もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4397番:FC2より過去日記(奮戦記61)

2024-06-29 05:36:48 | 日記

61番:通訳ガイド奮戦記 

2013年  3月29日 (金)
 
(他ブログから移しましたので、日付が前後します.尚、
 この「ロイヤル&スパー・ホテル」はその後廃館になっております.)
 

   【ロイヤル&スパー・ホテル】


    ここは、京都、河原町三条。
    その昔、ここにロイヤルホテルがありました。

    そして、京都駅の西側、堀川塩小路には、
    グランドホテルがあったのであります。


    以上、京都昔話を終わります。

    坊や、よい子だ、ねんねしな~


    あ、ちゃいますやん。
    これから、話が始まりますねんがな。

    さて、そのロイヤルホテルは、どうなったか?

    京都グランドホテルがなくなって、
    ここにロイヤルホテルは、
    リーガ・ロイヤルホテルとなって、
    蘇生したのであります。

    リーガは、ロイヤルホテルのグループ名です。
    閉鎖された大阪グランドホテルを含め、
    リーガを冠する一連のホテルが発足しました。

    そして、もともとのロイヤルホテルは、
    リーガロイヤルホテルが誕生したときに、
    もとのロイヤルホテルと区別するため、
    ロイヤル&スパーホテルとなりました。

    同じ建物ですから、
    規模は、ロイヤルホテルと同級の
    ビッグなホテルであります。

   ヾ(@°▽°@)ノ

    前置きはこのぐらいにして、きょうのお仕事。

    ヾ(@°▽°@)ノ

    きょうは、朝10時スタートの、
    ウォーキング・ツアーであります。

    ウォーキング・ツアーというのは、
    オール歩き、というわけではありません。

    公共交通機関を利用しつつ、格安に、
    効率よく、周遊観光を展開すること。

    その旅程の組み立ては、通常は、
    エージェントが担当するのでありますが、
    ゴタ零細企業では、当ゴタ事務所が、
    コースを提示して、お客様の承諾を
    得ます。

    ここが、法律の微妙なところで、
    この企画に、1円でも、手数料を入れると、
    旅行業法違反になります。

    無免許営業になるのであります。

    なので、ガイド料金以外は、
    一切受取りません。(チップを除く)

    と、触れ込みをしておきます。
 
    ヾ(@°▽°@)ノ


 
  【午前10時】

   さっきから、真ん前に座っていた外国人が
   きょうの、お客様でした。


   (何だ。それなら、もっと、早く、
    お声かけをしておけばよかった。)


  ヨーダンさんと、クリスチナさんとが、
  握手の手を差し伸べます。
  山田、しっかり握って、ごあいさつ。


山田  : How do you do ?  
      I'm Yamada, your tour guide today.
       どうも。ガイドのゴタです。 

ヨーダ
ンさん : Good morning. My name is Yohdan.
      And this is my wife, Christina.
      おはようございますヨーダンといいます。
      こちらが家内のクリスチナです。


クリス
チナさん: Hello.Yamada san I 'm Christina.
      ハーイ。クリスチナよ。


  あと、お名前忘れたあせあせ(飛び散る汗)
  とりあえず、
  トンビさん、クルリさん、輪描さん、カミラさん、
  と名付けます。

  さて、河原町三条のホテル・・・
  厳密に言うと、河原町姉小路のホテル・・・
  そのホテルを裏側に出ます。

  そこは、木屋町通り。見事な桜模様です。
  春爛漫の木屋町を北に歩きます。

  すぐ左に、一の舟入の跡。
  高瀬川は、角倉了以の開拓で、できた運河。

  伏見港から届いた、酒、塩、米などをここで降ろし、
  北山杉、その他(たぶん西陣織も)
  の商品をここから全国発送した重要拠点です。

  そのためか、どうかは、
  調べていませんが、ふと、前を見ると、
  日本銀行もあり、銀行協会もあった。

ヾ(@^▽^@)ノ

  二条通りに出て、さらに徒歩で進みます。
  体力のある午前中は、歩き、
  昼食後は、乗物を利用するというゴタ式発想です。

  徒歩は、乗物での案内にのときと違って、
  細かい。お店の前を通るたび、
  みなさん、ウインドウをのぞき見なさいます。


クリスチナさん: Look ! Yamada san,
                          what are these ?
         見て見て、あれ。何でしょ?


  見ると、どうやら、
  ロイヤルコペンハーゲンの小皿を陳列しています。
  ふたつの店の真ん中のウインドウなので、
  左の店のものか、右の店はわかりません。

  まず、右の料理屋さんに聞いてみた。

   「すみません。ウインドウのお皿は、
       お宅のお店のものですか?」


   「え?お皿?知らないなあ。」


   「そうですか?てっきり、
    このお皿で、
            お食事がいただけるのかと思って。」


  「いやあ、うちの店は、こちらのほら、
   このお皿で、出しております。
   また寄って下さいな。」


 右ではなかった。すると、左の店か。


  「すみません。そこに飾っているお皿、
         お宅のお皿なんですかぁ?」


  「ああ、あの青い色した小皿ね?
         お隣のよ。うちじゃないわ。」


  「え? お隣も、違うと言っていましたけど。」


  「そんなこと言われても、どうすればいいの?」

  
  どっちのものでもないのなら、
  もらって行くぞ。と思ったが、一応、料理屋さんの皿と
  いうことにして、説明。
  とにかく、こっちは、説明するのが仕事。


 
   【琵琶湖疎水】

  疎水のところまで、たどり着きました。
  桜が七分咲き。


お客様 : Do you have museums around here ?
       美術館ってあるの?


 そういうものがあっても、
   不思議ではない雰囲気です。
 そして確かに、それはあるのです。


山田 : Yeah, we have ones,
     that one is a Kyoto municipal museum,
     and this one,
     it's a national modern museum.
     うーん、そうだね。いくつかあって、
     あれが、京都市美術館で、
     こっちが国立近代
     美術館です。       


クル
リさん : Do they exhibit Japanese arts ?
     展示は日本の美術作品になるんですか?


山田  : Oh, They collect every arts
      all around the world.
      I saw Piccaso's works,
              Renoir's and Mone's
     いや、世界中の美術品がきますよ。
     ピカソもルノワールも、それにモネとか。      


トイン
ビさん : And what is this building ?
      あ、これは何の建物ですか?


山田  : It's an industrial memorial hall.
      伝統産業会館です。

      ( 入ったことがありません。
        これ以上、聞かないで。お願いしますぅ。)

     
    神宮道に来ました。右手には、大鳥居。
    このとき、お客様のひとりが、


お客様の
ひとり :   Could you explain briefly
                the difference
       between a temple and a shrine ?
       お寺と神社って、どう違うんですか?


     (そら、神社は、神様のいるところで、
      お寺は仏様のいるところですがな。)

    人も、マンションを買って住む人と、
    親の家を継いで住む人がいるように、
    神仏も、都合により、
    住む場所は、様々なのであります。


山田  : If you find a torii gate,
      it's a shinto shrine.
      If you find a Buddha
       image in the altar,
      it's a Buddhist temple.
      鳥居があったら、神社ですわ。
      仏像があったら、お寺。


ヾ(@^▽^@)ノ


 平安神宮に入りました。
 教科書では、ここで、
   白虎楼と蒼龍楼の説明をするとこと。

 山田のお客様は、ここで、


   「この広々とした空き地は、何に使うのか?」


 とご質問。

( そんなん、始めて聞かれましたわ。
   そんなん聞くのん、お宅だけでっせ。)


 ガイドは、お答えするのが仕事。


山田  :  This spacious ground is
       kept open to keep dignity.
       Remember this was once
       a cite emperors took
                  government business.
     
