ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『妻の秘蜜/夕暮れてなお』

2021-03-20 08:39:01 | 日本映画








 

2016年にリリースされた、城定秀夫 監督・脚本によるVシネマ。共同脚本に長濱亮祐、製作はクロックワークス&レオーネ。

26歳の主婦・菜緒(天使もえ)は、夫(守屋文雄)と年老いた義父(飯島大介)との三人暮らし。淡々とした日々の中、菜緒は夜中に台所で酒を飲みながらオナニーすること、そして元カレとたまに会ってチョメチョメすることを密かな楽しみにしてるんだけど、そんな彼女の秘密を義父は知っているのでした。

認知症のフリをしてトボケながら、いつも菜緒のことを見てる義父にも、実は癌で余命宣告を受けているという秘密がある。

「なにか生き甲斐を持った方がいい」と医者に言われた義父は、菜緒に対する性的欲求を露にしていくんだけど、何も知らない彼女は戸惑うばかり。

で、義父の日記を読んで認知症が芝居だったことに気づいた菜緒は、足踏み健康法だとか言って裸足で乳首を踏ませようとする義父にw、いよいよ怒りを爆発させます。

「なによ、あの日記! 回りくどいのよ! そりゃ確かに不倫してたのは悪いですよ。でも、あなたのバカ息子が最初に不倫したのが悪いんじゃない! 仕返しに1回やってみたらハマっちゃっただけじゃない! 仕方ないじゃない、私、本当は淫乱で破廉恥な女なんだから!」

泣きながら本音をぶちまけた菜緒は「一度だけ」という条件で義父にカラダを許そうとしますが、彼のチンコはもうとっくに役立たなくなってたのでした。

で、翌朝、菜緒と二人で散歩に出かけた義父は、これまで誰にも言わなかった癌のことを告白します。

「どうして黙ってたんですか?」

「言ったら、入院させるでしょ? あなたに会えなくなるのが……」

義父は、息子の不倫相手に手切れ金を渡して別れさせたことも打ち明けます。

「あいつが離婚したら、あなたに会えなくなるから」

「……入院して下さい。私が毎日会いに行きますから」

「……まだ、やりたいことがあるんです。ゆうべの続き、させて下さい」

「出来ないくせに」

「私じゃなくていいんです。あいつを私だと思って下さい。一度だけでいいんです」

その夜、菜緒は気持ちを込めて夫とセックスし、義父は陰でそれを見ながら(お守りにしてた)梅干しの種を呑み込み、窒息死しそうになるのでしたw

それがきっかけで義父は入院し、余命が少し延びることになります。でも、それは本当にほんの少しで……

城定作品らしい、笑えて、ちょっと切ない「エロいい話」。これは名作だと思います。

ユーモアとペーソスに富んだ脚本、安定感ある演出とカメラワーク、そして素晴らしい演技。ベテランの飯島大介さんは勿論だけど、セクシー女優である天使もえさんの自然な演技にも驚かされました。

お陰ですんなり感情移入出来ますから、Hシーンではちゃんとカラダの一部がホット&ホットになります。特に足フェチの方に超オススメのシーンも。(もえさんの足先があまり綺麗じゃないのも高ポイントかも?)

私はもう、すっかり城定監督ファンになりました。もちろん全てが傑作とはいかないでしょうけど、ハズレはほとんどありません。安心のブランドです。

そして天使もえ(あまつか もえ)さん。2014年デビューの現役セクシー女優さんで、アイドルグループ「SEXY-J」所属の歌手でもあります。

AVは『美乳がチラリぽろり』という企画物しか観たこと無いんだけど、本作における素晴らしい演技を観て他の作品も観たくなりました。ピンク映画にも主演作が何本かあるらしく、今後注目していきたい女優さんです。


 

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『妹の夏』

2021-03-19 23:23:26 | 日本映画






私の敬愛する映画監督=城定秀夫さんの、ピンク映画界における作品をこれから何本かご紹介させて頂きます。

記事はいずれも何年か前にアップしたものだけど、公序良俗に反するというワケの分からない理由で公開停止処分を食らい、泣く泣く削除したものです。

画像に写り込んでた女優さんの乳首が問題にされたみたいだけど、哺乳類なら付いてて当たり前のものが見えて一体何が悪いのか、私にはサッパリ理解できません。まったく理不尽です。

