
きのうは畑に出て六条大麦を播きました。大麦は播いてからの合計気温が100度を越えると発芽するそうですから、「麦踏み」はしばらく先になるでしょう。「寒くなるまでに播かなくては……」と思いながらひと月が過ぎてしまいました。それというのも大工仕事に時間をとられていたからです。
写真は大工仕事の成果です。ウッドデッキの床を広げて、それに屋根をとりつけたときは「膝が痛いのに、脚立に上って危ない大工仕事をするなんてもうコリゴリです」と書きました。しかし毎朝、自分のした仕事を見ていると「もうちょっと。ここはこうしたほうがいい」とウズウズしてきて、また脚立に上ってあれこれしてしまいました。
玄関横にある『野菜洗い場』に「屋根がほしい。雨のとき傘差して洗うなんてできないから。それと暗くなってから収穫した野菜を洗うのに電灯があるとうれしいけど」と道子さんにずっと言われていました。しかしなかなかその気になりませんでした。ところがこのたび大工仕事をしているうちに、ここにも屋根をつけようという気になりました。「脚立に上らずに下で組んでしまい、それを引き上げて外壁に取り付ければいい」と気づいたからです。流し台の上に棚をつけたりする仕事は残っていますが、これで今年の大工仕事は終わりです。これでやっと念願のウッドデッキの塗装にとりかかれます。去年はキシラデコールを塗りませんでしたから今年はしっかり塗るつもりです。
きのうの日曜日は、二人の娘と孫が顔をそろえ、野菜を収穫して持ち帰りました。萌ちゃんと大志くんは、たっぷり昼まで畑で遊びました。大志くんは土手に転がっていた自動車のタイヤを見つけて、全力で持ち上げ、得意そうに転がしてきました。萌ちゃんは、墓の土手下のぬかるみを歩き、カマで墓の下の草を刈っていました。二人はおじいちゃんのつくった草刈りの足場を歩いたり、畑の遊歩道を一輪車を押してまわったり、まだ生き残っているバッタをつかまえたり、つぎつぎと遊びを思いつき、走りまわります。街中に住む大志くんの家の近くに、200坪か300坪のきれいな公園があります。いくらかの立ち木と滑り台とコンクリートの造形物と鉄棒と砂場と……。でも子どもは10分も公園内を歩くと退屈してしまうでしょう。子どもの遊びに必要なのは、なんでもない、ただの田舎の自然なんですね。