コロナになったこの10日ほど、自分の人生をふり返りながら、あれこれ思いました。8月には〈水やり〉が大きな仕事で、ぼくは、畑のゴマ/大豆/黒豆/子芋/などに夕方水をやりました。道子さんはプランターや花畑、裏山の花々、樹木、と手がまわらないほど水やりをしました。
一昨年だったか。8月は1日も雨が降らなくて、「31日間毎日水やり」をしました。今年は台風が来て、ちょうど寝込んだ頃に水やりをしなくてよくなりました。助かりました。まだ外仕事はできませんが、豆類は花がおわり、実がなるときです。水やりはなくてもなんとかなります。いいタイミングで台風の雨が降り、助かりました。
ブドウを数軒の方に送ることにしているのですが、ちょうど台風の前に送ることができました。もし一日でも台風がずれていたら、送るのにさわりがあったでしょう。
「ラッキーだったな」と思い、さらに86年になる長い人生を思いめぐらしていると、辛い場面/みじめな場面/が出てきます。でもぼくは人生の一番根っ子のところで「しあわせ」でした。人のこころを、はかりかねたり、うたがったり、無視されたり、きらわれたり、したことはありません。昭和12年10月に〈まさの〉さんの初孫として生まれ、まわりの人のあふれる愛情をいっぱいに受けて、ぬくぬくのこころにつつまれて育ちました。
教員になって、好きなように授業に打ち込んで、それが受け入れられて、生きてきました。退職してからは思い切り大工仕事をすることができました。このたびのコロナが一つの区切りになるか。また田舎暮らしの平常な日々がもどるのか。
ときどき書きますが、しあわせです。