古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

自分のしたことを復習します。

2020年09月17日 17時00分47秒 | 古希からの田舎暮らし
 キング牧師の演説で黒人差別を伝えようとした、あの熱のある授業をふり返るために、生徒に話し掛けるように復習してみます。自分の思いをもう一度たしかめるために。

 エイブラハム・リンカーンといえば、みなさんは小学校の頃「偉人伝」で読んだことがあるでしょう。もし読んでいなくても、リンカーン大領領を知らない人はないでしょう。アメリカの黒人奴隷を解放して、『奴隷解放宣言』を出した大統領です。
 黒人奴隷を解放するためにアメリカは北と南に別れて戦争までしました。そして北軍が勝って、黒人奴隷はようやく解放されて自由になったのです。
 ところが黒人差別は、広いアメリカのあちこちで、特に南部の州で、ひどい形でつづいていました。奴隷解放宣言から90年が過ぎても、黒人は差別され、命の危険にさらされていました。
 アリゾナ州の「モンゴメリー」という町では、バスの座席が/白人用/黒人用/と分けられていました。バスの前のほうの座席は白人用です。そしてバスが混んでくると、後の黒人用の座席を白人用に変えて、黒人を立たせる「決まり」になっていました。ぼくらが「平等で自由な国・アメリカ」と思っている、その国で、こんな差別が公然と行われていたのです。
 1955年の12月に「その事件」は起こりました。
 ローザ・パークスという42歳の黒人女性は、勤めがすんでバスで帰宅するところでした。バスに乗って、黒人席の前列に座りました。バスが走るうちだんだん混んできて、乗ってきた白人が立たねばなりませんでした。そこで運転手は、黒人席前列の黒人を立たせ、白人席にしました。
 4人のうち3人の黒人は立って席を空けましたが、ローザ・パークスは立ちませんでした。「警察に通報して逮捕してもらうぞ」と言われても。
 警察がやってきて、席を空けなかったローザ・パークスを逮捕しました。
 モンゴメリーの『バス・ボイコット事件』のはじまりです。
     (※ 長くなるので つづく)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする