目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

大阪都構想のお話

2020-08-26 | 関西ローカル

大阪都構想の住民投票で、最近、また、話題になっています。

話題の中心は、自民党の動きです。

自民党大阪府議団は、住民投票賛成。

自民党大阪市議団は、住民投票反対。

結局、昨日、大阪府議団は、府議員の自主投票に決まりました。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200825/GE00034542.shtml

 

私が、大阪に赴任してきた時、大阪市の区の数はいくつあるのか、気になっていました。

東京は、23区です。

会社の人に、聞いても、誰一人、答えられる人はいませんでした。

大阪市は、なんと24区あります。

 

人口は、東京・23区が960万人。

大阪市の24区が270万人、

東京の一区当たりの平均人口は、42万人(= 960 ÷ 23)。

大阪の一区当たりの平均人口は、11万人(= 270 ÷ 24)。

単純に、東京並みにすると、6区で十分です。

これだけでも、いかに不効率だったかと言うことが分かります。

現在の大阪都構想では、4区に統合する案で考えております。

 

大阪市が24区になった理由は、東京23区を意識して一つ多い区にしたという話があります。

大阪の見栄と言うか、東京への対抗意識と考えます。

 

府と市の争いも激しかった様です。

同じような施設が多く、何かと競っていました。

・府民体育館、市民体育館

・その代表例が大阪市のWTC(高さ250m)に対抗して、大阪府がそれより、0.1m高いだけのりんくうゲートタワービルを作って競い合い、合わせて2000億円近いお金が使われたことです。大阪市役所と大阪府庁のメンツ争いであった訳で、行政のさまざまの面で表れた大阪特有の事象です。

https://uruma.osaka.jp/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%80%8c%e4%b8%8d%e5%b9%b8%e3%81%9b%ef%bc%88%e5%ba%9c%e3%83%bb%e5%b8%82%e3%81%82%e3%82%8f%e3%81%9b%ef%bc%89%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%af

・大阪府立大、大阪市立大 → 2022年に統合されます。

・昭和31年(1956年)に大阪市が政令市として指定され、大阪府と同等の行政権限をもつようになりました。その後、過去50年以上に亘って、大阪府庁と大阪市役所が、犬猿の仲となり、足の引っ張り合いをやってきた悪名の高い対立の歴史を揶揄して作られた語呂合わせが、大阪の「不幸せ(府・市あわせ)」です。

・今は、大阪府知事と大阪市長が、同じ政党なので、上手く調整できています。

 

市議が反対している理由は、大阪市議会解体、大阪市解体ということにつながってしまう。だから反対なのです。既得権益がなくなるから反対しているだけです。

最終的には、市議としての役割も断たれてしまうことになります。

少なくとも、大阪市議は、4区の選挙区で戦います。

従来の区の地盤、看板で、のうのうとしていた議員は、同じ党の議員と闘い、下手すれば、落選することも考えられます。

より、詳細に解説しているのは、次の記事です。

https://news.1242.com/article/170685

 

大阪市議は、大阪市民の行政のサービスレベルの低下が心配しているように言っていますが、区割りが統合されても何ら問題ありません。

当面は、現存の区役所の建物・職員は、残ります。

間違くなく変わるのは、統合された選挙区で、同じ党の人と選挙することです。

従来の区で、強い地盤だけで当選していた議員は、淘汰されると考えます。

 

一番に淘汰される議員は、前回の大阪市長選で大敗した柳本顕さんと考えています。

父親の突然死を受け、その地盤を受け継ぎ、若くして市議になっています。

大阪市長選に出馬した時のこの議員の評価は、「西成区の市議だったけど、西成区の行政で何を改革したのか」と問われていました。

西成区の治安等が良くなったのは、大阪維新の会に政権が代わってからです。

如何に地盤、看板に頼り、なにもしていなかったのかが、都構想が実現すると、顕わになります。

柳本さんの名前は、顕わになる「あきら」さんです。

 

元都民としては、大阪でも都構想を実現し、大阪市を良くして欲しいと願っています。

 

追記(8月28日)

自民党議員は、都構想の区民プールの運営費が下がる予算案になっている。

サービスレベルが下がるから、都構想は良くないと質疑しておりました。

しかし、人口11万人単位で、一つのプールの必要性があるのかを考えるのが政治家。

一つ一つのプールの利用率はどうなっているのか?

どの程度の赤字になっているのかを調べて質問すべきと考えます。

既存の施設が減るから良くないというのは、小学生の頭の程度。

 

昨年、府知事と市長選を同時選挙を実施し、大阪維新の会が大差をつけて当選したのを受けて、自民党の府議団は、都構想の賛成に動いたことを、もう忘れています。

府民も市民も、大阪維新の都構想を信任していると結果がでました。

柳本候補は、共産党と共闘をしてまで、負けているのです。

全国でも、共産党と共闘すると言う異常な対応をしたのが、大阪自民党です。

自民党の大阪府議団の一部の府議、大阪市議団は、既得権の魔物に侵されたままでいるように見えます。