれもこれも似たような企画ばっかりでドラマ業界はもう終わってる!って、さんざんブログに書いてるクセにw
いや、だって『相棒』も『科捜研の女』もそれぞれのジャンルのパイオニアなんだから、堂々と王道を突き進めばいいワケです。他の番組の創り手たちに対して私が言いたいのは、早くあなた方が新たなパイオニアになってくれよ!ってことです。タモリさんやダウンタウンを超える芸人さんがいつまで経っても現れない状況となんだか似てますよね?
『科捜研の女』はつい最近、初の劇場版が公開され、スマッシュヒットを飛ばしたばかり。
新鮮味はカケラも無い替わりに長寿番組の強みを生かし、過去シリーズでレギュラーだった登場人物たちを劇場版で勢ぞろいさせ、今回の新シリーズにも登場させるというイベント性でオールドファンを喜ばせてくれます。
初回に登場したのは榊マリコの元夫=倉橋拓也(渡辺いっけい)。実に20年ぶりの復活で、前回の『相棒』に再登場された本田博太郎さん(17年ぶり)をこれまた超えてます。
15年近く続いた『太陽にほえろ!』でもジーパン(松田優作)のおふくろさん(菅井きん)が末期に再登場されたりすると、やっぱり長年のファンとしては嬉しかったです。メンバーや作風が時代と共に変わっても、作品世界はちゃんと地続きなんだって実感が持てますから。
倉橋拓也の場合、マリコとくっつきそうでくっつかない土門刑事(内藤剛志)と彼が対面することでビミョーな空気の揺れがあったりして、単なる謎解きだけじゃ済まない人間ドラマが生まれる。マンネリにはマンネリにしか持てない武器があるワケです。
ちなみに初回ゲストの沢城みゆきさんは、あの峰不二子の声を現在あてておられる人気声優さん。これまた息の長いアニメ『ルパン三世』の新シリーズも同じ週にスタートしてるんですよね。
『科捜研の女』シリーズにおける私の推しは、シーズン13 (’13) から科捜研に加入した映像データ研究員の涌田亜美。演じる山本ひかるさんは『仮面ライダーW』(’09) のヒロイン・鳴海亜樹子 役で注目された女優さんで、プロ雀士でもある方ですw
2 コメント
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- Unknown (さくらもち)
- 2021-10-30 11:37:13
- ご訪問頂きありがとうございます。実際、日本は阿呆なセイジカばかりで沈没しつつありますね(笑)。
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- Unknown (harrison2018)
- 2021-10-30 11:58:49
- どんな組織でもそうなんでしょうけど、古株が居座り続けると新陳代謝が途絶え、腐っていくのは当たり前ですよね。長寿番組も悪くないけど、このままじゃ刑事ドラマの世界も相当ヤバいです。
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