古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ヘンゼルじいさんとグレーテルばあさんは……

2009年03月15日 02時34分02秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 ヘンゼルじいさんが小屋に行こうとすると、ゴミ袋がやぶられゴミが散乱しています。グレーテルばあさんが「やっと芽が出たのに、花畑が踏み荒らされてる!」と怒っています。
 一体だれがこんなことをしたのでしょう。
 そのとき一匹の犬が近づいてきました。しっぽを振っています。首輪はしてるけど見たことのない犬です。
 ははーん。犯人はおまえだな。
 どうやら自首してきたようです。
 ヘンゼルじいさんとグレーテルばあさんは、どこかの飼い犬が迷ってきたのだがら、下の村まで連れていけばうちに帰るだろうと話し合いました。
 グレーテルがイリコの頭を二三コ、道に置きます。犬はそれを食べ、またグレーテルについて行きます。グレーテルはまた先のほうにイリコを置き、犬が食べます。下の村に近づいてきました。ヘンゼルは後ろからゆっくり車でついて行きます。
「もう自分の家がわかるだろう」ヘンゼルが声をかけ、グレーテルは車に乗って、スピードを出して帰ってきました。
 昼ごはんを食べて外に出てみると、家の前の道にあの犬がいます。
「なんで戻ってきたんだ。おまえのうちに帰れ」といっても、動こうとしません。
 近所の人が出てきて「いくら追っ払ってもどこにも行かないので警察に電話しましたよ」といいます。ぼどなくパトカーが来て、おまわりさんが二人がかりでつかまえてつれていきました。
 日が暮れるころ、グレーテルばあさんが窓の外を見て「うまく飼い主のところに戻るといいね」とつぶやきました。
 写真は戻ってきたときの犬で、家の前の道で番犬気取りのポーズをとっています。
 
  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする