レトロついでに、吉永小百合さんが14歳の頃にヒロインを務められた、この特撮ヒーロードラマをご紹介。
『月光仮面』『8マン』等で知られる桑田次郎(現・桑田二郎)さんのマンガを実写化した30分番組で、1959年4月から'60年3月までKRT(現TBSテレビ) で全56話が放映されました。フィルムは傷だらけながら映像がちゃんと残ってるのが凄い!
警視庁の敏腕警部を父親に持つ少年新聞記者の主人公=富士 進(加藤 弘)が、ひとたび事件が起きるとSMチックな仮面でコスプレし、まぼろし探偵を名乗って悪を成敗します。
原作ではバイクに乗り二挺拳銃をぶっ放すんだけど、ドラマ版ではダットサン・フェアレディをベースにしたスーパーマシン「まぼろし号」で空を飛び、電波ピストルという怪しげな兵器で敵を懲らしめます。
吉永小百合さんが演じられたのは、ただ1人まぼろし探偵の正体を知ってる博士の、愛娘(孫?)である吉野さくら。彼女は憧れのまぼろし探偵が誰なのか知らずに進と仲良くしてるという、まぁよくある設定ですw
とにかく吉永さんの美少女ぶりが圧倒的で、こんな子とイチャイチャできる主人公が憎くて仕方ありませんw 彼女の出番が多い第6話『二人のまぼろし探偵』などは段違いにクオリティーが高く感じられます。
作品そのものは正直言って、下手な自主映画を見せられてる感じですw 特撮はもちろん撮影や編集、脚本、そして演技の技術レベルがおしなべて低く、これじゃあ業界内で「ジャリ番(こども向け)」と差別されても仕方ないかも知れません。いや、だけどそれは優れた人材や潤沢な予算が与えられなかった結果でしょうから、最初からヒーロー番組は差別されてたんですよね。
そんな中だから余計に吉永さんの可憐さ、美しさが際立つワケです。ちなみに主人公の妹役で子役時代の藤田弓子さん(一番下の画像)もレギュラー出演されてますが、普通ですw そりゃ比較対象が吉永小百合じゃどうしょうもありません。
いやぁ~しかし、こうして黎明期のヒーロー物や刑事物をあらためて観ると、主人公たちがやたら品行方正で綺麗事ばっか言うもんで、ちょっと鼻についちゃいます。いや、というより'70年代~'80年代のヒーローや刑事が野蛮すぎただけかも知れませんw
現在のテレビ番組におけるヒーローや刑事たちも野蛮なことが出来なくなってますから、テレビとは本来こういう窮屈なメディアなんですよね。我々世代が夢中になって観た、あの時代のテレビ番組こそが異常なんですw 自由すぎたんですね。
思春期にそんなもんばっか観て育った我々が、とにかくカドが立たないよう無難に無難に作られた昨今のテレビ番組を観て、そりゃ面白いと思えるワケがない。リアルタイムで凄いものが観られた幸運に恵まれたからこその不幸です。
やっぱり、時代は廻るんですよね。いつかまた野蛮な時代が、エロとバイオレンスの時代が廻って来るんでしょうか?
さて、今日仕事中にラジオを聞いていて、『インディージョーンズ』の新作が2022年に公開されることを初めて知りました。アンテナが貧弱で申し訳ありません。ハリソン・フォード氏も出演されるとか。監督はスピルバーグ氏から別の人に変わるそうですが、御大がご出演となればこれはもうメモ帳に予定を書いておかなければです。
ハリソン氏は7アメリカ合衆国の次期大統領バイデン氏とおなじ78歳であられるのですね。さすがにアクションシーンを演じるには制約が伴うでしょうけれど、あのインディの口角をあげた笑い顔が見られるのならなんてことはありません。
ハリソン・フォード氏のご健康とご活躍(たとえそれがカメオ出演であっても)を祈るばかりです。
監督が変わっちゃうのはホント残念ですが、ハリソンがカメオ出演でなくちゃんと主役を張ると信じてます。そこで二代目となる誰かにバトンを渡すんでしょうけど、私にとっては最後の『インディ』になることでしょう。
ラジオでこのニュースを聞きながら『インディージョーンズ』の第一作を観たときの興奮を思い出していました。
あと2年が待ち遠しいです。私も健康に留意し、仕事で木から落ちないように気を付けようと思います。