古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

断捨離した衣類は「ウエス」にします。

2021年08月09日 20時55分50秒 | 古希からの田舎暮らし
 Tシャツを8枚断捨離することにしました。でも「まだ十分着られる、立派なTシャツ」をいきなりゴミに出すのは、気がとがめます。そこで我が家は衣類を捨てるときは「ウエス」にします。
 ウエスというのは衣類クズです。「ウエス」という名称でホームセンターにも売ってあります。油まみれの機械なんかを拭くクズ布ですが、うちでは鼻をかんだり、ちょっとした汚れを拭いたり、食後の皿を洗うまえに汚れを拭きとったりして、そのまま捨てる小布として使用します。

 ぼくらは戦時中は金属を供出させられました。お寺の鐘も供出させられました。戦後生まれの方は知らないでしょうけど、洗面器(金属の)、学生服のボタンも供出させられました。国民学校(小学校)2年生で敗戦になったぼくらは戦時中、金属のボタンをちぎって、供出しました。ボタン無しというわけにいきません。代わりに陶器のボタンをもらいました。それを学生服につけるのです。
 ところが陶器のボタンというのは、糸が穴のギザギザですり切れて、実によく落ちる。紛失するので買ってつける。でもまた落ちる。そこで落ちないように5つのボタンにタコ糸を通しておく。ボタンの糸がすり切れて落ちても、タコ糸で落ちないようにしてるから、それをつけ直せばいい。
 学生服の「ひじ」・「膝」・「尻」には、上から布が縫い付けてある。いたんでも破れないように。
 そんな世代ですから、穴のあいてない靴下を捨てる/まだ着られるシャツやズボンを捨てる/ということは、罪をおかすような気持ちです。ウエスにすると気持ちが軽くなります。

 
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