屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

手稲山に煙が目にしみる 

2013年11月19日 | 日常


赤と白の横縞模様の煙突から白い煙が手稲山のふもとでふわふわと流れていた。
頂きに少し雪はあっても日差しは暖かい、これが春日和というものだ。

わたしは創価学会とは無縁だが、このCMをみたとき、
なぜか、映画評論家の淀川長治さんがしみじみ述懐されていたことを思い出した。

ある所へ講演に行った際、会場の出口で出待ちをしていたファン達と握手を交わした後、
車に乗ろうと歩いていたら列の最後尾に居た一人の少年が「握手して下さい」と左手を差し出してきた。
西洋では、左手で握手を求めることは決闘の申し込みを意味するとされ、
非常に失礼な行為とされているため、腹を立てた淀川は「君、握手は右手でするもんだよ。
左手で握手を求めることほど失礼なことは無い!」と言い放ち、少年と握手することなく車に乗り込んだ。
しかし、車を発進させた直後、ルームミラーに少年の寂しそうな表情と、
右腕が無い様子が目に入った途端、すぐに車を止めさせた。
大慌てで車から飛び降りて少年のもとに駆け寄った淀川は、
号泣しながら自分の非礼を詫び、驚いた少年もその場で泣きだした。
少年は、不慮の事故で右手を失ったことと、講演が聴けなかったので、
せめて握手だけでもしたいと思い、淀川と握手がしやすいよう、列の最後尾にいたことを、淀川に語った。
淀川は次の講演会の予定をキャンセルして、その少年と長い時間語らいを続けた。
この日、事情を確かめようともせずに障害者の少年を罵倒してしまった自分の不甲斐なさを、
淀川は晩年まで後悔し続けていたという。(ウイキペディアから)