古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

笠置シズ子の生きた時代

2023年10月23日 20時32分23秒 | 古希からの田舎暮らし
 NHKの製作する朝ドラ『ブギウギ』がはじまりました。図書館で本を見かけたので借りて読んでます。佐藤利明・著 『笠置シズ子 ブギウギ伝説』という本です。彼女は戦前から名前が売れて、舞台で「踊って歌って」おりました。そして敗戦後は「東京ブギウギ」をはじめ多くの曲を歌って踊り、エノケンと組んで大いに売れました。
 戦前 / 戦時中 / 敗戦後 / という「まったくちがう世界」をどのように生きたか。それぞれの時代に適応しながら一生懸命に生きています。特に戦時中は大変でした。そのことに関心を持って読みました。一部引用してみます。


 1940年(昭和15年)、内務省が芸能人の外国名やふざけた芸名禁止を通達。ディック・ミネは三根耕一となり、俳優の藤原鎌足は藤原鶏太に改名した。同時に敵性音楽への締め付けが厳しくなってきた。笠置シズ子も「ジャスはけしからん」という理由で、警視庁から呼び出された。戦意昂揚しなければならない時局にふさわしくないと、ステージではマイクの前で「三尺四方はみ出してはならない」と指導を受けたのである。
 すべての実演、公演の演奏曲目までを事前に提出、チェックを受けねばならなくなった。特にアメリカのジャズ・ソングには難色を示し、ドイツ・イタリアの枢軸国や日本の楽曲を七割以上することが指導された。

 戦時中、服部良一と組んでジャズ調の歌を歌って踊る笠置シズ子は、その良さを封じられてしまった。
 そのあたりが、これからの朝ドラではどのように展開するか。興味をもって見ます。


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