                この広々とした空間は、
       威厳をもたせるためのものです。
       天皇がここで政務を執ったのです。


       ヾ(@°▽°@)ノ

 平安京の大極殿は、
 平安神宮から西へ約3キロ行ったところ。
 現在の御所より

   1.5キロ西にあった。
 京都の町の中心も、時代が下るとともに、
 東へ、東へと、移っていきました。 
 東へ移動した理由は、いろいろ言われていますが、
   有力な説として、町の西半分は
 湿地帯だったことが言われている。


  【永観堂はパス】


 哲学の道を歩く理想のコースとしては、
   疎水づたいに、南禅寺前から、永観堂、永観堂
 から、若王子神社と進むのでありますが、
 本日は、6時間コースなので、
 あまり、理想を追っかけていると、
   きびしい現実に打ちひしがれる。

 平安神宮の通りは、冷泉通りと申します。
   この東西の通りを東、すなわち、山が見える
 方向に歩きます。

    天王町、
   ここは、京都を
   東西に貫く主要幹線道の、東の先端。

 ここに、鶴屋旅館という老舗があります。


   皇室がお泊まりになる宿として有名で、
 壁に、皇太子殿下、秋篠宮さま、紀子さま、・・・
   歴代天皇・・・さらに、外国からの
 各王室の写真が飾られています・・・・
   正確にいえば、飾られているそうです。

  (一泊最低でも、20000円の宿泊費は、
        わてには、出せませんがな。行ったこと
     おまへん。)

  けど、みなさんに、おすすめするのは、
    ここは、宿泊しなくても、
  夕食だけでもいいのですよ。

  え?いくらかって?ああ、そうでした。
    最低20000円からでした。

  まあ、一回ぐらい、話のタネに行けば~?

 天王町から鹿ヶ谷に出ます。
   これを北に少し歩いて、
   いよいよ、哲学の小道に出ます。
 哲学の小道は、桜並木。
   哲学の小道は春うらら。

   哲学の小道は、緑深い疎水沿い。

 その昔、京大が三高と呼ばれたころ、
   朴歯の高下駄を履いた学生が闊歩し、
 思索に耽ったという。


   京大の先生方もまた、
   教鞭を執る合間に、ここを歩き、
 ここを愛し、ここに生きた。

 ああ、我らの哲学の小径。


   (=⌒▽⌒=)


クリス
チナさん: I wonder what these
                plants are called ?
      これ、何の木でっしゃろ?


  ああ、聞いたことがあります。あれは、雪・・
     何とかという木です。
      

山田  : (雪の下?)
      It's called "yukinoshita".

                雪の下ですわ。

    
  確かめるため、
  花に詳しそうな感じの通行人に聞いてみた。


通行人 : ああ、これね。ユキヤナギよ。
      え?雪の下っだて?あなた、
                  雪の下っていうのは、ほんとに雪の下に芽生える
      草花よ。
                 この町で、自然に生育するところ
      ってないんじゃないの。
                 比叡山にでもいかなくちゃ。

       
山田  : さよか・・・


   ただ、ユキヤナギはわかったが、
   英語でどういうんや。
   結局、


    「snow weeping willow 」

   
   と言ってみたが、通じなかった。
   帰って調べてみたら、


    「spirea スパイリーア」


   山田の説明はすっぱいりあ 
   失敗りゃ 失敗じゃ バンザーイ


     
   (;^_^A  
   

    しばらく行くと、案内札。法然院と書かれています。


山田 : Shall we go ?
            (Shall we dance ? と言いそうになった。)
     (ダンスします?・・・じゃねえや。)

           行きまひょか? 

ヾ(@°▽°@)ノ   

   行って見た。だがあいにく、
       きょうは、何か、催しがあるようで、
    一般の入場は
     受付がありません。
   音楽会なので、音楽鑑賞するならOKという。

   音楽ったって、あんた、
   1時間30分かかるんだってよ。
   そんな、無茶ゆうたらあきまへんがな。
   響きはん。往生しますわ。

   せめて、散華が見られないものかと、廻り込んだが、
   行き止まりになっていた。
   きょうはあかん。


     「きょうは、アミダ様が
      お出かけで、留守なんよ。」


   と、いうことで、銀閣寺へ移動。


    【銀閣寺】

    山門を入って、受付までは、
    銀閣寺垣と呼ばれる敷石道を通ります。


クリス
チナさん : What trees are these ?
       これ、何の木どっしゃろ?


山田   :  Camellia. 
        椿・・・かも


   (それ以上聞かないで!) 

   祈るゴタの背後で、お声。


カミラ
さん   : Oh it's my name. Sweet flowers.
       あらー、私の名前だわ。



   お庭の中。おおきなプリンのような積み石を見て、


クリス
チナさん : What is this for ?
       これ、何するもんやろ?


山田   : To take moon light in.
       月の光を反射して建物に当てますねん。


ヾ(@°▽°@)ノ

 そんなんで、光は反射しまへんで。
   それが証拠に、ライトアップ用のライトがあちこちに
 設置されてますがな。


 庭は、さすがに、苔が多い。
   義政は、西芳寺(苔寺)にあこがれ、
 足繁くかよったと言われています。

 こんな中、我らがクリスチナさま、
 馬酔木(あせび)を見て、


クリス
チナさん : What do you call this ?
       これ何の花?


山田   :( もちろん、馬酔木。 だが、その英語は忘れた。)
                   It's a-se-bi tree          


       でたらめガイドの山田。そのうちクビだぜ。
   調べて今頃、わかっても、仕方がないが、

      Japanese Andromeda

   アンドロメダだって、まあ、なまいきな名前。

       ブーケ2

    
    【昼食は、ファミレス「さと」】

  バスに乗るには、
  白川通りまで歩いて出なければなりません。

  山田、得意の横着により、タクシーをおすすめ。
  2台に分乗して、平野神社向かいの和食レストラン


    「さと」へ。

  2000円也。

   平野神社の桜は満開です。日本人観光客なら、


   「ねえ、金閣寺は止めて、ここの桜を見ませんか?」

  と誘うところ。
  外国人には、一生に一度の日本。
  やはり、金閣寺にご案内
  しなくっちゃ。 



    【金閣寺】


  ファミレス、「さと」 から、歩くかどうか、迷ったが、
  結局タクシーで金閣寺に向かいました。
  

  金閣寺、本堂、陸舟の松、
  鯉魚石、安民沢、夕佳亭、石不動・・・

  何度も来ていると、説明する順番は、
  すでにインプットされています。

  まず、鏡湖地で、お写真。ここは、定番。


山田 : How about photographing against
     the backdrop of the golden pavilion ?  
  
     お写真取ればいかがでしょう?
     金閣寺もバックに入れて・・。

  
  ときどき、複数のカメラが渡されます。(;^_^A
  
  そして、ときどき、写し方のwからんカメラもあります。


山田 : How do I push the button ?
     ボタン押されへんで、これ。


お客様: Just touch the mark on the display.
     right upper.
     右上にボタンの印あるやろ。


山田 : Oh looks like I found it.
     OK, ready ? three two one zero カシャ
     
     ああ、これか。 オッケー、
     ワン、トゥースリー・・・カシャ
        (カシャゆわへんけどな)


    【本堂】

山田  : In Zen sect of Buddhism, meditation
      is practiced in the main
        hall cross legged
      and facing to the south.
      So no pond can be seen on
                  the south side of
      the main hall like this.
      This is the Kinkakuji
                  temple's main hall.
 
      禅寺やさかい、禅修行しまんねんで。
      この本堂で。座禅組んでしまんねんで。
      ほてから、座禅するときは、南向きゆうて、
      決まってまんねん。
      しやよって、
                  本堂の南の庭は、枯山水でんねん。


ヨーダ
ンさん    :  Why ?
      なんで?


山田  : For why do you say ? Oh, yes.
      If there is a pond
      in the garden south of the hall,
      it sometimes makes itself
      an obstacle against
      the meditation practiced by monks.
      The water wavers to disperse
        the concentration trainers try to make

      なんでて? ああ、そうか。
      池なあ。池が本堂の南にあったら、禅修行の
      妨げになりますのや。
                 ゆらゆら水が揺れまして、
                 気を散らしますのや。



    【龍安寺】

金閣寺から龍安寺へは、バス移動がまあ、
一般的ですが、お時間の都合上、
タクシーにしました。
ワンメーターで、行けますで。640円也。

 毎回、山田の入場券のことを
 心配して下さったお客様も、
   もうこのころには、


ヨーダ
ンさん : You have yours right ?
      おたくのは、要りませんのやな?


山田  : Right, thank you. 
      さよでっせ。


  枝垂れ桜が見事です。


クリス
チナさん: How long can you enjoy
        the cherry blossom ?
      桜どれくらいの期間、
                  咲いてますのやろ。


山田  : Only a week or two.
                  一、二週間ですわ。   


龍安寺の庭。みなさん、
ベランダに座り、瞑想です。

さあ、この石を見て、
入場料金500円とは、高いやないか!

などと思いが浮かんでは、
まだまだ、瞑想が出来ていない。

深い禅定に入るためには、
無我の境地に入らなくてはならない。

非想想念処・・・
だったか何か忘れたが、
ブッダが指導を受けた先生に、
ウッダカナータプッタという人がいた。

この人の禅定の境地とは、
想いはない。
想いがない、という想いもない。

という何だかよくわからん深い禅定
の境地を習得させることであった。

さあ、この石を前にして、
禅定三昧を修して下さい。
と、そっと時計を見る。
 
(おお、もうそろそろ、6時間がくる。
  これで、きょうは終わりだな。バンザーイ)

と、想う境地は、まるで、
禅定から遠いことは、確かである。

帰りは、ホテルまで、タクシーで、直行。
なんとか、6時間コースが終了しました。

山田の案内料金は6時間コース、
18000円となっております。


   【ホテル帰着】


みなさま: Thank you. We enjoyed.
      ありがとね。楽しかったよ。


 謝礼金、20000円が支払われました。
  2000円のおつりを出そうとしたら、


ヨーダ
ンさん : No, keep it.
      We enjoyed today's tour.
     Thank you.

(*^ー^)ノ


  「釣りは取っておきなさい」、だって。

   あらうれし。
   
   
  かくして、
  ノルウェイのお客様のガイドは
  何とか、終了いたしました。

  山田のええかげんなガイドに満足いただけて、
  恐縮でございます。
    

   おしまい。
    
   山田 錦
 
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4396番:FC2より過去日記(2013/03/27)

2024-06-29 05:30:28 | 日記

60番:通訳ガイド奮戦記 【観光案内、事前のやりとり】

2013年3月27日 (水)

 
    京都三条河原町にある

     「ロイヤル&スパー」

    という大手ホテルから、電話です。

  ヾ(@°▽°@)ノ


コンシェ
ルジュさん: きょうって、
       これから観光案内をお願いできますか?


山田   : 大丈夫ですけど、えーと、
       三条京阪に出るまでに、
       1時間半かかりますので、
       そうですね、2時間ほど、
       お時間を見ていただければ・・・



   電話口から、ボソボソと英語が聞こえます。
   今、外国のお客様と、やりとりなさっている
   ようであります。


コンシェ
ルジュさん: そしたら、あさって、
       29日(金)に
       朝からお願いしたいのですが・・


山田   : はい、お客様のご人数は・・・?


コンシェ
ルジュさん: 6名様です。
       ウォーキングツアーをご希望なので、
       よろしくお願いします。
       お迎え時間ですが、
       午前10時で、大丈夫でしょうか?


山田   : はい、わかりました。
       では、29日、朝、
       10時にお迎えに上がります。


  ヾ(@°▽°@)ノ


   春になって、この頃、暇な山田事務所にも、
   仕事が入りだしました。
   12日が、Wブッキングの状況です。
   今、ホテル側で、
   別の通訳ガイドを探してもらっているところ。
   忙しいってことは、ありがたいことです。

    ヾ(@°▽°@)ノ

   さて、6日連続観光をご予約の我らがTRACY 様、
   エルメスのケリーバッグを
   お買い求めのご予定。下調べしてみたところ、
   これが、意外に扱っている店舗がありません。

   まず、大阪屈指と思われる、
   心斎橋のエルメスの日本支店に行ってみた。


山田 : ケリーバッグを見せて下さい。

店員 : すみません。
     当店では、扱ってございません。

山田 : バーキンでもいいのですが・・

店員 : バーキンも、申し訳ございませんが、
     取り扱っていないのです。

   
  何でやねん。
  どちらも、エルメスを
  代表するようなカバンなのに。
   
  ぼやいても、はじまらない。次、探しましょう。
  次は、難波の高島屋。
  ここも、エルメスが
  出店している数すくない場所のひとつ。

   ヾ(@^(∞)^@)ノ


山田 : すみません。ケリーバッグか、
     バーキンを見せて下さい。

店員 : あいにくでございますが、
     当店では、
     カバンのお取り扱いがございません。


  何?ひゃ、ひゃっかてんが、
  カバンを扱ってないのか?
  しかも、天下の高島屋はんが!


  やむを得まい。ここは、パソコンで、
  出した資料を見ながら、進めましょう。

  そのプリントによると、
  東心斎橋に、ロワールという、
  エルメス専門店があるらしい。

  とりあえず、電話。確かに、営業中だとのこと。
  しかも、カバンの専門店らしい。
  やっと、見つけたか!

  行ってみると、
 

店員さん : いらっしゃいませ。

山田   : うわー、すごい。カバンだらけ。
       これ、全部、エルメスなんですかぁ?

店員さん : はい、そうです。
       どういったものをお探しですか?

山田   : あのね。アメリカの大富豪のご婦人で、
       4月6日か、8日に、お連れする予定です。
       きょうは、下見にきました。

店員さん : こちらは、バーキンの25 cm です。

山田   : それで、お値段は?

店員さん : 色とデザインによって、様々ですが、
       平均価格は、140万円です。

山田   : え? 聞き間違えたかな? 4万円ですか?

店員さん : そこに、プライスタグが・・・

山田   : ひゃ、ひゃく・・よんじゅう・・?

店員さん : 万円になります。 

 ロケット

  山田ロケットが、種子島から飛んで行きました。
   ドドドド・・・・

 

店員さん : お客様、お客様、大丈夫ですか?

山田   : ・・・ウォッホン・・・
       それで、こっちのカバンは?

店員さん : はい、それは、クロコ・バーキンといいまして、
       ワニ皮です。

山田   : あれ?値段表が付いていませんよ、これ。

店員さん : はい、そちらは、1千万円です。

山田   : 1000・・?

店員   : 1000万円で、こちらは、
        現金のみのお支払いとなります。

山田   : ハハハ・・・へなへな・・
       あ、あのですね。現金のみって、
       あなた、1000万円を、
       現金で持ってくるなんて
       どれだけ、かさばるとお思いですか。
       そんな無茶な。

店員   : とにかく、
       クレジットカードが
       お使い頂けないということなんです。

山田   : ふーん。何ちゅーカバンや。
       
店員   : 先にアメリカから送金していただければ、
       大丈夫かと。

山田   : 姉さん、あんたね、
       見たこともないカバンに、
       外国から、しかも、
       行ったこともない店に、
       10、000、000円を
       ポーンと送金する人が、
       どこの世界にいるのだよ。

店員   : (;^_^A その、ポーンとではなく、
       どうぞ、慎重にご送金いただけましたら・・
  
 
  そして、さきほど、とどいたメールがこちら。


Please check if I can do a telegraph transfer
to them as a guaranteed payment in advance?
It's very difficult for custom.

