2024年夏シーズン、フジテレビ系列の木曜夜10時「木曜劇場」枠でスタートした、共同テレビ制作による連続ドラマ。
“GEEK(ギーク)”とは賢いオタク、人とのコミュニケーションが苦手な者という意味だそうで、頭脳は明晰だけど人間関係に難がある小鳥遊警察署勤務の女性職員3人が、ディナーの井戸端会議で事件解決に貢献していくというコメディータッチのミステリー。
バツグンの記憶力と証拠分析能力を持つ鑑識官ギーク=西条唯に、松岡茉優。
心理分析に長けた産業医ギークの吉良ます美に、田中みな実。
やたら地理に詳しい交通課員ギークの基山伊織に、滝沢カレン。
ほか、強行犯係の刑事に中村蒼、若林時英、鑑識係の職員にマギー、泉澤祐希、交通課員に阿部亮平、署長に徳井優、そして経費にうるさい警務課の事務職員にあのちゃん、といったレギュラーキャスト陣。
……に加え、ヒロインと不器用なラブコメを繰り広げる、謎の爽やかイケメンを白洲迅が演じてる点からも判るように、まあ徹頭徹尾「女性視聴者ファースト」な内容で私などお呼びじゃありません。
民放のテレビ各局が年配層(特に男性)を切り捨てにかかってるって、数年前から書いて来たけど本当にそうなってますね!
前回レビューした実写版『ブラック・ジャック』などは例外中の例外で、単発スペシャルだからこそ許されたんでしょう。連ドラはもう、どれもこれも恋愛ゲームか謎解きゲームばかりで、私はちょっと観るに耐えません。
この『ギークス』も松岡茉優さんの演技以外には何ら見どころが見い出せない。
その松岡さんの演技にしたって、生活安全課の刑事を演じられた『初恋の悪魔』(’22) と少しキャラが被ってる(ドラマ自体の作風まで似てる)もんで新鮮味に欠けるんですよね。そうなるともう、私が本作を観る理由がほぼ無くなっちゃう。
刑事ドラマだけは責務として、少なくとも初回は観てレビューしなくちゃいけない(と勝手に思ってる)ワケですが、各番組がどんどん無個性になってるから書くことも無いんです。
あっ! 無個性と言えば、第2話に登場した犯人役の若手俳優。刑事役の中村蒼くんと顔の作りがそっくりで、これは一人二役かと思うほど紛らわしかった! 何故わざわざそんなキャスティングをする!? (ギャグのつもりなら100%スベってるぞ!)
そう見えたのは自分が老いてるせいなのか、それとも若者たちの顔がどんどん均一化してるからなのか? まあ、その両方なんでしょうけど、韓国の男性アイドルグループなんかマジで全員アンドロイドか誰かのクローンにしか見えないんですよね! YES,高須クリニック!?
感想はそれぐらい。作品として突出したものが見当たらず、ほんと整形しまくりイケメンの顔みたいにのっぺらぼう。世間から「オワコン」呼ばわりされてる事実を、一体どこまで深刻に受け止めておられるのか甚だ疑問です。
マイ・フェイバリット漫画は手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』一択です。
『ストップ!! ひばりくん!』や『めぞん一刻』『寄生獣』とかにもハマったけど、『ブラック・ジャック』ほど何度も何度も読み返した漫画は他にありません。
私にとって刑事ドラマ『太陽にほえろ!』やアニメ『マジンガーZ』が死ぬまでNo.1であり続けるのと同じように、『ブラック・ジャック』を超える漫画も死ぬまで現れないことでしょう。
だから孤高の天才外科医=ブラック・ジャックは手塚漫画の世界の中にしか存在しないんですよね、本来。
漫画や小説がアニメ化、実写化されたときに「キャスティングがあり得ない」だの「声がイメージと違う」だのってケチをつけるファンが多いけど、いやいや、それ以前の問題やんって私は思う。
例えばブラック・ジャックやピノコといった漫画上のキャラクターに、ぴったりハマる俳優や声優がこの世に存在するワケがない。読み手が抱いてるイメージは十人十色だろうし、私の場合、漫画キャラの声なんて想像したことも無い。
だから、もし自分の抱くイメージが明確にあって、それを壊されたくないなら「観ない」という道しかあり得ない。わざわざ観て文句を垂れるのも一興かも知れないけど、「おヒマですなあ」としか言いようがない。
そんな私ゆえ、特に『ブラック・ジャック』はアニメだろうと実写だろうと徹底的に観ないようにして来ました。だってこの有り様ですから!
