ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『緊急取調室』3―#01

2019-04-19 00:00:13 | 刑事ドラマ2000年~










 
2019年春シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜9時枠でスタートした刑事ドラマ。取り調べを専門とする警視庁の精鋭チーム「キントリ」こと緊急事案対応取調班が、頭脳戦・心理戦で容疑者を落とし、事件の謎を解く人気シリーズの第3弾です。

取調官・真壁有希子に扮する天海祐希を筆頭に、田中哲司、小日向文世、でんでん、大倉孝二、速水もこみち、鈴木浩介らレギュラー陣が続投。急逝された大杉 漣さん扮する「善さん」は退職したという設定で、代わって塚地武雅さんが画像解析のエキスパートとしてレギュラー入りされました。

初回は、人質救出のため立て籠り犯を射殺したエリート参事官(浅野温子)の事情聴取で違和感を覚えた真壁たちが、その裏に隠された殺意を暴いていくストーリー。

以前レビューした『特捜最前線』で桜井刑事(藤岡 弘)がやはり立て籠り犯を射殺し、査問会でその経緯が暴かれていく話と設定が似てますが、人質女性の秘密を守るために「最初から殺すつもりだった」とあえて主張した桜井とは真逆に、殺意をひた隠しにする参事官と、同じ女性警察官として彼女を尊敬する真壁との行き詰まる対決は見応えがありました。

この『緊急取調室』のファーストシーズン第1話をレビューした時、私は「映像としては(動きが無くて)最もつまんない取調室をメインにしてどうする」って、かなり否定的に書きました。

あの回は結局「泣き落とし」で犯人を自白させてましたから、それじゃ凡百の刑事ドラマと変わらんやん!とも思ったし。「泣き落とし」も立派な取り調べのテクニックではあるけど、あんな最新鋭の設備を駆使しながら結局それかい!?って思ったんですね。

だけど今回みたいに、自分よりずっと格上の強敵と主人公が対決し、人情じゃなく、あくまで捜査と取り調べのスキルだけで勝利する話なら大歓迎です。

裏を返せば、追跡や格闘といったアクティブな要素で盛り上げるよりも、動きが無い「取り調べ」だけで視聴者を楽しませる方がずっと難しいワケで、本作はむしろ相当チャレンジングな企画なのかも知れないって、あらためて思い直した次第です。

まぁ、それだけにエピソードによって当たり外れが激しくなると思うけど、芸達者なレギュラー俳優陣と豪華ゲストの演技対決を観てるだけでも退屈はしない事でしょう。

とにかく初回は、浅野温子さんの過剰な演技が異様な緊張感を生んで、予想外に面白かったです。このクオリティーをキープ出来るなら、もしかすると『相棒』に続く長寿シリーズになるやも知れません。

セクシー画像は、いわくありの人質女性を演じた市川由衣さん。若い若いと思ってたら芸能界デビューは2000年で既にベテランの域、そして一児の母にもなっておられます。

コツコツとキャリアを積んで刑事ドラマへのゲスト出演も多く、これから欠かせない女優さんの一人になられるかも知れません。
 


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