屯田物語

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騎士団長殺し

2023年12月27日 | 
新琴似図書館で本を借りてきた。
村上春樹の「騎士団長殺し」は、妻に離婚を切り出された画家の主人公が、友人の父親のアトリエで発見した日本画「騎士団長殺し」と、その絵に関連する不思議な出来事に巻き込まれていく物語である。この作品は、村上春樹の過去の作品と多くの共通点があり、彼の作風の集大成とも言えるが、それだけではなく、新たな挑戦も見られる。
この作品の特徴の一つは、日本画やオペラ、仏教や神話など、さまざまな文化や芸術が織り込まれていることである。これらは、主人公の現実と非現実の世界をつなぐ役割を果たし、物語に深みと広がりをえる。また、これらは、村上春樹が普遍的なテーマに取り組んでいることを示している。
例えば、生と死、愛と欲望、自己と他者、現実と非現実などである。もう一つの特徴は、主人公の成長と変化である。主人公は、妻に捨てられたことで自信を失い、自分の画家としてのアイデンティティを見失っている。しかし、物語の中で、さまざまな人物や出来事に出会い、自分の内面と向き合い、自分の描きたい絵を描くことに挑戦する。そして、最後には、妻との再会と和解を果たす。このように、主人公は、喪失から再生へと至る道のりを描かれている。「騎士団長殺し」は、村上春樹の作品の中でも、特に複雑で多層的な作品である。

でも、どちらかといえば彼の初期作品「ダンス・ダンス・ダンス」のほうが好きである。
「ダンス・ダンス・ダンス」に登場するホテルは札幌のホテルがモデルだといわれているが、このホテルに泊まったことがあるような既視感を感じるからである。



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