ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「沖 雅也 in 太陽にほえろ!'77」

2019-08-17 12:00:16 | 刑事ドラマ'70年代






 
スコッチ第1期、すなわち『太陽にほえろ!』スコッチ&ボン編の、中盤から終盤にかけてのスコッチ刑事(沖 雅也)です。

相変わらず眼光は鋭いんだけど、序盤に見られた刺すように冷たい感じや、怖いほどの凄みはなりを潜め、代わりに哀愁が漂う眼つきに変化してます。

台詞で語らずとも、眼の演技だけでキャラクターの微妙な変化を的確に表現出来る、沖雅也さんはとても優れた俳優さんでした。

スコッチがいるかいないかで、番組のクオリティーが明らかに違ってました。演技力だけじゃなく、一挙手一投足がいちいち格好良くて、そこにいるだけで画面が締まる。マイコン刑事(石原良純)とは正反対ですw

そういう意味じゃ山さん(露口 茂)と双璧を成す存在で、スコッチも山さんもいなくなった終盤の『太陽にほえろ!』がスカスカに感じちゃうのも、まあ当然と言えば当然かも知れません。

やっぱり、そういう人がいるかいないかだけで、番組のクオリティーが大きく違ってくる。役者さんの存在はホントに大きい。特に刑事ドラマは、それに最も左右され易いジャンルかも知れません。

最終話『さらば、スコッチ!』では、スコッチがサボテンを愛好するようになったキッカケが、かつての婚約者=敏子(夏 純子)からのプレゼントだったことも明かされました。

今の感覚で見ると、サボテンに話しかける独身男の図はやや「キモい」んだけどw、実はサボテンに別れた彼女を投影してたんだと解釈すれば……やっぱキモいかw

後の殉職編でも、サボテンはスコッチの「愛」を象徴する重要なアイテムとして登場しており、そこに死んだ敏子の魂が宿ってるみたいに解釈すれば、また違った感動が生まれるやも知れません。
 

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4 コメント

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Unknown (ゼリー)
2019-08-17 16:05:25
ドライにトゲトゲした奴で、サボテン刑事〜なんてあだ名にならなくてほんとによかったですね(笑)
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Unknown (わがコギ)
2019-08-17 20:12:54
本放送時スコッチがキライ、しかしその後、他のドラマで似たようなキャラを見ても何か物足りない、と思っててある日「太陽~」のスコッチを再び目にして「これか!」と…
そういう経験のある人間としては、身につまされる文章です…
スコッチのサボテンと言えば、沖さん自身盆栽が趣味だったそうで、それもなかなかシブすぎなw選択と思います。
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Unknown (harrison2018)
2019-08-18 00:17:33
>ゼリーさん
それでもマイコン刑事よりはマシかも知れませんw でもホント、スコッチで良かったです。

>わがコギさん
たぶん、沖さんの趣味=盆栽を設定に取り入れてのサボテンだったんでしょうね。

根は明るい人だったらしい沖さんだけど、どこかスコッチとよく似た部分もあったのかも? でなければ、あれだけの迫力は出なかった気がします。
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有田 (biti)
2020-03-12 17:40:15
山さんのタレこみ屋の石橋蓮司演じる有田、これが黙っ~てスコッチを舐め回すように一周すると?怒ったスコッチが、何だぁ~貴様ぁ~!!のシーンが好きでした(^^)
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