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ドルオタ活動に夢中になることで生活にメリハリが生まれ、仕事にも良い影響が出てきた主人公の愛(桜井ユキ)。
だけど自分が「サニーサイドアップ」というマイナーな地下アイドルグループを追いかけ、ハナ(白石 聖)という劣等生アイドルを「推し」てることを、会社の同僚たちには言えないでいるし、せっかくハナからプレゼントされた応援Tシャツも人前では着れないでいる。
そんな愛とケンカ友達になりつつあるオタク番長=小豆さん(細田善彦)は、「あんたは所詮、みんながイイね!って言うものしかイイね!って言えないヤツだ」「ハナのこと誰かに紹介したことあんのかよ?」って、ズバッと痛いところを突いて来ます。
最近、俳優さんの台詞回しについて色々書いてるついでに言わせてもらうと、今回の小豆さんはストーリーの核心に触れるけっこう重要な台詞を言ってるのに、細田善彦さんの台詞回しだと(少なくとも私の)耳にぜんぜん入って来なくて、最初に観た時はうっかりスルーしちゃってました。(視聴後に公式サイトのあらすじを読んで、初めてその重要性に気づいた次第です)
元より軽薄なキャラクターで常におどけた口調なのに加え、居酒屋で呑んでるシーンでの発言だったせいもあるんだけど、たとえ同じようなキャラクターで同じようなシチュエーションでも、多部未華子さんが演じてたら全然違ってたと思うワケです。
滑舌の問題もさることながら、一言一句の強弱のつけ方、微妙なアクセントの置き方1つで伝わり方が違って来る。それはもう、技術を磨けばどうにかなるもんじゃなくて、脚本と演出の意図をパーフェクトに理解し、それを最も的確な表現に繋げていく天性のセンスと、頭の良さがものを言う……と、私は思います。
日本トップレベルの女優さんと比べるのは酷なことかも知れないけど、細田さんは「しょせん若手のイケメン俳優」と言われたくなければ自分の力量をもっと自覚すべきだし、ディレクターさんも演出でカバーしてあげるべきでした。
同じNHKさんのドラマでも、こういう些末な部分で『これは経費で落ちません!』とのレベル差が露呈しちゃってる、と私は感じた次第です。
閑話休題。ぽんこつ呼ばわりされても懸命に前を向いて頑張ってるハナを見守る内に、愛も変わっていきます。
サニーサイドアップのゲリラライブを応援するためショッピングモールに駆けつけた愛は、そこでバッタリ「意識高め」の同僚たちと出くわしちゃう。
更にそこで愛の姿を見つけて声をかけて来たハナを、つい他人のフリして無視しちゃった愛だけど、地下アイドルを「誰にも望まれてないのに自分で勝手にアイドルを名乗る、身の程をわきまえない痛い子たち」と侮蔑する同僚たちの言葉を聞いて、ついに立ち上がります。
「なんで? なんで身の程なんてわきまえないといけないの? 誰かの許しが無いとやりたい事もやっちゃいけないの? 誰かに望まれないと立ちたい所にも立っちゃいけないの? 誰が決めたのそんなこと? いつの間にそんな決まりが出来たのかって聞いてんの!」
そして愛は、ぽんこつアイドル=ハナの痛々しい姿に自分自身を重ね、それでも逃げずに前を向いてる彼女に勇気をもらい、応援するようになったいきさつを正直に語ります。
けど、意識高めの同僚たちにはまったく通じません。
「共依存っていうんじゃないの、そういうの。カウンセリングとか行った方がいいと思うよ、マジで」
もちろん、それで納得しちゃったらドラマになりませんから、愛は『凪のお暇』の主人公(黒木 華)と同じように「空気を読む」息苦しい日々といよいよ決別し、それまで着れなかったハナのちょっとダサい応援Tシャツを着て、ゲリラライブを全力で応援するのでした。
「好きなことを好きって言えるってさ、イイね!」
そんな愛の台詞も、居酒屋シーンで前振りの台詞を細田さんが(私のハートに残るように)ちゃんと言ってくれてたら、もっとグッと来た筈なんですよね。