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少年期にチラッとだけ観た加山雄三版ドラマがあまりにホニャララだったトラウマもあり、敬愛する大林宣彦監督の映画版(瞳の中の訪問者)すら未だに観てません。大林監督や宍戸錠さんを嫌いになりたくないですから。(生前の手塚先生も観て“こんな人間がどこにいるっ!?”と激怒されたとか)
アニメでも成立せんやろと思ってるのに、隆大介も本木雅弘も岡田将生もよくやるよって。観たいのを我慢したワケじゃなく、ほんとハナから観る気になれなかった。
それが今回(テレビ朝日の2時間スペシャル版)、まず「主演=高橋一生」であることに興味を引かれ、とりあえず録画はしました。けれど刑事ドラマのレビューで忙しく、やっぱり今回も観ないで終わりそうだと思ってた矢先、タベリスト仲間のgonbeさんがブログに好意的なレビューを書かれたんですよね。
その記事で「監督=城定秀夫」「脚本=森下佳子」であることも知り、これは一見の価値がありそうだ!と相成った次第です。
面白かったですw
いや皮肉じゃなくて、ホント純粋に面白かった! 原作のどこがどう面白いかをちゃんと理解してる人たちが、リスペクトをこめて創った素晴らしいドラマだと私も感じました。
なにせ原作のマニアなもんで、盛り込まれた複数のエピソードを全部憶えてるけど、それらを1本のストーリーに再構築した森下さんのみごとな脚本、そして昭和も令和も知ったことじゃない俺ジナルな世界観で実写『ブラック・ジャック』を成立させた城定監督の力技!
最大のファインプレイは、ブラック・ジャックの宿敵=ドクター・キリコを女優さん(石橋静河)に演じさせたこと!
ネットでは相変わらず「原作への冒涜だ!」とか「セクシー田中さんの“改変”問題から何も学んでない!」とかって“おヒマな人たち”が騒いでるみたいだけど、これは改変じゃなく“アップデート”と言うべきでしょう。普通に男性が演じるより絶対面白い!
ゲストキャラも何人か男性を女性に置き換えてるけど、ぜんぶ正解だと私は思う。そこにこそ、いま『ブラック・ジャック』をわざわざ実写化する意味があったのでは?
子役の永尾柚乃さん演じるピノコが、ちゃんとピノコとして成立してるのも驚きでした。これはもうマジックとしか言いようがない。
gonbeさんと同じくシリーズ化を望みたいところだけど、柚乃さんは日に日に成長しちゃうから、少なくとも同じキャスティングでは不可能。(ピノコは成長できないキャラであり、その点にも実写化の限界がある。)
とはいえ、『ブラック・ジャック』に限らず漫画やアニメの実写化がすべて成立し得ないワケじゃないってことを、今更ながら学べました。そう言えば深キョンの『ヤッターマン』実写版も旧ブログで絶賛したのを忘れてました。
『寄生獣』あたりを最後に漫画はほとんど読まなくなったんで、いま話題の『キングダム』等がどうなのか知る由もないけど、ちゃんとした人たちが本気を出して創れば、原作のイメージどうこう関係なく面白い作品になる。考えてみれば当たり前のことですね。
セクシーショットは“獅子面病”の患者役で出番の大半が特殊メイク姿だった、松本まりかさん。「顔に惚れたのに!」って言いきった旦那はサイテーチンポコ野郎だけど、まあ解らなくもないw
復刻シリーズのトリを飾るのは、2018年冬シーズンに関西テレビの金曜深夜枠で放映された30分の連ドラ (全8話) で、元はその前年FODで配信されたインターネットテレビの作品。
原作は押見修造さんの人気コミックで若い男女の「入れ替わり」がネタになってるけど、連載スタートは2012年だからアニメ映画『君の名は。』(’16) の大ヒットとは無関係。(ただしドラマ化の後押しにはなったかも?)
