熊本地震
熊本地震で、現地の映像を見ることができる。
そこで、気付いたのは、直下型地震なので、地震速報の警告音が、地震発生より後で、鳴り始めていること。
地震発生で、建物の外に出た後、地震速報の警告音が鳴っていた。
直下型地震では、揺れたら、その場で判断しなくてはならないということです。
九州新幹線が脱線したのは、地震速報より、揺れが直ぐに起こったからと考えます。
新幹線は、地震のP波を感知し、S波が来る前に停止するようにできているが、今回の様な直下型には対応できないのが、露呈されました。
(P波は、Primary wave(第一波)、S波は、Secondary wave(第二波)の略です。)
今後、予定されている災害は、次のとおり。
・通電に因る火災
→ 阪神大震災の時も、通電後に火災が発生しました。通電と火災発生との因果関係が明確になっています。
・ガス再開におるガス漏れは、多分、大丈夫
→ マイコン付きのガスメーターは、メーターから先の家の中でガス漏れを検知すると、自動で供給を停止しますので、大きな二次災害になる危険は多分ないと考えます。
今回の地震で分かったこと
・地震の間(ま)を造ると、強度が増すこと
地震の間は、壁構造で、耐震性を高めた部屋をつくることです。
これにより、建物全体の強度も増します。
youtubeで検索しましたが、動画か見つかりませんでした。
強度が飛躍的に強くなる映像は、TVで放送しておりました。
彦根城の「地震の間」は、底が舟形で、土台とシッカリとつなぎとめられていない構造です。今でいう免震構造そのものでした。
・熊本城の屋根瓦は殆ど落下したが、落下した方が、耐震性が良いこと
今は、瓦が落ちないように釘止めされているので、民間の住宅はその瓦の重みで潰れています。
熊本城の天守閣の瓦が落ちたので、天守閣そのものの被害が少ない結果になっています。
・エキスパンションジョイントは、複数の建物を繋ぐ方式で、躯体と躯体の間にすきま(クリアランス)を持たせる工法。
地震の揺れを分散させたり、吸収したりするため、あえてすきまを作り、躯体の被害を守る構造であり、実際に、それがチャント機能することが証明された。
個人で家を立てる時には、参考にした方が良い方法かと考えます。
また、建築家も耐震にすぐれた家の設計に、努めて欲しいと思いました。