まぁそれでも、愛が応援Tシャツを着てることに気づいた、ステージ上のハナの嬉しそうな顔には心を打たれました。これがラブストーリーなら、二人の気持ちが初めて通じ合う至福の瞬間ですよね。
ところで、「依存」っていうフレーズは『凪のお暇』第4話にも違った形で出てきました。社会の中で「空気を読む」ことに疲れたり「依存」に救いを求めることは、今に始まったことじゃないにせよ普遍性がどんどん増し、ドラマでクローズアップされる機会も増えて来ましたよね。
アイドルにハマることが果たして依存なのか(だとしてもそれの何が悪いのか)私には分からないけど、凪が「メンヘラ製造機」と噂される隣人=ゴン(中村倫也)にどんどん惹き込まれ、廃人と化していく姿はなかなかショッキングでした。
「メンヘラ」っていうのはメンタル・ヘルス(精神障がい)をもじったネット造語だそうで、一緒にいる心地好さに中毒性があり、関わった異性がみんな(嫉妬に狂ったりして)精神バランスを崩しちゃうから、ゴンはその製造機。
思い返せば、私の身の周りにもそんな男がいました。そいつといると妙に心地好くて、人生ずっと気楽にやって行けそうな気がして、それまで自分が背負ってた責任を放棄して彼(のグループ)に身を任せようかと思った時期もありました。
すったもんだあって彼とは決別したんだけど、あのまま行ってたら私も廃人みたいになったかも?って思うとそら恐ろしいです。一部の宗教団体にはそれと似たような構造があるんじゃないかと、まぁ個人的には思ったりします。
凪のゴンに対する想いは、確かに恋というより依存なんでしょう。で、ゴンを想って悶々とする凪の様子と、凪を想って悶々とする元カレ=慎二(高橋一生)の様子がシンクロして描かれたのは、二人が似た者どうしであるだけでなく、結局は慎二も凪に依存してるだけってことを、暗に示した演出なのかも知れません。慎二は凪に一方的な癒しを求めてるだけですからね。それを愛とは呼べないでしょう。
つまり良薬と中毒は紙一重。使い方を間違えると症状を悪化させ、同じアイドルオタクでもストーカーまで行っちゃう危険性がある。慎二が今やってることもストーカーと同じですからねw
愛がストーカーに重傷を負わせたいきさつも不明のままだけど、それも依存が過ぎて彼女がメンヘラ化した結果なのかも知れません。同僚に言われた通りカウンセリングを受けるべきだったのかも?w
私自身、刑事ドラマや多部ちゃんへの執着、ブログ執筆への異常な情熱、DVDやフィギュアの収集癖、毎日欠かさないコーヒー、胃腸薬、目薬、火薬、乳首など、数々の依存を抱えて生きてます。どれもこれも、度が過ぎれば何らかの破綻を招くことでしょう。(特に乳首)
『だから私は推しました』も『凪のお暇』も、空気を読みすぎて窒息しそうになったヒロインがオアシスを見つけたものの、依存という落とし穴を前に俊巡する姿を描いてて、一番の天敵が意識高めのOLたちなのも共通してますよねw 私もああいう女たちが大嫌いです。
そんな連中にまったく左右されない『それは経費で落ちません!』の森若さん(多部未華子)は鉄の意志を持ったスーパーヒロインで、依存とも中毒ともまったく無縁な人。(強いて言えば仕事中毒だけどw)
現代ならではの「理想の生き方」を実践してる少数派が森若さんで、本音ではそうなりたくてもなれない多数派が愛や凪、と言えるかも知れません。
PS. それにしても「メンヘラ」とか「コミュ障」「リア充」「バズる」「ディスる」等のネット造語がNHKさんのドラマでも普通に、頻繁に使われるようになって来ました。
若い世代と接する機会が少ない私にはちんぷんかんぷんで、いちいち意味を調べないといけなくて面倒くさいです。ニュアンスは何となく解るけど、ブログに書くとなると正確に意味を知らなきゃダメですから。
なんと言うか、日本語が軽くなっちゃいましたね。浅はかというか、みんなが使えば怖くないみたいな連帯感が、気持ち悪いです。
セクシーショットは、サニーサイドアップの劣等生アイドル=ハナを演じる白石聖さんと、リーダー=花梨を演じる松田るかさんです。
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