地方から東京の大学に進学したものの周囲に馴染めず、孤独をこじらせてアパートに引きこもりがちな青年=功(吉沢 亮)が、毎晩決まった時間にコンビニで見かける女子高生=麻理(池田エライザ)を尾行してたらw、彼女と眼が合い、そこで意識が途切れてしまう(ように見せてるけど、実はミスリード)。
で、目覚めたら功は「麻理のなか」にいて、大いに戸惑いながらも仕方なく彼女になりすまし、女子高生として日々を過ごす……と、ここまでなら(フィクションの世界じゃ)よくある話。
ところが、功が住んでるアパートを訪ねてみたら、功は功のままそこにいるもんだから驚いた! じゃあ、麻理の心は一体どこへ行ってしまったのか? 麻理の身体の中にいる自分は功じゃないのか?
つまり、正確には「入れ替わり」の話じゃないんです。さすがは押見修造さん、一筋縄じゃいきません。
私が初めて読んだ押見さんの漫画は、ちんこが見たくて見たくて仕方ない女子高生が主人公の『アバンギャルド夢子』(全1巻)。ただのエロギャグ漫画ではなく、ちんこ探求を通して自我に目覚めていく青春ストーリーで、意外と比喩に富んだ深いお話でとても面白かった!
その後『漂流ネットカフェ』や『惡の華』『スイートプールサイド』等の作品がドラマに、アニメに、映画にと映像化され、早くから押見さんに目をつけた自分を誇らしく思ったもんです。(単純に女子高生+ちんこの話に興味を引かれただけですが)
こうなったら是非『アバンギャルド夢子』も映像化して欲しいけど、さすがに無理ですねw
で、今回ドラマ化された『ぼくは麻理のなか』。以下、ネタバレになります。
功は麻理の中にいる筈なのに、功は功としてちゃんと存在してたもんだから、私はてっきりパラレルワールドの話かと思ったんだけど、それも違いました。やっぱり押見さんは、もっと人間の深い部分に斬り込む作家さんでした。
麻理の中にいる功は、実は麻理が創り出した彼女自身の別人格だった!
どうやら麻理は自殺を考えるくらい自分の置かれた状況に疲弊し、追い詰められ、いつも独りで自由そうな功に理想の生き方を見いだし、無意識に精神が分裂しちゃった。
ありがちな“男女入れ替わりもの”かと思いきや、実は解離性同一性障害(多重人格者)の話だったワケです。
麻理が孤独なボンクラ男の功を自身に憑依させた原因は、母親(西田尚美)の精神的虐待にありました。
本来、麻理は違う名前だったんだけど、それは父方の祖母による命名で、姑嫁間で確執のあった母親が、祖母の死後、本来つけたかった名前である「麻理」に無理やり改名させたことを発端に、麻理は自身のアイデンティティを見失ったのでした。
まぁしかし、それはあくまで「設定」に過ぎず、押見さんが描きたかったのは思春期に誰もが経験する「自我の目覚め」なんだろうと思います。
母親に勝手な理想を押しつけられ、学校ではいわゆる「リア充」と呼ばれる(スクールカーストの上層にいる)連中と無理してつき合い、心が疲弊してしまった麻理。
だから、孤独すなわち自由を謳歌してるように見えた功を羨ましく思い、無意識のうち彼になりきって……という流れ。つまり「麻理のなか」にいる功はホンモノの功じゃない。
孤独になりたいワケじゃないけど、とにかく今の自分とは全く違う人間になりたかったんでしょう。それを麻理自身も認識してないし、ましてやホンモノの功は何も知らずにノホホンと生きてる。
さらに麻理は、カーストの底辺にいたクラスメート・依(中村ゆりか)と交流することで、本当の自分を見つけていく。なかにいる功の正体が判ったとき、麻理は自分がどう生きて、どんな友達とつき合えば「自分らしい」のかを理解する。
依は依で、麻理のなかにいる功(それも麻理なんだけど)と心を通わせることで成長していく。麻理が自分を取り戻せば、麻理のなかにいる功は消えてしまうワケで、切ない別れを経験することにもなる。ああややこしい!
