古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

胡麻の花が咲きました

2009年07月26日 04時08分48秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 地面から芽を出したところをさんざん夜盗虫に食いちぎられた胡麻が、一メートル超に伸びて花をつけはじめました。胡麻は伸びながら花をつけ、花が落ちてサヤをつけます。写真では下のほうの花が落ち、サヤがつきはじめているのが見えます。
 これからさらに背の高さより高く伸び、花がサヤになり、サヤが乾いて口があき、中の胡麻が落ちはじめます。そうなると刈り取って逆さに干します。
 その胡麻の葉に虫の卵がつきはじめました。胡麻には『エビガラスズメ』などが卵を生みつけます。それをていねいに見て卵を払い落とすのですが、なかなか全部は見きれません。この卵はドキッとするほど大きな幼虫になります。指の太さほどの10センチを越える青虫に出会うと、たじろいでしまいます。それでも勇気を奮い起こして捕まえるのですが、さー、どう処分するか。
 まえに大豆畑トラストの菜園で胡麻をつくっていたときのことですが、地元の農家の方が散歩の途中で胡麻に目をとめられました。彼女はいっしょに散歩していた娘さんに「まー、なつかしい。胡麻つくってはるわ。ちょっと見てみー。これが胡麻やで。むかしはこないしてみんな自分の家で胡麻つくってたんやで」と指さしてしばし見ておられました。
 いま道の駅などでは中国産の胡麻の袋が500円くらいで売ってあります。国産無農薬の胡麻ははたしてどこかで売っているのか。売るとすればいくらくらいなのか。虫をとり、台風に倒れないよう柵をして、刈り取って日に干し、シートに落ちた胡麻や枯葉のかけらをかき集め、一粒一粒ゴミの中から拾うように収穫する胡麻ですが、炒ってすり鉢ですってつかう香ばしいにおいは、またつくろうという元気をあたえてくれます。
 もし国産の有機栽培の胡麻を見つけられたら、生の胡麻を買いもとめて炒って使ってみてください。ほんとの胡麻の味を次の世代に伝えましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする