古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

で、「あの国」はどうなればいいのか。

2014年03月27日 04時05分04秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 で、「あの国はどうなればいいのか」。
 ルーマニアのチャウセスク大統領は北朝鮮を訪問したとき、金日成や金正日が国民にあがめられる"あのマスゲーム"を見て「どうすれば自分もあんな風にあがめられるか」と感心したそうです。彼は1989年に市民の革命によって処刑され、ルーマニアの独裁体制が崩壊しました。
 実はどこかで読んだのですが「チャウセスクが処刑されたニュースは北朝鮮では一切報道されなかった。しかし2日のうちに隅々まで知れ渡った」。
それでも北朝鮮では革命が起きなかった。
 「韓国に入国した脱北者が一万人を越えた」というニュースはいささか古くなりました。生命の危険におびえ、食うや食わずの生活に疲れ、北朝鮮の何十万人もの人々が「豊かな韓国に行きたい」と中国に潜んでいます。中国から他の国にのがれ、韓国大使館に駆け込んでいます。
 「21世紀だというのに自分たちはなんとみじめな生活をしていることだろう」と北朝鮮の人は思い知っています。
 それでも革命は起きない。54段階の身分に仕分けられ、住民同士の監視体制が完璧にできており、政治犯収容所や公開処刑の恐怖に怯え、「ボロ布は反乱を起こさない」。何十年も分裂支配されたままです。
 
 もし金王朝が崩壊したらどうなるか。
 数万人・数十万人の国家ではありません。2400万人の国民が生きている国です。この国の混乱は周辺の国々におよびます。
 長い間の「恨」はどうなるのか。恐怖政治への人民の怒りはどう噴出するのか。あの国の国民におまかせするしかない。
 やりきれないのでぼくは自分の空想の世界に逃げ込んでしまいます。
 韓国・中国との国境を完璧に遮断して、国内で荒れ狂う〔恨〕の嵐を鎮め、社会の制度を改め、富を再分配して、みんなで国造りに立ち上がる。鉄道の複線化とか発電とか電柱を立てるとか木を植えて山を復活させ、河川を浚渫して元の豊かな山河を取り戻す。トウモロコシ主食を米食にして、国民が飢えない体制をつくる。国民が忘れていた〔希望〕という文字を胸に刻み……。
 
 人類という生き物の〔叡智〕にかけるしかないのですね。

コメント
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