お彼岸には太陽が真東から昇ります。うちのウッドデッキからの眺めです。向こうの丘陵は標高150メートルくらいですから、〔真東〕はもう少し左寄りになります。うちでは毎朝シャッターを開けると、このようにまず太陽と対面することになります。
左に写ってる電柱は、きのう撤去工事をして抜いてしまいました。
こちらの写真には、もう左の電柱が写っていません。どんなふうに「電柱抜きとり」工事をしたか。作業を1時間余りつぶさに見て、段取り・手際のよさに感心してしまいました。
先日、新しい電柱が必要になり、架線を移動した / 今日、空いた電柱を抜くために4台の車が来た / まず電柱をクレーンで固定して、強力カッターで上半分を切断した / 切断した上半分の電柱をクレーンで吊って車に積み込んだ / 機械を電柱の根元にチェーンで取り付けた / アームが伸びて電柱を傾けた / クレーンが電柱を少し吊り上げた / これを繰り返して電柱を抜いた / 作業員がダンプカーから地面に敷いたシートに土砂をおろした / シートの4隅の輪っかをクレーンで持ち上げ、土砂を電柱を抜いた穴に入れた / 土砂を固める機械で土砂を叩いた …… 。
一本の電柱を抜く作業が、流れるようにすすんでいきます。完成された様式美のようです。見ていて気持ちがいい。
北朝鮮は「朝鮮戦争後、電柱をなくして電線を地面に埋めた」と『暗愚の共和国』に書いてありました。本格的な工事をしたのでなく、ただ地中に埋めただけです。「ほんとうはこんなふうに電柱を立てたり抜いたりして、架線を張って、きちんと電気を送るのですよ」とあの国の人たちに仕事ぶりを見せてあげたいと思いました。