




この舞台では多部ちゃんのセーラー服姿が見られました。多部ちゃんの可愛さを最も引き立てる衣裳は、間違いなく学校の制服だと、今回あらためて思いました。
冒頭シーンで多部ちゃんは、かなり大人になった八尋として登場するんだけど、場面転換と同時にカツラとコートを脱ぎ捨て、まるでスパイ映画みたいな早変わりを見せてくれるんですよね。
完全に意表を突かれた私の眼に、多部ちゃんの制服姿が飛び込んで来た瞬間、キュイーン!ってw、胸がときめいたのをハッキリ覚えてます。
このキュイーン!に関してだけは、エロの要素は皆無なんです。これこそがまさしく、少年時代の「初恋の感じ」なんですよね。
そういう感覚が(捨蔵こと窪田正孝くんとの)熱愛報道以降は無くなっちゃったかと思ってたけど、そんな事は無かったですね。
やっぱ私にとって多部未華子萌えの原点は『デカワンコ』ですから、ロリータの要素が加わった多部ちゃんこそが最強なのかも知れません。ロリコンなんですよ、やっぱ。……なにか?
それにしても、あの早変わりは実に鮮やかでした。キューティーハニーかと思いましたよマジでw
多部ちゃんの演技力や心臓の強さに関しては、もう今さら語るまでも無いんだけど、座長としての貫禄まで身につけた彼女からは、もはや大女優の風格が感じられます。
木村文乃ちゃんの「鈴」もハマり役でしたね。これまでテレビで演じて来られたキャラクターの集大成みたいに、私は感じました。
クラスの女子を束ねるリーダーとしての強さや明るさと、八尋への嫉妬に取り憑かれちゃう弱さや暗さを、分離させる事なく1つの人格として、見事に表現されてたと思います。下手な人が演じると多重人格者みたいに見えたかも知れません。
しかも、これが初めての舞台出演なんですよね。多部ちゃんに引けをとらない堂々たる演技で、この人もどんどん大きな存在になって行かれるんじゃないでしょうか。
三浦涼介くんのご両親=三浦浩一さんと純アリスさんは、我々世代にとって馴染みの深い俳優さん達です。
浩一さんは『太陽にほえろ!』に何度となくゲスト出演されてたし、アリスさんも『太陽』で私が一番好きだった刑事=ボン(宮内 淳)の恋人役として、北海道ロケのスペシャル編に登場されました。
当時はお二人とも、柴田恭兵さんを輩出した劇団「東京キッドブラザーズ」に所属するバリバリの舞台俳優だったんですよね。だから涼介くんもバリバリのサラブレッドなワケです。
ソフトなルックスとおっとりした空気は明らかにお母さん譲りで、『セイザーX』の頃はそっちの面しか見えませんでした。けど今回は演技の振り幅が大きくて、お父さんの面影もハッキリ感じられました。
あのルックスで狂気を醸し出せるのは、強力な武器になりますよね。『ジウ』の殺し屋少年は涼介くんにやってもらうべきでしたw
ところでカーテンコールの時、あくまで私の眼から見ればだけど、涼介くんは精魂尽き果てたような感じで、文乃ちゃんは心底ホッとしてるような感じに見えました。
そして多部ちゃんは『サロメ』で見た時と同じで、無表情なんですよね。スタンディングオベーションで3度も4度も出ては引っ込みを繰り返す内に、ようやく笑顔がこぼれるようになったけど、最初からしばらくは何を考えてるやらサッパリ読み取れませんでした。
これも私の勝手な解釈だけど、多部ちゃんは全く満足してないんですよね、きっと。観客から見ればパーフェクトな演技だったけど、多部ちゃん自身が目指すレベルには程遠いんだろうと思います。
感覚が芸能人じゃなくて、アスリートなんでしょうね。まるでイチロー選手みたいな感じで、チームの成功は素直に喜ぶけど、自分自身の成績について聞かれるとニコリともしなくなる。
それは別に格好つけてるワケじゃなくて、本当に心底から「なんで私はこうなんだろう?」「一体いつになったらパーフェクトに出来るんだろう?」って、不甲斐なく思ってるのかも知れません。
そして、明らかに成功しててもパーフェクトでなくちゃ喜ぶ気になれないのは、常に「お客さんに100%満足してもらいたい」っていう想いがあるから、なんじゃないでしょうか?
『サロメ』公演の時、一度本番中に舞台装置のトラブルがあって、しばし芝居を中断する羽目になった時、多部ちゃんはボロボロ泣いていたんだそうです。
決して彼女が起こしたトラブルじゃないのに、その時の観客にパーフェクトな舞台を見せられなかった事が悔しくて申し訳なくて、多部ちゃんは泣いたのだろうと思います。
決して多部未華子は天才なんかじゃなく、努力家でプロフェッショナル中のプロフェッショナル。そして根っからのエンターテイナーなんです。
だからこれからも、ますます凄い女優さんになっていく筈です。楽しみなような、怖いような……
と、いうワケで、八尋計画レポートは以上の通りです。導き出された結論は、どいつもこいつもタベリストはロリコンに決まってるという、とっくに分かりきった事実ですねw
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます