HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

GW駅ボラ最終日は雨…4日間を終えて、進化する駅ボラを実感(もちろん長文)

2009-05-06 12:21:59 | 伊勢志摩観光情報
とうとう4日目がきました。
最終日です。


毎日洗濯して、パシッとした気持ちで駅ボラに向かいます


朝起きたら雨。
やっぱり…、天気予報は当たらなくていいときに当たります。
瞬時に、今日の準備どんな需要が想定されるか頭の中を駆け巡る。
駆け巡りながら出勤…。

そんな出勤途中、片側一車線の追い越し車線がないところで(一応国道)延々30キロで走る県外ナンバー車の後ろに付いてしまった。
これが渋滞の始まりなのだろうか…。(泣)
まあ、そんな慎重に走らなければ不安な道(道路事情というより、案内看板かな?)であるということを考えると、観光地としてもっと分かりやすい道を作らなくてはいけないことだと考えさせられる。

さて、本日のボランティアは午前午後でトータル11名
駅ボラを数回こなしてきて思いますが、10人前後が一番ちょうどいい人数のようです。

しかも、今日はツアーセンターがまだヨチヨチ歩きのとき、鳥羽市に出向で来ていて、幸か不幸かツアーセンター担当にさせられていた県職員SくんNPOについての修士論文も書いてくれた)も来てくれました。


まさに、数年前鳥羽の荒波にもまれた県庁の星です。


出向時代の4年前、国交省の委託事業でツアーセンターが受けた駅ボラ活動の第一回目のときにお手伝いしてくれていのたで、ベテランです。
少しずつ、思い出しながら活動してもらいました。
ありがとうございます。
久々に会えたのも嬉しかったですよ。

ということで、本日もベテラン揃い。
コーディネーターとしても余裕が出てきます。
ですが、本日は最終日にして雨…。
トラブルもあるかもしれません、気を引き締めていきましょう。


鳥羽住民の底力。みなさん案内もお手の物。


セッティングして、活動開始。
雨が降っているので、案内所前はどうかな?と思っていましたが、雨が降っているからこそ、かなりの需要がありました。
まず、みなさん必然的に屋根のあるベンチ周辺にやってきます。
それに、駅に着いて初めて雨を認識するのもこの案内所前だったります。
その次点で、みなさんの予定が…、「あ、どうしよう」と思考回路が止まってしまうわけです。


頼もしい背中です。観光客のご夫婦は真剣に案内を聞いてくださっています。


そこへ案内のボランティアがあると

「ミキモト、鳥羽水族館までどれくらいあるの?バスは?」
「傘の売っているところは?」
「雨が降っていても行ける観光施設は?」
「雨降っているから、チェックインしたい、送迎バスは?」

と、晴れのときなら、自分たちで調べたり、考えたりできることも、すっかり頼られることも多いのです。

だからかなりの大忙しです。

駅ボラって観光客の数の問題じゃないなと実感したときであります。
雨の日こそ、サポートすることって多いんじゃないかな?
求められているんじゃないかな?


(左)駅のコンコース (右)バスセンター


また、雨が降っているわりに、ベビーカーや車いすの貸し出しも多かったです。
ベビーカー貸し出しで、お客様に聞かれた「ベビーカーのレインカバー」(最近よく見かけますよね?ベビーカーがすっぽり入るカバー)ってないですか?
そこまで用意していないので、代用できるようなものを準備しましたが、本体を貸したらOKではなく、これからそんなことも考えないといけないですよね?
意外と安そうなので、駅ボラ予算で申請してみよかな?

また、車いすの貸し出しも今日で3台ありました。
その中で91歳のおばあさま、とても91には見えない若々しさに、みんなでびっくり。
外に出るということが若々しさを保てているのかもしれません。

朝から見えた車いすをレンタルされたか方も、とても上品な親子で、なんと青森県からみえたという。
遠いです。
私たちもなかなか行けない地でもあります。
そんな方と出会えるのも、観光地の特権かな?
地元にいながらにして、いろんな土地の話を聞けるのってちょっと嬉しい特権です。

なんでも横浜にお住まいのお孫さんたちと、こちらで落ち合い観光されて、本日は親子だけで観光して、セントレアから飛行機で帰るという。
セントレアへのスムーズな経路を調べてご案内して、帰りの電車の時間を決めて、鳥羽湾めぐりへ行くということで、乗り場までご案内。
歩きながら青森のことオハナシきかせてもらったり、とても楽しかったです。
そのなかでひとつ
帰り雨が酷かったら迎えに行きますよと、いう話をしていたとき。

 
Yさん親子をご案内。無事青森まで帰られたかしら?


おばあさまが「何かをカクマキみたいにしていくよ」と。
介助していた私たち「カクマキ????」固まってしまいました。
何かと説明を聞くと、雪が降ったときに使う雪避けの防寒具らしいです。
goo辞書参照↓
http://ext.dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/%A4%AB%A4%AF%A4%DE%A4%AD/m0b1r0e/

雪の降らない伊勢志摩では初耳。勉強になりました。
あ、今ではあまり使う人も少ないようですけどね。
船乗り場で一旦別れを告げて、さらに駅ボラ活動へ。
帰りの電車の時間に車いすを返却していただき、またお会いしました。


雨が降っていることもあり、バスでの移動を望む人がいます。
CANばすは鳥羽水族館方面がこの時期はストップしてしまうのでお勧めできません。
路線バスも行くのは行くのですが…、渋滞ですから…。
電車でひと駅、中之郷まで行けば、目の前だとお勧めしています。


車いす利用者の方々も。どこかの施設の方々だったかな?


天気や道路状況によって案内も臨機応変にしなくていけません。

また、バスで海の博物館まで行くための時間や料金の問合せもありました。
私たちとしてもお勧めな博物館のひとつでもあります。
もう少し公共交通機関が充実しているといんだけど…。電車で来る人には難しいですよね。

荷物預かりも、相変らず大繁盛です。
みさきパールさんところにも何件かご案内しましたが、お店にまで荷物が溢れていました。
荷物預かりの業務が増えてしまうので、申し訳ないな…と思うぐらい。
有料でしていただけると、いいのですけど難しいかな?
午前中であと、10個ぐらいしか荷物預かりスペースがないと連絡がありました。
また、あまりのたくさんの荷物に、引き取りに来たときに、探すことからはじめないといけないので、少し待って頂くことになります。
ですので、電車の時間を考えて、少し余裕を持って、荷物を取りに来てくださいというお知らせも入りました。
ごもっともです、そのあたり、お客さんもぜひ、心得てください。
こちらの荷物預かり、駅ボラ期間中でなくても行っていますので、鳥羽にお越しの際にはご利用ください。
JR側の2階にあります。


ゴールデンウィーク中の昼食場所はどこもこんな感じ。待つことは必須です。


昼食後、案内所前の様子を見に行きました。(寒かった…)
午前に行っていたボランティアに聞いてはおりましたが、本当に需要が多いです。
特に、送迎バスの時間になると、自分たちの乗る送迎バスがどれなのか?何時に来るのか?ということの質問攻め。

 
送迎バスはこんな感じにずらーっと並びます。案内所前のブースも大忙しです。


バスを見落としてしまっているお客さんもいるので、待っているお客さんに声をかけていかなくてはいけません。
見落として出発しそうになったバスを呼び止めて、お客さまを乗せることもありました。

また、旅館の場所によっては、渋滞に巻き込まれて、予定通りに来れない送迎も…。



お客さんが不安になっていたので、渋滞しているので、もう少ししたら到着しますので…とフォローも。
ウワサによると、鳥羽二見ラインを超えてからのK’ステージ(パチンコ屋さん)から鳥羽水族館までずっと連なっていたそうです。

 
駅前から戸田家方面を見てもどこまで渋滞しているかヨクワカラナイ。佐田浜駐車場も満車状態。


この状態だったら、鳥羽水族館までもちろん、歩いた方が早いです。


距離にしてみれば、ざくっと5キロぐらいでしょうか?
しかも、水族館や臨時駐車場は満車というから、駐車場空き待ちだとすると、本当にちょっとずつしか進みません。
恐ろしいです状況です。
臨時駐車場の状況報告がてら、またまた水族館の社長さんが様子を見に来てくれました。
いつもありがとうございます。

雨が降っていて荷物持って、お子さんもだっこしてというご家族などには、バスに乗るところまで傘を差したりなどのお手伝いも…。
ちょっとしたことですが、大変喜ばれました。


今回ほぼ来てくれた千枝さんの旦那様Hさん、今日は筆談の活躍跡が…。ありがとうございます。


チェックイン時間帯に入る送迎バス乗り場は本当にバタバタ。
そんな中、戸田家さんの転手さんが他の旅館のバスに乗るお客さんの傘を差してあげたりして、なんだかほほえましい、鳥羽のいいところの光景もみさせていただきました。

ゴールデンウィーク駅ボラはそんな雨の中幕を閉じました。

ボランティアのみなさんの慣れもあり、トラブルもなくスムーズに案内をすることができました。
本当にボランティア参加のみなさん、お疲れ様でした。
貴重な長期休暇をこうして地元のために活躍していただき、ありがとうございました。
対応していたいた客様たちはきっと、鳥羽の印象を良くして帰っていただいたことと思います。


そして、今回最大の進化は、観光施設、お店の方々に「駅ボラ活動」への理解が増えたこと。

 
駅ボラの宣伝もしてみました。お盆もあります。


昨年まで課題であったこと(荷物預かり、ベビーカー不足など)の解決が地元観光施設やお店、住民たちの手によって、解消されつつあるということが、事例です。
本当に、みんなにハグしてまわりたいぐらい(笑)、嬉しいことですよ。
おかげで、ボランティアの方たちのストレスだった「対応できなくてごめんなさい」というお客様へのお断りをしなくてもよく、堂々と活動できたと思います。



本当に、お店、観光施設の皆様、住民の方々ありがとうございました。心から感謝いたします。

前回より、今回、今回より次回…。
こうして少しずつですが、駅ボラエキスパートになるとともに、周りのサービスやそして、今まで気づかなかった課題も浮き彫りとなって、それらが解決していく様は、本当に胸が熱くなります。


駅ボラ最終日、帰り道、駅コンコースを通ったとき駅ボラブースの跡を眺めながら、5年後、10年後の駅ボラの情景をちょっと想像してみたりしてみました。

見えるような気がします。
あるような気がします。



さて、次はお盆です。

8月のお盆の時期、自分もボランティアに参加してみたいと思われた方はぜひ、6月下旬~7月になったら、鳥羽の広報やツアーセンターのホームページのチェックをよろしくお願いいたします。
観光施設やお店の方々も、近くなりましたらお盆の時期の情報提供をよろしくお願いいたします。

本日のレンタル実績
ベビーカー 6台
車いす   3台


18:20分ごろの高速道路状況。お車の方お気をつけて