で、本来の自分に戻った麻理と依はあらためて友達になるんだけど、高校卒業と同時にそれぞれ別の道へと進んでいく。「またね」と言って別れたけど、たぶん再会はしなさそう。二人とも、それだけ強くなったってことでしょう。
一方、ホンモノの功はまったく蚊帳の外w それでも、麻理に惚れたことで少しは変わっていこうと努力する。彼も彼なりに成長したんですよね。
かように根っこはオーソドックスな青春ストーリーで、もっとSF的な展開やどんでん返しを期待する視聴者には肩透かしだったかも知れません。
けれど私は、こういう普遍的な、しかもどちらかと言えば日陰側にいる人たちの苦悩に、とてもとても共感します。人格が分裂しちゃった経験は無い(と思う)けど、麻理や依が感じてきた息苦しさはよく解るつもり。
連ドラとしてのクオリティーも高かった! 映像が美しく、とても丁寧に演出されてるし、池田エライザさん&中村ゆりかさんの熱演もまた素晴らしい!
特に、レズやオナニー等のエロ描写にも果敢に挑まれたエライザさんに拍手を贈りたいです。(ファッションモデル出身のエライザさんだけど女優として劇場版『みんな!エスパーだよ!』や『貞子』にも主演した上、司会業、歌手、映画監督、グラビアカメラマンなどマルチな才能を発揮。おまけに脱いだらこの有り様で手がつけられません!)
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2017年秋シーズン、テレビ朝日系列の土曜深夜枠に新設された「土曜ナイトドラマ」の第1弾として放映された、橋本裕志さんのオリジナル脚本による全8話の連続ドラマ。
少子化問題対策の一環として、30歳を越えて性体験がない男女を国がリサーチし、まっとうな恋愛とセックスが出来るよう教育する「オトナ高校」に強制入学させるというムチャな設定。
東大卒のエリート商社マンで、イケメンなのに高過ぎるプライドが災いし、童貞をこじらせてる主人公に三浦春馬。その上司にしてオトナ高校のクラスメイトとなる、55歳のチェリーボーイに高橋克実。完璧主義が災いしてやはり処女のクラスメイトに黒木メイサ。そして校長に杉本哲太、教師に松井愛莉らが扮するほか、第1話には逢沢りな、小松彩夏らセクシーゲストも登場しました。
とにかく“おバカ”ドラマですから、難しいことを考える必要はありません。春馬くんや克実さんが童貞で、メイサが処女という超ミスマッチぶりと、その吹っ切れた演技をただ楽しめば良いのです。
特に春馬くんがノリノリで、爽やかイメージを自ら破壊しまくる姿が実に清々しい! 以前からこういう役を演ってみたくて仕方なかったんでしょう。
克実さんは無論面白いし、メイサの処女っぷりも見ものだし、可愛い顔で卑猥なことを言いまくる松井愛莉さんにも萌えるし、観たところで何も得るものは無いけどw、私は大好きです。
阿部寛主演のヒット作『結婚できない男』の頃より問題はさらに深刻化し、今や恋愛やセックスを国が推奨し、指導しなくちゃいけない時代になったという、社会風刺的な見方も出来るかと思います。
けど、私が若い頃からすでに、そういう問題は水面下で着々と進行してました。私自身が長年、恋愛にもセックスにも縁がなくて悶々としてたし、何ら経験しないまま自殺しちゃった若い同僚もいました。今頃になって問題視するのは遅すぎるぐらいです。こんな高校があれば喜んで行きましたよ!
現在の若い人らはもっと草食化してるみたいだし、さっき“おバカ”ドラマだから得るものは何も無いみたいに書いたけど、ちゃんと観れば人生を変えてくれるようなヒントが、もしかすると見つかるかも知れません。
そう考えれば、やれ“胸キュン”だの“萌えキュン”だのと女性に媚びてばかりいる昨今の恋愛ドラマより、よっぽど意味も意義もある番組じゃないかと私は思います。
良識的な視聴者の方々には失笑を買ったみたいだけど、私は毎回気持ち良く笑わせて頂きました。
こういう作品を、ただ下品だから、あるいはナンセンスだからという理由で毛嫌いする人が多いけど、なんで楽しめないのか私には理解出来ません。とはいえ、春馬くんやメイサがよくオファーを引き受けたなあとは思ってますw
それほど下らないことを、小劇団の人達じゃなくメジャー第一線の俳優さんたちが嬉々として演じておられる、そのお姿を観てるだけで楽しいと私は思うのですが。特に高橋克実さんはご覧の通り、水を得た魚そのものですw
中には、普段は見せないオーバーアクションや変顔を連発する春馬くんを「痛々しくて見てられない」なんて書いてるレビュアーさんもおられたけど、あんな嬉しそうに芝居してる人の一体どこが痛々しいと感じるのか?