しかし、城定監督の素晴らしい作品群を新しい読者さんにも紹介したいので、不本意ながら「見えてはいけない」とされてる部分は見えないよう修正し、再掲載させて頂きます。本当は見えてる方が正常なのに「修正」と書くのもおかしな話だけど。

どこまでがOKでどこからがNGなのか、その基準がそもそも曖昧で、どうやら審査する人の「気分」だけで判断されてるきらいがあり、せっかく再掲載してもまた公開停止になる可能性は充分にあります。もし記事がいつの間にか消えてたら「ハリソンのやつ、またやられたんだな」と笑ってやって下さい。

ほんとに、いったい何がいけないのやら?

☆☆☆☆☆☆☆

2013年にリリースされた、城定秀夫 監督・脚本によるVシネマ。クレジットが「城定夫」になってたもんで「似たような名前の監督さんがいるんだな」と思ったら、城定秀夫さんの別名義なんですね。ろくな撮影日数を貰えなかった時に「秀」を抜いちゃうんだとか(ハリウッドで使われるアラン・スミシー名義みたいなもん?)。 でも、これはとても突貫作業で撮ったとは思えない良作です。

売れない官能小説家のアキオ(磯田泰輝)は、雑誌編集者の妻(堀口奈津美)の収入を頼りに暮らす冴えない日々。

そんな夏のある日、妻の留守中に妹のナツ(星美りか)がアパートを訪ねて来ます。プチ家出をして来たと言うナツは、強引に押し入れの中に住み着きます。

で、アキオはナツを実家に帰らせる為に、わざと妻との激しいセックスを見せつけるんだけど、それは逆効果でした。

「お兄ちゃんさぁ、私にしてたのと全然違ってたね。すっごい激しくしてさぁ、なんで私にはしてくれなかったの? 私が子供だから?」

実はこの兄妹は血が繋がっておらず、かつて両親の留守中に一度だけチョメチョメしちゃった事があるのでした。

「してよ、奥さんと同じように。じゃなきゃ、バラすから」

そんなワケで、兄と妹は激しくセックスし、妻の留守中はずっとイチャイチャします。お陰で小説の執筆は遅々として進まず、担当編集者(吉岡睦雄)の催促がエスカレートするばかり。

でも、それはナツのせいじゃなくて、本当はアキオ自身がスランプだから。そもそも妻にも「官能小説なんか向いてないよ」と言われており、作家として限界を感じてたのでした。

そんなアキオに、ナツは提案します。

「ねぇ、お兄ちゃん。あの日の私たちのこと書いてよ」

アキオは、ナツと初めてチョメチョメした、三年前の夏の日の出来事を書き始めます。その頃書いてた官能小説を盗み読みし、興奮したナツにキスされ、つい処女を奪っちゃったあの日……

順調に筆は進み、初エッチのくだりは書き終えたんだけど、その後、ナツが自転車でコーラを買いに出かけてからの事が思い出せない。

「あれ? ナツと俺は、あの後どうなったんだ? なんで俺は今、ナツとは別の女と暮らしているんだ? ……どうしても、思い出せない」

「……私、やっぱり好きだな。お兄ちゃんの、困った顔」

「ナツ……」

「もういいよ。ごめんね」

「え?」

「もう、奥さん帰って来ちゃうから……お兄ちゃん、またね」

そう言ってナツは、涙を隠しながら押し入れの中へと帰っていきます。

アキオの妻には内緒で何日もアパートに住み着いてるナツ。どうしてバレないのか、考えてみれば不思議な話です。

帰宅した妻は、喪服の準備をしようとして押し入れを開けますが、そこにナツの姿はありません。

「なんで喪服を?」

「え? 明日、妹さんの三回忌でしょ?」

「…………!」

そう、三年前のあの日、自転車で出かけたナツは交通事故で亡くなったのでした。アキオはあまりのショックでその記憶を無意識に封印。そしてここ数日、彼はずっと幽霊とセックスしてたワケです。