Thank you very much! By the way no problem
at all for the payment of your fee at the end
of rach tour.
You have been a great help.
Best regards,
Tracy

購入保証金を前納で、電子送金できるか、
聞いてもらえませんこと?
税関で、ひっかかるのよ。(あまり大金を持ち出すと。)

(下調べ)ありがとうね。
ところで、あなたのガイド料金は、(現金で)
ツアー終了時に毎回
お支払い致しますわよ。
いろいろ、面倒みてくださっているもの。
じゃ、また。

 鳥石 

p(^-^)q

山田 錦の日記
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4395番:FC2より過去日記(重複かもしれないけどまた読んでね)

2024-06-29 05:23:47 | 日記

2013年  2月12日 (火)


   ※  台湾のお客様 その2 ※


  【ホテルグランヴィア大阪】

 
    お客様は、ホテルのリストには、
    フアン チェンミンさんの
    お名前で出ています。
    きょうは、安心して、お迎えです。

    ただ、きょうは、お迎えの車が多く、
    ゴタのバスは、車寄せに入れません。
    宋さんに、お出迎えに行ってもらいました。

    しばらく待っていると、
    大きな観光バスが出て行った。


      (あ、よかった。
       でっかいバスが出て行った。
        我らのバスが入れるのだ。)


    のはずが、すでに、自家用車が、
    バラバラで、広がっていた。
       

      (広がるな。 
       もとの場所に戻れ、ばっかめ。ヽ(`Д´)ノ)


   と、少しだけ思った次の瞬間、
   乗用車が、譲ってくれた。

    (気の毒に一周しはりました)
   

   きょうも、8時30分、きっかりに、おでまし。

 (=⌒▽⌒=)

山田  :  ニーハオ

みなさん:  ニーハオ(こんにちは)


    あとで気づいたが、
    こは、ニーツァオ(おはようございます)
    というべきところ。

    お客様は、
    ゴ山田の中国語にお付き合いしてくださいました。


宋さん  : ゴタさん、中国語、話せるの?素晴らしい!


山田   : もう、からかって。
       すみませんねえ、無教養で。



   きょうも、第二京阪で行こうとしたのだが、
   国道1号線は、ダダ混み。
   まるで、動かないので、
   南森町から阪神高速に上がることにした。

    南森町~豊中~京都南

   というふうに、頭の中で描いていました。

   が、

   豊中方面の案内標識を見落とし、
   環状線をぐるりと、一周。
   これを大阪周遊観光という。
   (ゆえへん、ゆえへん。あほか。)


   この阪神高速も、加島で事故のため大渋滞。

   動かない。まるで、動かない。

   

   動かざること 山の如し



   30分の時が無駄に過ぎゆきました。

   でも、第二京阪だって、
   事故渋滞をやっていたら、同じことだ。

   そう思った瞬間、うんと、気分が楽になりました。

   そして、通訳さんに言いました。


  「ああ、この渋滞は、いつものことです。
   平日はね。第二京阪のほうが、混むんですよ。」

   
   と、涼しい顔。
   (ホンマに、うそつきのおっさんやで。
       エンマはんに舌抜かれんなよ。)


ヾ(@^▽^@)ノ


    加島までたどり着いたとき、
    事故が、反対車線で起こっていたことがわかりました。

    つまり、こちらの車線は、
    脇見による大渋滞だったのです。

    ホンマにあほな、大阪人。何、見物しとんねん。
    て、わてらも、これから、京都見物やけどな。

(=⌒▽⌒=)


    豊中で、名神高速に入ってからは、
    うそのように、空いていました。ガラガラ。

    飛ばし放題ではあるが、
    大切なお客様の身をお守りする立場。
    ここは、時速80kmで
    一定速度で、進みます。

    やがて大山崎の天王山トンネル。
    京都はまもなくです。

    予定に30分遅れて、南インターに到着。
    やれやれ。


ヾ(@^(∞)^@)ノ


    京阪国道口まで、わずかに10分。
    清水寺の駐車場で、
    遅れは、かなり、取り戻せました。



      【清水寺】

   西暦788年、延鎮が夢の中で、お告げを受けます。
   その夢は、清水の湧く場所があるから、行け、
   というお坊さんの宣示。

   その夢を辿って行ってみると、
   いつしか、この音羽の山麓に来ていた。
   そこで、あるお坊さんから、霊木を渡され、


   「君が来るのを、待っていたんだよ。
    この霊木を授けるので、あとを頼むぞ。」


   そういわはって、そのお坊さんは、消えてしまいました。


   延鎮は、そのお坊さんが、
   観音菩薩はんの、化身とちゃうか、思うて、霊木に
   観音菩薩像を彫ったのです。

   さて、お客様は、
   仁王門前の石段で、写真撮影タイム。

   しばらく待ってから、ご説明。

 
   堂宇は火災等で、何度も焼失しまして、
   ほとんどは、17世紀初め、徳川家光による
   再建といいますが、その中で、
   こちら、仁王門は、室町時代の建造。

   左右に立つ仁王
   は、鎌倉末期の造像。高さ365m。


   山田が日本語で説明。
   ご一行の中には、
   日本語がわかる方もいらっしゃるので、
   そういう方は、耳をすませて熱心に聞いておられます。

   宋さんから、クレーム。


     「室町も鎌倉も言わないで。
      何年、何年と言ってください。」


     「へえ、すんまへん。」


   14世紀~15世紀頃の建造。
   仏像は13世紀~14世紀頃の造像。
   宋さんが、その逐次通訳をなさいます。

   というような、二段熟カレー グーリコ ・・・
   ではなく、二段構えの通訳ガイドでございます。

   つまり・・・何ですな。ふたりで、
   一人前の仕事でござりまする。

(-^□^-)
 
     【三年坂】

   産寧坂との表示石が立てられています。
   その字が本来なのでしょうか。地元では、三年坂
   と呼ばれているようです。

   五条坂中ほどに、北へ降りる石段をそう呼んでいます。

   石段を下りても、
   敷石道は、西にカーブしながら、法観寺へと続きます。
   法観寺は、飛鳥時代、
   聖徳太子の建立した寺で、
   洛中では、
   平安京造営時(794年)より約200年遡る
   古刹です。

   その法観寺の五重塔は、
   八坂の塔と呼ばれ、地元の人々に親しまれています。

   五重塔の内部に入れる寺は数あれど、
   二階に上らせてくれる塔は、ここだけでしょうね。
   ここの二層からは、京の町風情がのんびりと、
   眺めおろせるのであります。

  
    【昼食】

   食事場所は、
   マイクロバスの駐車できる場所、ということで、
   レストラン 「さと」 に決定。

   外国人には、
   写真付きのメニューのあるファミレスが重宝。
   これがいい。

   このレストランの窓から、
   お向かいの平野神社の境内が見えます。
   桜の木です。

   通訳の宋さんが、おたずね。
   何の木か?桜である。

   500本の桜だ。4月に来てみなはれ。
   たまげるぜ。見事な桜なのですよ。

  
  【金閣寺】

   左大文字山のふもとに、金閣寺はあります。
   威風堂々の金閣であります。

   金閣のてっぺんには、
   鳳凰という中国の伝説の鳥が止まっています。
   何とその鳥の上に、カラスが止まった。

   カラスの勝ち。


   【教訓】    いくら錦で着飾っても、
         仕事をせず休んでいる者より、
         働く者のほうが上。
         このカラスは、勤勉は尊い、
         ということを教えている。

 

    【北野天満宮】

    ご一行様の中に、おふたり、受験生がいましたので、
    北野天満宮にお参りすることに
    なりました。

    菅原の道真は、いつのころからか、
    学問の神様になったので、受験生が
    お参りするようになりました。

    もう、世界中の受験生に
    人気がある神社になったようであります。

    ここが、今回のツアーの最終見学地です。

    このあと、帰路に着きました。


    帰りは、阪神高速京都線~第二京阪 
    で帰りました。午後6時20分、ホテル着。

    通訳の宋さんが、
    ゴタの口もとにマイクを向け、挨拶せよといいます。
    そこで、

    祝大家旅途愉快
    (ツーターチャーリュートゥーユーファイ)

    といったら、みなさん、大きな拍手。

    何か、うれしかった。

    この言葉、実は、、宋さんが、
    最後の立ち寄り地で、内緒で
    教えてくれた中国語でした。

     ありがとさーん。シェーシェニー。ツァイチェン。


  ヾ(@°▽°@)ノ

     山田 錦(ゴタ)


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4394番:FC2通訳ガイド奮戦記より過去日記(重複ならご容赦を!)

