
いま落花生を抜いて干しています。その落花生の根を写真に撮りました。マメ科ですから根粒バクテリアがびっしりついています。ここ三年ほど100株植えていますが、収穫を負担に感じるようになりました。落花生の枝豆は独特の味があります。でも黒豆の枝豆はクセになるけど、落花生の枝豆はクセになりません。それにジャンボ落花生は枝豆として少し食べるのはいいけど、乾燥した落花生を炒ると殻が固く、手で割れません。来年は減らすつもりです。
田舎暮らしをしようと、空き家をさがしていた頃のアルバムを見ていたら、こんなチラシが出てきました。
空き家をさがしています / ◎ 現在神戸市須磨区に住んでいる者ですが、こちらに住んで、野菜づくりをしようと、空き家をさがしています。ご近所、お知り合いの方に、「空き家を手放してもいい」、「貸してもいい」という方がおられましたら、ご紹介ください。
◎ 私どもは、定年退職後に西区神出の家庭菜園にかよって、野菜を作りはじめました。しかしできれば家の近くの畑で野菜づくりをしたいという希望があります。こちらに住み、200坪前後の畑を借りて、毎日夫婦で畑仕事をしようと考えております。
A4の紙にこんなことを書き、連絡先を記入して神戸市北区の農家を訪ね歩いたのは、いまから六年前、2005年の秋のことでした。68歳になるこの年の夏、北区の農家を譲ってもらう話がほとんどまとまり、田舎暮らしの意欲満々で過ごしていました。ところが契約直前に話がチャラになり「焦りまくって、こんなことまでしてたんだなー」となつかしく思い出します。
しかし素人が未知の土地をウロウロしても、雲をつかむような話で、警戒されるだけでした。それを反省して、今度は不動産屋に「田舎暮らしの空き家情報」を依頼しました。するとファックスがどんどん入ってくるようになり、それを片っ端から見て歩いて数ヶ月を過ごしました。北は福知山線の谷川駅から南は淡路島の一宮町まで、柏原、篠山、西脇、小野、三木、東条、三田、津名町、一宮町、などの空き家を数十軒も見てまわったでしょうか。
ネットで検索して競売物件を検討したこともあります。的をしぼり、柏原の裁判所で書類を見て、現地に行って空き家をたしかめました。ふつう中は見られないのですが、だれか鍵を壊して入った形跡があり、ドアがあいていたので入ってみました。中は布団や家具が散らかっていて、夜逃げの跡のようでした。とても住む気になれません。後で調べてみると、落札しても人が勝手に住みついていたりするから(追い出すのは買った人の責任ですって)素人には無理と知りました。いまから考えると、ずいぶん焦って無謀なことをしたものです。
(この項つづく)