そこからホラー展開になってもいいところだけど、城定監督は優しいんですよね。各キャラクターへの愛を感じます。

「これ、遅くなってごめんね」

またもや執筆に悩んでるアキオのそばに、ナツが冷たいコーラを持って再び現れました。

「ねぇ、お兄ちゃん。書いてよ。私たちの、これから」

「……うん!」

ナツが3年経ってから現れたのは、たぶん兄がスランプに苦しんでるのを見てられなくなったから。これもまたエロいい話です。

ありがちな設定と言えばそうかも知れないけど、約60分という尺でちゃんと切ない気持ちにさせてくれる手腕はさすが城定監督!と私は思いました。

星美りかさんの妹演技がまた絶品なんですよね。その良さは文字じゃ伝えようがないんだけど、観れば萌えますw その裸体、本当に柔らかそうなオッパイがすこぶるエロくて、確実に身体の一部をホット☆ホットにしてくれます。

レビューでは長くなるから省略したけど、アキオと妻の関係も添え物に終わらせず、ナツの出現によって微妙に変化していく様がちゃんと描かれてます。それも、悪化するんじゃなくてかえって良くなってるのが「エロいい」んですよね。

やっぱり城定作品にハズレなし。この名前を見かけたら、安心してご覧になれること請け合いです。


 

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『アルプススタンドのはしの方』

2021-03-18 09:27:07 | 日本映画









 
2020年に公開され、コロナ禍にも関わらずスマッシュヒットを飛ばした、城定秀夫 監督・奥村徹也 脚本による日本映画。

タベリスト仲間のgonbeさんがブログで推奨されてたのに加え、もしかしたら私が大林宣彦監督の次に敬愛してるかも知れない、ピンク映画界の巨匠=城定監督が手掛けられた一般向け青春映画ということで観たくなりました。

さらに、元々は登場人物4人だけの高校演劇で、それを映画会社のスポッテッドプロダクションズが一般公演用にグレードアップ、その舞台のキャストをまんま使って制作会社レオーネが映画化したという、ユニークな成り立ちにも興味を引かれました。

ついでにもう1つ言えば、城定監督と何度もタッグを組まれてるプロデューサー(レオーネ社長)の久保和明さんは俳優でもあり、かつて私が演出したテレビの連続ミニドラマでレギュラー出演されてた方です。その時だけのお付き合いだけど、言わば知り合いが映画で1発当てたと聞けば観ないワケにいきません。

しかしなぜ、エロ要素は皆無の本作で城定監督が起用されたのか? 久保プロデューサーと旧知の仲だからってことも勿論あるでしょうが、それ以上に城定監督がピンク映画、すなわちチョー低予算の映画で傑作をいくつも生み出された名手であることが大きいかと思われます。

なにせこの作品、夏の高校野球大会で母校の応援に来た高校生4人プラスアルファ(小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里、黒木ひかり)が、タイトル通り球場のアルプススタンドのはしっこで会話する、ただそれだけの内容なんです。まさに演劇のために生まれたストーリーで、それを映像作品として成立させるのは簡単そうに見えてメチャメチャ難しい!

ふだん潤沢な予算で映画を撮ってる監督には、おそらくムリな仕事だろうと思います。低予算の現場に慣れてるだけでなく、低予算をむしろ逆手に取って面白くする術を知り尽くした人、つまり城定監督みたいな人にしかこういう映画は創れない。「映画なんだからプレーしてる高校球児たちも撮らなきゃ!」とか言い出す人じゃダメなんです。

それともう1つ。有名スターでも演技派でもない若手女優さんたちを輝かせるには、幾多のセクシー女優さんを映画女優として輝かせて来た、城定監督のマジックが必要不可欠だと判断されたんでしょう。

こだわりの照明で女優さんをキレイに撮るだとか、良い演技を引き出すまで何十回もテイクを重ねるだとか、低予算の現場でそんな悠長なことはしてられません。にも関わらず、城定監督が手掛けられたピンク映画のヒロイン(つまり普段はAVで活躍されてる人)たちはみんな魅力的で、濡れ場以外の演技も上手に見えてしまう! まさにマジックとしか言いようありません。

今回はオリジナル(舞台)の良さを損なわず再現することに徹しておられる印象だけど、マジックのお陰でキャスト全員がより輝いて見える効果はあったに違いありません。

話の内容に関しては、主役が甲子園や演劇の舞台で輝くヒーローたちじゃなく、輝きたかったのに輝けなかった子らである点に共感したし、夢を諦めるという若者の選択を否定しないスタンスも良かったと思います。

若い子らに夢だの目標だのを強要する時代はもう、とっくに終わってる。だからと言ってがむしゃらに頑張ることも否定はしない。どっちの道も「あり」なんだから、自分が歩みたい道を正直に選べばいい。そんなメッセージがこめられてるように私は感じました。