それは単にあなたが最初からコメディーを好まない、もっと言えば理解するセンスが無いから痛々しく感じるだけの話で、そんな人にコメディーを品評して欲しくないです。「自分は苦手だからパスします」って書けば済む話でしょうに。
ところで最終回、オトナ高校の第1期生たちが企画したお見合いパーティーの参加者名簿に、さりげなく弓神適当と羽生虎夫という名前が記されてました。
弓 神「お前、オトナ高校に入学しろよ」
羽 生「チェリートじゃねえし!」
……っていう、たぶんアドリブの会話が他局の番組『刑事ゆがみ』(※同シーズンに放映されてた浅野忠信&神木隆之介のコンビによる刑事ドラマ) に登場したことに対する、『オトナ高校』スタッフのアンサーですよね、きっとw (“チェリート”っていうのはエリートのチェリーボーイ=『オトナ高校』主人公のニックネームです)
たぶん浅野忠信さんあたりが『オトナ高校』を面白がって、『刑事ゆがみ』の撮影現場で話題にされてたんでしょう。神木隆之介くん演じる羽生刑事もエリートのチェリーボーイでしたから。
自分の大好きな番組2つが、そんな形で繋がったことが私はとても嬉しかったです
そういう楽屋オチも含めて『オトナ高校』はB級コメディーとして良く出来てたし、なにげに恋愛ドラマ、青春ドラマとしても優れた一面があったように思います。
また、童貞男がなぜ童貞なのか、女性にモテない男がなぜモテないかを、これほど的確に指摘したドラマは今まで無かったかも知れません。
『オトナ高校』のリアルさ、シビアさに比べれば『モテキ』や『逃げ恥』なんか甘口もいいところで、所詮ファンタジーに過ぎないと私は思う。モテなくて悩んでる男子は『オトナ高校』を真剣に観て学ぶべきです。女性が自分をどんな眼で見てるか、痛いほどよく解りますから。
それにしてもキャストの皆さん、本当に楽しそうでした。三枚目に徹する春馬くんを見て女性ファンは「やめて~」って思ったかも知れないけど、本当にファンならば役者として一皮剥けた彼を祝福すべきです。
そして黒木メイサさん、松井愛莉さん、松井玲奈さんらヒロインたちも、よくこんなドラマに最後までつき合って下さいましたw 素晴らしい!
☆追記/三浦春馬くんの訃報はショックでした。トーク番組でお見かけした時に「ストイックな人だな」とは感じたけど、まさか……ですよね。御冥福をお祈りします。
もはや「連ドラで刑事役を演ってない俳優さんの2時間ドラマ」シリーズの定義から完全に逸脱しちゃいますが、封印された旧ブログを探索中に見つけた「どうしても捨てがたい」ドラマを3本、ついでに紹介させて頂きます。
まず1本目は、2013年に園子温監督がメイン脚本と演出を手がけられた40分枠(全12回)の深夜ドラマ『みんな!エスパーだよ!』。若杉公徳さんの人気コミックを実写化した作品で、タイトル通り超能力をテーマにしたSF学園コメディーだけど、それは正直言ってどうでもいい。見所はまったく別の要素にあります。
「パンチラ」や「スカートめくり」って、大抵の男子が最初に遭遇する、最も身近なエロですよね?
たかがパンティー、されどパンティー。少年期にエロを感じたものって、大人になっても変わらず嬉しいものじゃないですか? セックスにはもう飽きたけど、パンチラにはなぜか今でもトキメキを感じるという殿方も少なくないのでは?
