2016年の冬シーズン、よりによってSMAP解散騒動のさなかw、テレビ朝日系列の木曜夜9時「木曜ドラマ」枠で全10話が放映された、テレ朝&東映の制作による刑事ドラマ。
2013年から'15年にかけて「土曜ワイド劇場」枠でスペシャルドラマ4本が放映され、その好評を受けての連ドラ化。私もずっと待望してました。
何者か(たぶん警察上層部に通じる組織)の罠にはまり、無実の罪を着せられ刑務所に10年間服役した刑事=宅間善人(草なぎ剛)が、受刑者たちとの交流から得た犯罪ノウハウや、犯罪者心理の知識、そして並外れたデータ解析能力を駆使し、難事件を解決して行きます。
設定もユニークだけど、真面目なんだか不真面目なんだか、冷めてるんだか熱いんだかよく分かんない宅間刑事のキャラクターが抜群に面白く、草なぎ君の定評ある演技力との相乗効果で、そのクオリティーは凡百の捜査ドラマと一線を画してます。『ヒガンバナ』と見比べるとよく判りますw
連ドラ化にあたって舞台が京都から東京に移され、警視庁に新設された「総合事犯対応係(仮)」のメンバーとして、夏菜、和田正人、吹越 満らが新たにキャストイン。
京都(土曜ワイド劇場)時代のレギュラー陣はお払い箱かと思いきや、南 果歩、芦名 星、平岡祐太の3人が第1話後半から応援に駆けつけ、そのまま転属する形で続投となりました。
夏菜さんの刑事役もなかなか魅力的だけど、宅間=草なぎ君はやっぱり、関西ノリの南さんと組んだ方がキャラが活きますから、私はとてもホッとしました。
そして何と言っても、戸田山雅司さんの脚本です。初回は、宅間がまたもや冤罪で刑務所にぶち込まれるというw、意表を突いた展開で楽しませてくれました。
同じ謎解きゲームでも脚本次第、キャラクターの創り方次第でこれほど面白くなるんだって事を、皆さんも是非『ヒガンバナ』と見比べてw、実感して頂ければと思います。
SMAP解散により続編制作の可能性は絶望的かも知れないけど、ジャニーズの圧力なんかに負けず、是非いつの日か復活させて頂きたいシリーズの1つです。