その解釈が当たってるとすれば大いに賛成だけど、ただ、エンタメ作品として観ると、私にはちょっと真っ当すぎるというか、爽やかすぎて物足りなく感じたのもまた事実。

あくまで個人的な好みを言えば、前回レビューした『スイートプールサイド』みたいに屈折してる方が、私のハートには強く響いて来ます。私の青春も屈折しまくりでしたから。(さすがに毛を食べたりはしないけどw)

しかしそれにしても、間違いなくチョー低予算の作品です。撮影にはたぶん5日もかけてません。それがヒットを飛ばしたんだから効率が良いにも程があり、久保プロデューサーはきっとウハウハですw

私はふだん日本映画の貧乏臭さを嘆いてますけど、こうして多くの観客に感動を与える映画を、ほんの数日で仕上げちゃうノウハウを(過酷な現場で鍛えられたお陰で)持ってるクリエイターって、もしかしたら海外にはあまりいないかも?

是非ともNHKさんに『プロフェッショナル』で城定監督を取り上げて頂き、エロ映画の製作現場に密着して欲しいですw いやマジメな話、大作映画の現場なんか見たって、これから映画創りを始めようとしてる人たちには何の参考にもなりませんよ。

予算が無くたって面白い映画は創れる。城定監督の背中を見れば、それがよ~く分かるはずです。

セクシーショットは共に優等生を演じられた、中村守里さんと黒木ひかりさんです。


 

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『スイートプールサイド』

2021-03-17 00:00:03 | 日本映画










2014年に公開された、松居大悟 監督・脚本による松竹配給の日本映画。原作は押見修造さんの連載コミックです。

押見さんといえば『漂流ネットカフェ』や『惡の華』あたりの作品が有名かと思いますが、私は連載デビュー作の『アバンギャルド夢子』('03) を読んでファンになりました。

『アバンギャルド夢子』の内容は、チンコを見たくて見たくてしょうがない女子高生の夢子が、クラスメイトのおたく少年をヌード絵画のモデルにすることで存分にチンコを観察し、弄ぶという映画化不可能なものw

そんなちょっと歪んだ性の話に私は強く惹かれるし、それを単なるエロで終わらせず、思春期に誰もが抱えるコンプレックスや葛藤といったテーマを、良い意味でくだらない味付けで(だけど大真面目に)描いた作風も実に私好み。

『スイートプールサイド』の原作は『~夢子』の翌年に週刊ヤングマガジンで連載されたものだけど、私はまだ読んでません。ファンなのにうっかりしてましたw

ストーリーは、チンコになかなか毛が生えず、クラスメイトたちから「ツルツルくん」と呼ばれて悩んでる男子中学生の太田(須賀健太)が、毛深くて悩んでる水泳部の美少女=後藤(刈谷友衣子)から「(不器用すぎて自分で剃れないから)わたしの毛を剃って」と頼まれちゃうという、実に押見さんらしい内容w

もちろん、彼女が剃って欲しいのは見える部分の毛、つまり産毛なんだけど、「じゃあ、いくよ」とか「そんなに見ないで」とか言うやり取りは明らかに「初体験」のメタファ―。産毛の次は腋毛、そしてその次は……さてどうなるか?ってなお話だけど、これはあくまで一般映画、青春映画なのでチョメチョメな事にはなりません。

『~夢子』もそうだったけど、ヒロインは相手を異性として見てないんですよね。夢子はただチンコが見たいだけだし、後藤はただ上手に毛を剃って欲しいだけ。相手が全然タイプじゃないから「ヌードを描かせて」とか「わたしの毛を剃って」とか言えちゃうワケです。

だけど男子の側は、女子と2人だけの秘密を共有するうち、どんどん勘違いしちゃう。後藤には他に好きな男がいるもんで、太田の想いは完全に空回り。クライマックスはちょっとした狂気の沙汰になっていく展開も本作は『~夢子』とよく似てます。

で、結局なんだったんだろう?って、解ったような解んないような感じで終わるのもよく似てる。

青春って、そういうもんですよね。昨年からレビューしてきた昭和の青春ドラマ『あさひが丘の大統領』も、結論を示さないまま終わる回が多かったです。

人生の初心者に結論など出せっこない。まして恋愛に関しては。歳を重ねてしまった私の場合、悪い意味で境地に達しつつあるんだけどw、それを語ったところで若い人らには何も響かない事でしょう。

青春とはカオス。微エロを通して押見修造さんと松居監督は、それをリアルに描いておられると私は思います。素晴らしい!