2024-06-29 05:14:34 | 日記

53番:通訳ガイド奮戦記 

【ホテルグランヴィア大阪さまお迎えのお客様】

2013年  2月11日 (月) 台湾のお客様 その1


  午前8時20分。
  ご予約いただいた台湾のお客様、
  ミキさまご一行11名様のお迎えに、
  ホテル・グランヴィア大阪に行きました。


   「あれ?まだ降りて来てはれへんのんか。」


  ロビー廻りの係の人に部屋に電話してもらったら、

   
    「もうお部屋を出られたようです。」


   とのこと。


  なので、朝食レストランを覗いてみた。

  だけど、そんな団体はいません。

 
    ( あれー?まさか、昨夜、
      到着していなかったのかな? )


  きょうは、ゴタ事務所のスタッフは2名です。

  
  英語の案内でいいですので、
  というので、仕事はゴタに回りました。

    
    が、あとになって、


    「中国語通訳があれば、もっといい。」

 
  とおっしゃるので、英語=中国語通訳をさがした。
  
  交渉の結果、1万円。

  これで、バッチリ。

  (何がバッチリや。これは、グレーゾーンという。
  通訳案内士法すれすれの行為である。)

  が、まあ、タイトルは、
  国内添乗員という名目でお願いした。


  ヾ(@°▽°@)ノ

  さて、午前8時30分。最悪の場合は、
  キャンセル料をホテル側に請求して、
  帰ろ、と思ったまさにそのとき、


    「おはようございます。ミキです。」


  はつらつとした声が響きました。


     (あー、よかった。)

  添乗員の宋さんも、大喜び。
  ツアーのスタートです。



   【ホテル出発】

  28人乗りマイクロバスに
  お客様が11名ご乗車。

  宋添乗員さんが人数確認、11名とのこと,、
  オッケーです。スタート。


  ゴタは運転。
  はじめは英語でしゃべっていましたが、
  宋さんが日本語もできるので、
  日本語に切り替え。というか、両刀使い。


  国道1号線を東。蒲生4丁目も東。
 (国道はここで、北。)今福鶴見から、花博通りに。
  花博通りをさらに東。

  ここに第2京阪があるのです。
  28人乗りマイクロバスは、
  高速料金は、中型に分類され、
  京都までの料金は、2000円。

  このとき、しまった、と思ったが、あとの祭り。
  高速料金は、2日間で、
  5000円を提示していました。
  2000×2(往復)×2(日分)=8000円

  3000円損出。
  
  どうする?追加料金もらう?

  山田、ここは、こらえた。
  直接取った仕事ではなく、仲介の仕事。
  クレームがついたら、
  もう、次がない。


    
    【教訓】

   見積もり出すときは、多めに出すこと。

   あとで、減らすことは出来るが、
   追加はもらいにくい。



(=⌒▽⌒=) 
  

   【第1日目】

  伏見稲荷。

  師団街道稲荷の信号を西に入ってすぐ、
  南側に、バス専用駐車場があります。

  ここは、無料。ただし、事前の予約が必要。
  入って来るバスは、係員がチェックして、
  予約リストと照合します。

  ゴタ、事前予約電話を入れていたので、セーフ。

  中国語の通訳さんは、
  ガイドじゃないので、あくまでも、
  通訳ガイドのゴタが、同行する義務があります。

  
  というか、通訳案内士法を遵守するのであれば、
  顔が引きつってでも、英語で
  しゃべって、通訳さんにそれを
  中国語に通訳してもらわなくては、ならない。

  さて、芸者の映画は、
  台湾でも、大ブレイクしたらしく、お客様は、
  その映画の中の1シーンが印象に残り、
  日程にここを追加したのだそうです。

  どういうシーンかというと、
  この鳥居の中を、ヒロイン、
  さゆりが、駆け抜けて行く・・と
  いう場面なのだそうです。

  みなさんも、さゆりごっこして、
  鳥居を駆け抜けてきてねー。

  何?駆け抜けたら、何があるか?

  あなたも、さゆりになれる!

  あ、いりまへんか。すんまへんなあ。


 o(〃^▽^〃)o




  ここは、農業の神様、商売の神様など、
  5つの神様が祀られています。

  神様の使いが、きつね。
  ゴタの日記は、きつねに、
  つままれたような話が多いですが。
  
  奥の院までで、ひきかえしました。
  この先は、同じ景色の繰り返しであるし、
  坂の石段が やたらと多いのです。


 (=⌒▽⌒=)



    【嵐山へ】


   駐車場を出ます。
   元来た師団街道に出ようとしたら、
   駐車場の係員が 追っかけてきた。


     (何や、何でや?
      ここは、無料駐車場ゆうとったやんか!)


係員 : すみませーん、ここは一方通行ですので、
     バックして、切り返して下さい。
     誘導しますのでー。


山田 : あらー、そうだったのねー。
     恥ずかしい。(;^_^A

  
   親切な係員に助けられました。
   おまわりさんやったら、
   一方通行逆行で、反則キップ
   を切られても文句を
   言えないぐらい進んでいました。

   我らがお客様は、何かボソボソお呟きの呈。
   幸いゴタには、中国語の意味がわからず
   ひと安心。(?)


   さて、師団街道を断念し、
   一方通行にしたがって進めば、出た先は、奈良街道。
   これを洛中(市内)方向に。
   奈良街道は、大石橋から近鉄伏見駅の当たりまで、
   竹田街道とも呼ばれる、京都市内屈指の街道。

   かの 「竹田の子守歌」 に歌われる竹田は、
   この地の伝承と聞いたことがあります。

 
   竹田街道をドンドコ進み、京都駅にやって来ました。
   さらに、真っ直ぐ進むと、
   JRの線路の上を通過する高架に出ます。

   高架橋を渡り、駅の北側を東西に
   走る塩小路通りに出ます。

   左折して進み、京都タワーで、右折。ここは、
   烏丸通り。烏丸(からすま)と読む。

   知らないと、鳥丸(とりまる)、
   と読んでしまうが、よく見てほしい。一本足りない。
   鳥(とり)ではなく、烏(からす)である。


   なぜ? さあね。誰かが盗んだんじゃないの?一本。

   烏丸通りを北へ。
   四条で右折予定していたが、
   大型車両は、市バス以外は、右折禁止
   の標識が出ていました。

   山田、誤算。
   元市内のタクシー運転手だっただけに、
   大型車両
   の規制には、長年、無頓着でした。

   仕方がないので、真っ直ぐ御池通まで。
   烏丸御池を左折。そのまま西へ。JR二条駅までドン。
   
   ドンと進むので、ドン突きという。
   ドン突きを右折。この道が、千本通り。

   二条駅の北側は、近年道路が開通し、御池通り
   の続きが、西へ延びています。
   その御池通を進みました。

   西大路通も突っ切って、これも、ドン突きまで。

   このドン突きには、ゴタがしばらく在籍
   した、パックマンタクシー
   (相互タクシー)があります。

   この前の道路が三条通。

   三条通で、西へ。・・・どんどん西へ進みます。

   桂川に突き当たって、右折。
   正面に見える橋が、嵐山渡月橋。


   少し進めば、右手に 食事場所に選んだ、 


    「嵐山レストラン」


   駐車場に入れて、おめしの時間じゃ~。

   
   
   ここは、団体予約をすれば、
   駐車料金(2500円)が無料になるのですが、
   メニューの都合で、お客様が
   一般用レストランをご所望。

   よって、駐車料金の徴収係がやってきた。

   (もう、こなくてもいいのに。
      お仕事の真面目なお方!)


