父が亡くなって、あっという間に1週間が経ちました。今日は日曜日。まだまだ山積みの手続きはいっさい忘れて、完全休養したる!と決めてました。
けど、思いのほか親父ロスが尾を引いてます。施設に入ってからの約1年間は、会えなくて寂しいどころか「別に会っても話すこと無いし」って感じだったのに。やっぱり死別っていうのは、普通の別れとは全然違いますね。当たり前だろうけど。
で、どうしても追想しちゃうのが、自分が幼かった頃の、楽しかった家族の想い出。小学時代の後半からは、家族に関して暗い記憶しか無いもんで、’65年から’75年ぐらいの約10年間限定です。(それも前半はまだ赤ちゃんですから、実質は5年くらい)
なので、その当時の町並みを写した映像には、過剰なほどノスタルジーを感じます。非常にタイムリーと言うべきかどうか、私の生まれた1965年=昭和40年に公開された日本映画がケーブルTVで放映されてました。
若杉光夫監督による日活映画『七人の刑事/終着駅の女』です。そう、’61年10月から’69年4月までTBS系列で放映された、伝説的刑事ドラマ『七人の刑事』第1シリーズの劇場版。
テレビの『七人の刑事』はVTR撮影だったのでテープが上書きされ、奇跡的に残った1話を除くと映像が現存しておらず、’78年の新シリーズも『太陽にほえろ!』の裏番組だったもんで、私は一度も観たことありません。今回が生まれて初めてです。
あの有名なハミングによるテーマ曲もナレーションも使われず、テレビ版とは雰囲気がかなり違うみたいだけど、刑事の顔ぶれはそのままなので、伝説の片鱗ぐらいは味わえるかも知れません。
↑赤木係長(堀 雄二)、沢田部長刑事(芦田伸介)、小西刑事(美川陽一郎)、南刑事(佐藤英夫)、中島刑事(城所英夫)、杉山刑事(菅原謙二)、久保田刑事(天田俊明)という、前述の通りテレビ版と同じ警視庁捜査一課のレギュラーメンバー。私は芦田伸介さんしか存じ上げません。
そしてこの劇場版では、所轄署の刑事に扮する大滝秀治さんはじめ、草薙幸二郎さん、梅野泰靖さん、庄司永建さんなど’70〜’80年代の刑事ドラマで活躍される名優たちや、北林谷栄さん、三崎千恵子さん、日色ともえさん等の若きお姿も見られます。
映画としては、ハッキリ言って全然面白くありません。上野駅で若い女性が刺殺され、その身元と犯人を刑事たちが捜査し、事件を解決させる。ただ、それだけ。
地方出身者が大都会で味わう悲劇という、後の『太陽にほえろ!』でもお馴染みのテーマを扱ってはいるけど、刑事側には何のドラマも無く、しかもテーマ曲はおろかBGMも一切使われず、まるで記録映画を観てるよう。当時の警察物は皆そんなもん?
だから、見どころは名優たちの若かりし姿と、KTさんも大好きな昭和の町並み、車、ファッション。それに尽きます。いや、それを観てるだけで充分楽しい!
お茶を淹れる場面1つだけでも味わい深い! ザッツ昭和! ザッツ日本!
上野駅を行き交う女性たちの和装と洋装、半々ぐらいのファッションがまたノスタルジック!
キップ切りの駅員さんや、常駐するホームレスさんすら懐かしいw
アチコチにあった公衆電話、そして個人情報あけっぴろげの掲示板。昭和、昭和……おれの昭和……また泣けて来ました😢
エアコンも無い、スマホも無い、けど、今より確かに楽しかった、おれの昭和。と言ってもこの映画が撮影されてた頃、私はまだ母のお腹にいました。(11月生まれです)
私もコミュ障なので喪主なんてとてもじゃないけどできません。親が死んだら喪主は弟に頼もうと思っています。弟の方がしっかりしているので。他にも親とは不仲だったのでやりたくないという気持ちもあります。
それにしてもお兄様はある意味すごいですね…60歳を過ぎてもアイドルの追っかけとか(^^;)私は昭和37年生まれで今年60歳になりましたが、さすがにアイドルの追っかけをしようとは思わないです(^^;)
以前のコメントについての話で恐縮ですが、吉田の栄ちゃんが太陽に出演していたのはもちろん知っていますよ。見てました!あんなかっこいい刑事いませんよね(笑)栄ちゃんや沖雅也さんみたいな刑事、いたら反則です(笑)
杏子
そう言えば私も、生まれ故郷の東大阪で多部未華子さんがドラマのロケをしてるという情報をキャッチし、駆けつけた事がありますw 逆に若い頃はハリソン・フォードとかに夢中でしたから、歳を重ねるほど若いエネルギーに惹かれるもんなのかも?
沖さんや栄ちゃんみたいな刑事がいたら、捕まりたくてわざと犯罪しちゃうような女性が、マジで出て来るでしょうねw 殿下あたりが主役のそういう回があったような気がします。