スコッチ(沖 雅也)は日本一拳銃がサマになる刑事であるばかりでなく、日本一ショルダーホルスターが似合う男とも言えます。ショルダーホルスターとはつまり、腰に着けるヒップタイプじゃなくて肩から掛けるタイプのホルスター。
これはまず基本的に長身でないと似合わない。後輩のロッキー(木之元 亮)も長身で似合ってるけど、やっぱ毛だらけでスコッチには及ばない。
夏は上着を脱ぐ機会が多いから、スコッチの格好良いショルダーホルスター姿を堪能できます。沖雅也さんもそれを意識されてるんでしょう、『大追跡』でも一貫してショルダー、『俺たちは天使だ!』におけるブーメランすらショルダー型のホルスターに収めておられます。
いつも書くように、ホルスターから銃を抜いて構える、そしてまた収める一連の動作がスコッチはいちいちカッコいい!
一方、新入りのドック(神田正輝)はバックサイドホルスター(背中に銃を逆さまにして収める)という異色のチョイスで独自の格好良さを開拓。'80年以降の『太陽にほえろ!』は、そういうマニアックな視点からも楽しめる番組に進化するんですよね。
余談だけどスニーカー(山下真司)のホルスター姿を見た記憶が私は一度もありません。そもそも357マグナムというゴッツイ拳銃を隠せる服装をしておらず、ロボコップみたく自分の体内に収納してるとしか思えませんw
銃が似合うのは沖さんの世代までで、とても残念だけど私の世代あたりからどんどん似合わなくなってる気がします。平和を謳歌した結果だから有難いことなんだけど……
群れを守ったり頼りになる男は、いつの時代も変わらないと思うのですがw
先日、ふと見たくなって「人間の証明」を借りて来たんですが、松田優作はじめ野性味があるのですよね。
古い時代劇ファンが「刀を差してサマになるのは仲代達矢までだ」なんて言うそうですが、時代が変わるのは仕方ないことかもしれません。
優作さんから野性味を抜いたらどうなるかっていう、すごく分かりやすいサンプルが息子さんたちですよねw それぞれ違った格好良さはあるけど、銃や刀は似合わないだろうと思います。