   渡月橋でお写真。
   このとき、ゴタ、少々、
   日程表作成に不備があったことを感じた。
   食後の残った時間は、わずかに30分。

   この時間では、美空ひばり館も行けないし、
   天龍寺の庭園見学も、ままならない。
   竹林散策も、駆け足になってしまう。

   これは、はっきり言って、山田のミス。
   山田ミス。旅行会社なら、なにがしの補償金を
   支払うことになるようなチョンボ。

   せめて、亀山公園の周恩来の石碑(歌碑)の案内でもと、
   思ったが、我が中国語
   通訳はんは、

     
   「だってさあ、台湾人なんだから、
    中国の政治家なんて、ピンと来ないと思うよ。」


   かもね。結局、渡月橋を行ったり来たり。
   月の渡るが如く、我々は渡った。

    ヾ(@^▽^@)ノ

   
   やや、すまない気持ちで、
   嵐山を去りました。再開(ツァイチェン)。

    ヽ(゚◇゚ )ノ


    【教訓】 嵐山が日程に入ったら、2時間を振り当てよ。
         
    ヾ(@^▽^@)ノ
 


    【ヤマダ・ウォ-キングツアー】


   バスは、神宮道から、
   知恩院のパーキングに入ります。
   ここは、先日下調べをしたところ。
   駐車料金は、2500円であることは、重々承知

   JTBのウォーキングツアーの
   真似事ツアーが始まります。

   知恩院の山門の説明を・・・・と、ふと、見上げると、

   たっくさーん人が上がっています。
   一般公開期間中のようです。


山田  :  お客様、どうします?登りますか?あそこへ?


通訳  :  何とかかんとか、トゥイプトゥイ・・・・


お客様 :  不要(プーヤオ・・・
       何とかかんとか・・・ハオマ?


通訳  :  行かないとおっしゃっています。


山田  :  なので、円山公園に入ります。


   夜桜の名所、円山公園。今、桜の木は、みな素っ裸。
   見てもしかたがない。
   若い女性の素っ・・・・・・カット
       

   円山公園の先、大きな館がありますが、これが、


    「長楽館」


   という、明治時代、
   たばこ王と呼ばれた実業家、
   村井 吉兵衛(むらい きちべえ)
   のご邸宅。

   今はレストランです。



    【ねねの道】


 
   長楽館から、坂を登ります。
   突き当たりが、大谷本廟。つまり、納骨堂。 
   丘陵一帯は、
   真葛が原(まくずがはら)と呼ばれます。

   本廟の左手を登ると、
   長楽寺。壇ノ浦で、入水自殺を図った後、
   すぐに源氏に救出された建礼門院が預けられた寺。

   三千院に移るまで、
   ここで暮らしていたといいます。


   さて、我々は、そちらへは行かず、
   本廟前を南に行きます。
   その突き当たりは、料理旅館、「袋井」。
   左(山手)に行けば、西行庵。

   右(西)に折れて、すぐ左(南)、
   ここから、ねねの道が
   始まります。

   ねねの道は、石畳の道です。

   少しあるいた右手。この辺りが、ねねの終焉の地。
   さらに進むと、円徳寺。
   ねねが晩年をすごした場所です。

   その向かい、道の東側に、高台寺があります。
   ねねが秀吉の菩提を弔うために、建てた寺。
   (建てたのは徳川家康)

   さらに進んで、右手の路地に入ります。ここは、

     「石部小路」

   と、呼ばれる古式豊かな京の家並みが続きます。
   しゃれた喫茶店がところどこと
   あるのですが、お値段500円~800円。

   コーヒー一杯がでっせ。私はあほらしいと
   思うが、まあ、外国から、はるばる来て、
   今度また来日できるかどうか知れぬ身の上
   なれば、お誘いしても、よろしいのでしょうね。

   でもたいていのお客様は、これまで、


    「No way !」
     あほな

    一蹴されます。そして、本日も、


    「不要」 (プーヤオ)
     いらんわ!
      
    でございます。

   石部はん、もっと、コーヒー安うしてえや。


    コーヒー


   石部小路を抜け出ると、下河原通。
   この通りに、ばんばひろふみのおうちがあります。

   何で知っているか?
   ゴタがタクシー運転手をしていたとき
   一度、ご乗車されたことがあります。
   とても、感じのいいい方でした。

   下車されてからも、戸口に立って、
   にっこりとふり返り、会釈なさっていました。
   きっと、私生活も、おやさしい方だと思いました。

   下河原を少し北に歩いて、すぐの四つ辻を左へ。
   そのまま、大通りに出ます。

   ここは、東山安井。神社をご覧になったお客様。

   指差しながら、ゴタのわからない
   中国語でピーチクパーチク。

   山田、通訳さんに、日本語でご説明。


   「 あれはね。縁切りの神様なんです。
     いやな亭主と別れたいとき、
     来ればいいんですよ。」
 

   東山通りを渡って、そのまま西に進みます。
   突き当たりが、建仁寺。
   臨済宗の禅寺です。

   突き当たりの建仁寺で、右に。
   ここが花見小路。時間がゆっくり流れる一角。

   へえ、そうどす。ええ雰囲気で、よろしおすえ。

   花見小路を北へ。今度は四条通りを横切ります。
   さらに北。ふた筋目。ここは、末吉町。
   左に曲がります。細い路地を行きましょう。
   エレガントに歩きましょう。

   人生はエレガントにお送り下さいませ。

   さて、切り通しと呼ばれるさらに
   細い路地が横切ります。

   それを右。

   そこが、祇園白川。もうひとつの祇園です。

   白川に架かる小さな橋、これが、巽橋。
   その上に立っているのが祇園の舞妓・・・
   と書きたいが、そんなん、おれへんかったで。
   観光客ばっかりやで。


   ここまで、歩くと、お客様は、もうお疲れでーす。

     「じゃ、バスの方に戻りましょう。」

   新橋通りの風致地区で、お写真してから、
   新門前通りで、バスの駐車場に戻りました。

    
   駐車場のおじさんが、心配そうな顔。


    「駐車券を見せてご覧!」

   見せた。


    「あ、急いで。こっち、こっち。」


   何だろう?器械に入れた。料金は、2500円。

   そんなことは知っていた。下調べに来ていたから。

   だが、2時間を超えると、
   5000円になることまでは、調べていなかった。

   ぎりぎり、滑り込みセーフ。


おじさん :  あんた、先に、
        器械にカードを通しておきなさいよ。


山田   :  ええ?そ、そんなことしてもいいの?


おじさん :  ええも悪いも、あんた、
        5000円も払えるんか?
        いややろ? 気いつけや。


   知らなかった。以後気を付けましょう。 
   駐車場のおじさんがいい人で、助かりました。


   帰路も、第二京阪です。午後5時40分。
   ホテルグランヴィア大阪に戻りました。

  「みなさん、お疲れ様。謝謝。再開。」
    
 (-^□^-)


 山田 錦(ゴタ)
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4393番:FC2より過去日記(2012/05/30)

2024-06-29 02:41:43 | 日記
2012年 5月30日 (水)


山田自宅事務所 5月29日(火)

電話が鳴ります。プルルルル~ン


山田   : はい、山田ですが。


電話の人 : êœàçӠӠşƆşüç㎡æ,OK ?


山田   : な、なぬ~?


  もう一度、耳を澄ましてよく聞くと・・・


電話の声 : Oh, we're asking you if you'd like
       to show some temples tomorrow !
      
      ( 明日、私たちを案内してってお願いしてるのよ。
        お寺とかを!)


 何だか、聞き取りにくい、英語でした。
 東南アジアの人かな?
 とにかく、OKの返事をする。


山田   : (『Mission accepted.』と言いたかったが、
        これは、テレビの見過ぎ。そこで・・)  

        How many people will be with you ?
        (何名さまですかぁ?)

電話の声 : We're three.
         We're artists,interested in woodbrock
        prints. Any suggestion?

      ( 3人よ。みんな芸術家なの。
       浮世絵とかに興味あるんだ けど、
       何か提案してもらえる?)


山田  : (う、浮世え?え~? 
       さあ、どこ行けば、見られるんだろ?
       ボストン美術展は、もう終わったし。
       そこは、絵心のある山田。
       描いて差し上げようか?)


   とか、しばし、アホな考えを巡らし、返答、


山田   : I'll look and check it up till tomorrow.
       What is your hotel's name ?
      (調べときますわ。ホテルどこですか?)