園子温監督は、そんなエロの原点を追及し続けておられる素晴らしいクリエーターです。その部分に関してだけは、私も大いにシンパシーを感じてます。
(☆追記/後に発覚する、監督という立場を利用した性的暴力はもちろん許せないけど、作品に罪はありません)
映画『愛のむきだし』は主人公がパンチラ専門の盗撮マニアで、満島ひかりさんや安藤サクラさんもパンティーを見せまくってました。
原発問題を扱ったシリアス作『ヒミズ』でも、主人公の染谷将太くんが父親と殺し合いに近い喧嘩をするチョー深刻な場面で、止めに入った二階堂ふみさんが突き飛ばされ、転がってパンティーが丸見えになり、父子が喧嘩を中断してそれを凝視してましたw
真実がそこにありますよね。ミニスカートに白いパンティーを穿いた女子と闘っても、男は絶対に勝てません。そんなもんには絶対に惑わされないとおっしゃる殿方は、今すぐ私の飛行機から出てって下さい。
そんなワケで、この『みんな!エスパーだよ!』はひたすらパンチラにこだわったドラマです。ヒロインの夏帆さん、真野恵里菜さんをはじめとする若手女優たちが、毎回これでもかとパンティーを見せてくれます。
夏帆さんは恐らく初であろうヤンキー役で、パンチラ以外にもベッドでひとり悶える場面を熱演したり、かなり頑張ってくれてます。可愛い子はヤンキーでもやっぱり可愛いです。
もう1人のヒロイン=真野恵里菜さんはハロープロジェクト出身の正統派アイドル。『仮面ライダー』の映画で“ライダーなでしこ”を演じたり実写版『機動警察パトレイバー』では主演に抜擢されるなど特撮方面でも活躍中だけど、本作じゃ夏帆さん以上にエッチな事をやらされてます。
ストーリーはまあ、ホントにどうでもいい。染谷将太くんをはじめ色んな人々が超能力に目覚め、スカートめくりやエロ本の万引きをしまくるという世にも恐ろしいお話です。
昔はアメリカとかイタリアで、こういう思春期のエロを扱ったコメディー映画がいっぱい創られたし、日本でもよくテレビ放映されてました。まさにああいう世界です。
ほか、安田顕さんが超能力の研究者を演じ、長台詞を棒読みしながら助手(神楽坂 恵)のおっぱいを揉みまくります。
ご存知かと思いますが、神楽坂さんは園子温監督の奥さんです。仕事とは言え、人妻のおっぱいを旦那の目の前で揉みまくる安田さんの心中やいかに?
そして揉まれる神楽坂さんも揉ませる園監督も変態ですね。素晴らしい! (←追記/もちろん今となっては笑えません。変態がヘタに権力を持つとどうなるかっていう、実に判りやすいサンプルです)
とにかく真野恵里菜さんが歩けば必ず風が吹いてスカートがめくれるし、夏帆さんは染谷くんを見かけるたびにパンツ丸出しで跳び蹴りを食らわせる。それがこの世界のルールなんです。
夏帆さんの跳び蹴りはなかなか見事で、ちゃんと足先が染谷くんの顔面をヒットする高さで跳んでるし、着地と同時にクルッと回ってもう一度パンツを見せるサービスも忘れてない。かなり運動神経が良いんでしょう。
で、ヤンキー役だからいつもしかめっ面なのに、なぜか跳び蹴りする時だけ満面の笑顔なんですよねw
夏帆さんのパンティーはいつも純白で素晴らしいです。ヤンキーなのに純白。ヤンキーだけど、根は純真な少女である事をパンティーの色で表現してるワケです。知らんけど。
後は、取り立てて書くことはありません。とにかく夏帆さんと真野恵里菜さんの白いパンティー! それに尽きます。
(☆またもや追記/旧ブログでこの記事をアップしたのは2015年1月で、もう10年近く前。あれからテレビにおける性描写の規制が、厳しくなってるのか緩くなってるのか私にはよく判らないんだけど、少なくとも今のgooブログは“制服姿のパンチラ”を、たとえ見せパンであろうと許さないかも知れません。もし近日中にこの記事が消えたら、そういうことです。)