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2019年の秋シーズン、テレビ朝日系列の金曜深夜「金曜ナイトドラマ」枠で全8話が放映された、テレビ朝日&MMJの制作による人気シリーズ第3弾。スタート直前に『時効警察はじめました 零号』として2時間スペシャルも放映されてます。
シレっとFBIから総武警察署・時効管理課に戻って来た霧山修一朗(オダギリジョー)が、またもや趣味で時効成立済み事件の謎をシレっと解いていきます。
相棒となる交通課婦警=三日月に麻生久美子、時効管理課メンバーにふせえり、江口のりこ、若松 了、刑事課の刑事に豊原功輔、緋田康人、鑑識課員に光石 研、といったお馴染みの顔ぶれに加え、交通課婦警に内藤理沙、田中真琴、鑑識課員に磯村勇斗、そして刑事課の新人刑事で第2ヒロインとなる彩雲に吉岡里帆、といった新レギュラーが加わります。
チャーミングな面々による独特のネアカなノリは健在で、ストーリー自体はよくあるコールドケースの謎解き物でも、全編に隙間なくユーモアが仕込まれてるので退屈はしません。
そのユーモアがウケようがスベろうが、意味が通じようが通じまいがお構いなしの、視聴者に媚びない制作姿勢が魅力で、そこがファンの心を掴んで離さないポイントなのかな?と、続けて観てる内に何となく解って来ました。
主演のオダギリジョーくんがそういうタイプの役者さんだと思うし、シリーズの世界観を創り上げた三木聡さんや園子温さん等も多分そういうクリエイター。深夜枠でこそ本領を発揮する人達ですよね。
それと、意外にミステリーとしてのクオリティーも高いかも知れません。基本はよくある謎解き物って書きましたけど、扱うのは既に時効が成立してる事件であり、だいたい真犯人の目星は最初からついてる。
言わば完全犯罪を成し遂げた知能犯によるトリックを、主人公が見抜いていく過程を見せ場にした『刑事コロンボ』式(倒叙法)の作劇。犯人当てゲームよりもずっとハードルの高いジャンルで、日本での成功例は『古畑任三郎』や『実験刑事トトリ』等、ほんの数本しか思い当たりません。
謎解きの面白さだけじゃなく、いかに魅力的なキャラクターを描けるかが倒叙ドラマの勝負どころで、その点『時効警察』シリーズは成功してると思います。退屈せずに観てられるのは、決して小ネタが笑えるからだけじゃない。
今となっては珍しい1話完結フォーマットで、やれ主人公の秘められた過去だの失われた記憶だのとわざとらしい「謎」設定で引っ張らなくたって、人物を魅力的に描きさえすれば視聴者はついて来るんだって事を、本作が証明してくれてます。
勿論そこにアクティブな描写(チェイス&バトル)が加われば言うこと無しだけど、このシリーズに限っては必要ありません。霧山くんがあくまで趣味でやってる捜査であり、時効済みで犯人を逮捕する必要も無いワケですから。
ボインぼよよん画像は、言わずと知れた本作のWヒロイン、吉岡里帆さんと麻生久美子さん。おっぱい星人な方にはたまらん組み合わせかと思います。
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