電話の声 : Universal Port !
       (ユニバーサル・ポートホテルよ。) 


   さて、大阪で、浮世絵が鑑賞できるところ。
   パソコンで検索してみた。

   ヾ(@^▽^@)ノ

   そしたら、難波、法善寺横町のほど近く、

  「上方浮世絵館」06-6211-0303   

  という小さなミュージアムがあった。



   (あ、ここでええわ。ここにしとこ。)


  簡単に考えて、タクシーを予約。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


明けて、5月30日 (水)


  昨夜、予約をしていたタクシーから、電話。
 
ドライ
バーさん: 今、出庫します。
      そちらのお家の前に着けましょうか?


山田  : あ、すみません。
      我が家は、路地裏通りにあるので、
      タクシーは入れません。

      中華料理「皇蘭」の前に   
      着けてもらえますか?


ドライ
バーさん: 了解しました。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

  (^O^)

  タクシーは、その後、すぐにやって来ました。
  着いた知らせが携帯電話に入ります。


山田   : え?もう到着したのですか?
  

ドライ
バーさん : みくびってもらっちゃ困ります。
       当社のタクシーは、
       空を飛んでくるのですよ。


山田   : うそでしょ?


ドライ
バーさん : うそです。


実は、ドライバーさんとは、
こういう冗談が交わせる懇意の
おつきあいをさせていただいております。

ユニヴァーサルホテルは、
此花のUSJの近くにある大きなホテルです。


山田の家からは、軽く1時間半はかかります。
何が、びっくりしたといって、料金。

何と、ホテル到着時には、
すでに、6000円突破。ガピョ~~ン。

ドライバー氏、曰く、


「心配しなさんなよ。
 きょうは、ホテルにお迎えしてからの時間契約
 なのだから、メーターがどんなに上がっても心配ないよ。」


 きょうのタクシー代は、此花のUSJのホテル到着時から、
 1時間につき、4000円
 という貸切契約になっています。

 メーターを倒したのは、ゴタ(一応、乗客)が、すでに乗車  
 しているため、法令上、賃走扱いになったもの。
 
※※※※※※※※※※※※※※※※


  ユニヴァーサルポートホテル 午前9時30分

  約束の出発時間は、午前10時なのですが、
  やはり、お姿をみるまでは、気がかり。

  山田、ロビーで、うろうろ、
  キョロキョロしていると、


コンシェ
ルジュさん : お伺いいたします。


山田    : ミッシェルさんという
        お客様をさがしています。 


コンシェ
ルジュさん : お部屋の番号はわかりますか?


  部屋の番号を聞くのを忘れていました。

  いつもは、コンシェルジュ経由で仕事が回るので、
  聞かなくても、係のコンシェルジュの名前で
  OKなのですが、昨夜の電話は、お客様直接
  のご依頼です。

  ホテルは、ノータッチ。

  ノータッチは、かくも、不便の極みではあるが、
  斡旋手数料は0円。
  何?そのかわり、受けた電話は、非通知。

  たとえキャンセルされても、
  キャンセル料金をいただくすべがない、
  心もとない仕事です。


コンシェ
ルジュさん : そうですか?どこの国の方でしょうか?


山田    : さあ、英語になまりがあったので、
        東南アジアの方だと思うのですが・・・


  コンシェルジュさんは、
  すぐに、調べて下さいました。
  曰く、ミッシェルさんご一行は、
  当ホテルに確かにお泊まりの由。

  さて、10分ほど待ったら、お出まし。

女性客3名。

 (あれ~? 全然、東南アジアじゃないじゃない。)


  お客様は、オーストラリアの
  シドニーからのお客様です。
  なまりがあるわけではありません。
  山田の耳こそ、なまりこけておりました。

  (もっと、英語勉強しいや~。)

  自分で自分を責めるしかありません。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


  お寺をいくつか見て廻りたいとおっしゃいます。
  大阪には、「四天王寺さん」がたったひとつ。
  そこで、京都に移動。

  金閣寺やら、銀閣寺を訪問しよう、
  という行き当たりばったりのツアーです。


  京都に移動・・・はいいのだが、
  高速代はばかになりません。
  まともに、阪神高速、第二京阪、
  阪神高速京都線と乗り次ぐと、3000円。


  そこで、阪神高速守口線(900円)だけを利用して、
  あとは、枚方バイパスを突き進みます。
  最短距離のコースです。

  道中、お客様は、化粧品についてお尋ね。


 お客様のひとり 

 【あなたは、「フジヤマ」という化粧品をご存じか?】


山田     【知らぬ】

また
ひとりの客 【売っている店に連れて行ってくれ。】 


山田    【 枚方フォレオという
       スーパーがあるので、立ち寄る?】 



   そこで、ついでに昼飯にするという。
   だが、話をよく聞いてみると、
   その化粧品は、スーパーなんかじゃなく、
   百貨店に売っている商品 だという。

   それに、まだ、昼飯には、早すぎる。

   であるからして、やっぱり、枚方フォレオは、パス。



お客のひとり 【あなたは、ガブリエル
        スズキを知っているか?】 


山田     【ノー】  


お客     【京都人なのだが。】


山田     【アイム ソーリー。知らなーい。】 



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 

   またしばらくして・・・

お客   【あの建物は何だ?】


    わかりません。でも、あまり


     【知らない】


   を連発すればガイド失格です。
   そこで、ドライバーさんに聞きます。


ドライ
バーさん 【 ああ、あれはね。
      大阪ガスのガスタンクだよ。】


  【 教訓 】 新人ガイドはベテランドライバーの
        タクシーに乗れ!


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


  京阪国道(1号線)は、東寺で突き当たります。
  その突き当たりに横切る道が九条通り。

  洛中の南沿いの外周道路です。
  その九条通り北側に五重の塔が聳えます。


山田  : Look at the five story
      pagoda in front of us !
    
     (ほら、正面に五重塔が見えます!)


お客さま: Oh, yes. please slow down.
       I'll take a photo.
      (ああ、はい。ゆっくり行って
        ちょうだい。写真撮るわ。)


  九条通りを東へ。この通りは、東福寺で、
  左にカーブしており、
  そのまま、東大路通りとなります。

  左にカーブしたということは、
  北に向いた、ということ。

  東大路通りは、通称、東山通り。
  月はおぼろに東山~ の東山です。

  そして、文字通り、この通りの東側は、

    「東山三十六峰」

  と呼ばれる山脈が、南は稲荷の山から、
  遙か北の比叡山まで、
  36の山を連ねております。


  東山36峰の中ほど、
  粟田山の西山麓から鴨川までが
  祇園と呼ばれる花街。


山田 : The area around here is called "Gion",
     the entertainment district in the city.
       
    ( この辺り、祇園と呼ばれて
      いまして、市の花柳界になります。)

    There are some two hundred maiko
    dancing girls and geiko
    dancing entertainers.
       
    ( およそ二百人ほどの芸舞姑がいます。)


お客
さま :  Prostitutes ?
     (遊女なの?)


山田 : No, a kind of entertainers.
     Their social status is  much higher
               with high level culture.
     They play musical instruments
     like shamisen or three-stringed guitar.

    ( いいえ。一種のエンタテイナーです。
     社会的地位も高く、教養もあります。
     三味線なんかも、演奏しますし。)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※  


 東山通りを仁王門通りで右折。
 ここから疎水沿いを走ります。


山田 :  The canal was constructed in Meiji era,
    about 100 years ago,  by a young engineer
            fresh from Tokyo University,  doctor Tanabe
           who designed this artifitial canal building
           as his diploma.

   ( 運河なんですけど、田辺博士の設計によるのもです。
     100年前の明治時代に作ったんです。
     大学出たての青年技師だったのですよ。)  


お客様: Wao...!
    (わおー!)