で、その難しいモチーフを見事に体現して見せた、須賀健太くんと刈谷友衣子さん、さらに荒井萌さん、仲野太賀くんら若い俳優さんたちはもっと素晴らしい!

特に、全裸ヌードを披露する(させられる)ばかりか、剃って集めた後藤の毛を夜な夜な食べたりしちゃう変態ぶりを見せてくれた、主役の須賀健太くんにはマジ脱毛、いや脱帽です。(どうスか、おやじギャグの切れ味は?w)

刈谷友衣子さんの腋毛はホンモノかどうか判らない(たぶんホンモノに付け毛を足したんでしょう)けど、思春期まっただ中の彼女には勇気が要ることだったはず。お2人とも出演を引き受けた時点で天晴れです!

あと、太田に想いを寄せ、2人の秘密を探ってカオスに導いていくクラスメイト=坂下を演じた荒井萌さんもまた好印象。以前ここでレビューした『富江/アンリミテッド』('11) で富江(仲村みう)と闘うヒロインを演じた女優さんで、現在は「あらい美生」の芸名で活躍されてます。


 

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『やっぱりおしい刑事』#01~#02

2021-03-16 00:15:09 | 刑事ドラマ2000年~










 
2021年3月、NHK・BSプレミアムの日曜夜10時枠でスタートした、NHK&ホリプロの制作による全8回のミステリー・コメディー。'19年5月に放映された『おしい刑事』全4話の続編で、藤崎翔さんの連作短編小説を映像化した作品です。

シャーロック・ホームズにも負けない抜群の洞察力と推理力を持ちながら、詰めが甘くいつも土壇場で間違え、同僚たちに手柄を奪われちゃう実に惜しい刑事=押井啓史に、風間俊介。

その相棒となる後輩刑事=横出徹に犬飼貴丈、新米の女性刑事=美良山来海に白石聖、ラクして出世することしか頭にない上司=伊多田係長に板尾創路、押井の唯一の理解者である鑑識係=榎下に佐野史郎、もしかしたら押井と恋仲になるかも知れない女子大生=ありさに萩原みのりが扮するほか、松尾貴史、BOB、宮田佳典、橋本涼、そして筋肉太郎(武田真治)といったレギュラーキャスト陣。

とにかく風間俊介くんの徹底した三枚目ぶり、その芸達者ぶりを楽しめばいい作品で、謎解き主体のストーリーでも退屈しません。

自他共に認める敏腕刑事なのに女性には相手にされず、後輩にはナメられ、上司には利用され、よくよく考えてみれば悲惨な人生を送ってる人なのに、まったく悲壮感を漂わせない押井刑事のマイペースぶりには逆に勇気を貰えますw いやホント、私の人生も(敏腕という要素を除けば)似たようなもんですから、かくありたいと本気で思ってます。

まったく正反対な人生を送る相棒=横出刑事との組み合わせも笑えるし(私の小学生時代からの親友も正反対、つまり至極マトモな人生を送ってます)、この第2シリーズから登場したヒロイン=美良山刑事は逆に押井と似た性質がありそうで、白石聖さんの好演もあってすこぶる魅力的。第1シリーズも面白かったけど、白石さんの加入で更にパワーアップしてます。

美人を見るとすぐ惚れちゃうっていう押井刑事の設定も、なんだか昭和の香りがして懐かしいですw だけど眼も合わせられないって所が現代っ子で、演じてるのが風間俊介くんでなければ相当キモい主人公ですw そこがまた笑えちゃう。

そんな押井が惚れちゃった美女が最有力容疑者となり、泣く泣く追い詰めるハメになるのも毎回のお約束。つまり毎回キレイなお姉ちゃんが登場するワケで、特に第2話は大学の女子寮が舞台なもんだから、ゲスト陣の華やかさがハンパないです。

というワケでセクシーショットは新レギュラーの白石聖さんと、第2話ゲストの武田玲奈さん、木下彩音さん、黒崎レイナさん。ちなみに第1話ゲストは朝倉あきさんでした。


 

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