神宮道で左折。そこには大きな朱塗りの鳥居がありました。  
平安神宮の前で、下車。
応天門をバックに記念写真。

京都ハンディクラフトセンターに行きます。

リクエストの浮世絵は、ここのおみやげと、
となりのアミタの体験コーナーで・・・
と軽く考えておました・・・・


が、アミタの方は、
事前予約がないと、参加できません。


山田 : Sorry. Looks like
            we should have booked.
    ( すんまへんなあ。
               予約が要ったようで。)

お客
様  : That's OK.   
    (いいわよ。)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    起き上がり小法師を見て。


お客様: What's this?
    (これ、何なの?)

山田 : It's an okiagari-koboshi
     or a tumbler.
     See? Each time it's tumbled,
     it'll get back and up.
     (起き上がり小法師です。
                ほら、転んでも、起き上がります。)


  このとき、お店の方がやって来て、説明の手助けです。

お店の方: Every Dharma doll has blank eyes.
      You put one dot in one eye.
       And if your wish is
                 realized you are supposed
                 to put another dot in the  other eye.

              (片方の目を先に塗るんです。
                 そして願いが成就すると、
      残りの目を描くのです。)


お客様 : Wao ! Interesting !
     (へえ、面白い!)


山田  : Dharma was originally a
      Buddhist monk who established
      Zen sect of Buddhism.
      The doll are depicted as that
      Monk Bodhidharma.

     ( 達磨さんは、お坊さんで、
      禅宗の中興です。人形は
      達磨さんを描いています。)

 
とても、面白いとおっしゃって、みなさん、
お買い上げ。ありがとさーん。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※         
   
今度は招きネコのマスコットをみて・・・


お客様 : What are these cats for ?
      (このネコ何するネコ?)

 
山田  : Beckoning cats.
      (招きネコです)


お客様 : What ?
(え?)

お店の方がやって来て、説明の手助けです。


お店の方 : Lucky  charm!
       (幸運のネコです!)


お客様  : Oh, I see.
      (あ、なるほど。)


お店の方は月光仮面でっせ。

※※※※※※※※※※※※※

葛飾北斎の絵柄の風呂敷を見て・・・

お客様 : What is this? A tapestry ?
               (これ、タペストリーかしら?)


山田  : I don't know.
                It looks like furoshiki
      or wrapping cloth.
               (わかりません。風呂敷のような・・・)


お客様: But what do you use
       these poles for ?
     (でもこの棒は何なの?)


poleをパオールと発音なさいます。
何のことかと思って困っていると、


お店
の方 : By putting both palls into both edges
             you can use this cloth as tapestry.
     ( 棒を差し込むと、
      タペストリーになるんです。)


山田 : ああ、なるほど!


【教訓: オーストラリアでは pole は、パオール と発音する。】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

となりのアミタでお食事を・・・
と思っていたら、
ここも、予約がないと、
お弁当は出してもらえません。
2Fの喫茶コーナーでお食事です。

山田、乗務員休憩室を発見。入ってみた。


山田 : ここは、無料ですか?


係員 : そうですけど、お客様が、
     予約のお食事をされているご一行様
     の乗務員さんと添乗員さんの
     食事場所です。


山田 : うちのお客様は今、喫茶コーナーで・・・


係員 : そこのお客さまでしたら、残念ながら、
     ここをご利用いただけません。


※※※※※※※※※※※※※ 

これは困りました。

仲よし三人組に同席するのは、
ちょっと厚かましいと
思いました。タクシーに戻って、
ドライバーさんはどうするのか、聞いてみた。


ドライ
バーさん : 私は、どこでも、みなさん、
       見学中に食べることが 出来ますので。


この瞬間、山田真っ青。

( ああ、はじめに、お客様のお誘いを
 受けておくべきだったか!)


【教訓】 
  京都ハンディクラフトセンターで
  食事予定のときは、
  前もって予約をすべし。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 

  さて、食後は・・
  (といっても、ゴタはまだ食後ではなかったが)・・
  予定通りだと、二条城の見学です。

  京都ハンディクラフトセンターを
  出て、丸太町通りを西に。

  鴨川を渡り、河原町通りを横切り、
  まもなく右手に京都御苑の
  緑の木々が見えてきます。


山田 : Greenery on right side is
      the trees surrounding the
     Imperial Palace.
    
    ( 右の緑はね。
     御所の廻りの木なんですよ。) 


お客様 : Imperial Palace ?
      Oh Emperor lives there right?
     (御所ですって?じゃ、
      天皇のお住まいってこと?)


山田  : The imperial residence is
      now in Tokyo.  It's Kohkyo.
      It's former Edo Castle.

              (天皇は今は東京に住んでいます。
      皇居といいます。  江戸城跡です。) 
    


お客様 : We'd like to visit
      this palace. Can we now ?

              (じゃ、行って見たいわあ。
      今行けるの?)


山田  :If you had your passport
     with you now,・・・
     (パスポートがあればねえ・・・)


お客様 : Oh, we have. All of us.
             (持っているわよ、みんな。)


山田  :え?ええー?



びっくり仰天のゴタ、
 うろたえながら、宮内庁に電話。

現在時刻午後1時40分。
今だと、午後2時の見学に間に合います。


山田 : Then let's go !
             (そしたら、行くべし~!)


     ヾ(@°▽°@)ノ


 ちょっと、やけくそ気味のゴタ。
 同じく、戸惑うドライバーさんにお願いして、
 一条門から御苑に入ってもらいました。

 ここに 宮内庁事務所があります。

  急ぎ、拝観許可をもらい、スタコラサッサと、
  入っていきます。
 現在時刻午後1時55分。あと5分。急げ~。
 
 
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


【午後2時】


  御所見学ツアーが始まります。
  例によって、
  御所専属の通訳ガイドさんが、ご一行のご案内。
  ゴタは、カメラ係。

  さて、我らがお客様、さすがに、芸術家。
  お車寄せ(carriage porch) の
  唐破風(Chinese gables) に魅せられ、
  微動だにいたしません。

 
  まあ、そういわれてみれば、
  すごい入り口ですが、山田は、
  悪いけど、その良さがあまり
  わからぬのじゃよ。すんまへん。


 【紫宸殿の前で】


お客様 : Is this the Emperor's residence ?
      (天皇の住居なの?)


山田  : No, not that I know of.
     (いや、そうじゃありません。)


お客様 : Then what for ?
      (じゃ、何?)


山田  : The site was and is used
      for ritual purpose.
     (儀式なんかで使われているようです。)


   みなさん、カメラで忙しく、
   専属ガイドさんの説明を
   聞いていらっしゃいません。

   山田に聞いて来られます。
   こっちの説明はあまり正確じゃないのに。
   アハハ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


  【金閣寺にて】

  修学旅行の学生さんたちが、
  ゴタのお客様を捕まえて、英語のお勉強。

  (ああ、もう。時間が狂っちゃいます。迷惑・・・・)

  と、思いかけたが、・・・何、きょうは人の上、
  明日は我が身。実は、この4日後に、
  この課題をもった修学旅行の学生さんの
  案内の仕事のアサインが入っております。

  5~6分のタイムロス。まあ、いいか!


 【おみくじ】

  お不動さんの祠の横のおみくじを引きます。
  何と、ここのおみくじ、
  日本語しか、書かれていません。

  何と、薄情なおみくじ。

  ここは、一日何人の外国人が
  おみくじを引くと思ってんだろ。

  もっと、親切に英語の対訳も
  付けろ-。100円返せ!気の毒に。

  山田、簡単に翻訳して差し上げましたが・・・、
  ただひとつ救われたのは・・・
  みなさん、「大吉」でした。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 一路、大阪に戻ります。
 夕方、ユニヴァーサルポートに無事生還。

 午後4時45分、7時間のガイド業務終了。

 ※※※

 本日の精算

 タクシー料金(1時間=4000円の貸切契約:

        7×4000=28000円)
       
    (タクシーメーターに関係なく事前契約で支払い)
 

  ※※※


 チップが1000円出ました。

 あとで、わかったのですが、
 ドライバーさんも、昼飯抜きだったとか。

 USJ近くのコンビニで、
 パンとジュースで、腹ごしらえ。
 必死で食べた。あ~あ。


※※※※※※※※※※※山田 錦

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