上善如水

ホークの観察日記

明日から師走

2019-11-30 17:09:59 | 介護

朝晩がすっかり寒くなって来ました。

あれ、秋ってあったっけ? というくらい夏の暑さから一気に冬模様。

今年の夏は通勤服を制服化しようと、ユニクロとGUのTシャツを同じ物を3枚ずつそれぞれ買って計6枚を着まわしていたのですが、通勤はそれで全然OK。

上着だけ天気によって変えればいいだけなので本当に楽でした。

ちょっと肌寒くなって来た最近はパーカーやダウンジャケットを上に着ていますが、冬もこれでいけるかな?

あまり服にお金がかけられないので色々工夫しています。

 

職場の利用者さんも冬物に衣替え。

中には「何枚着てるの?」という人もいるので毎日チェックが欠かせません。

4、5枚なんて当たり前で、パジャマの上から服を着て起きて来る人もいますからね。

さらにこの時期人気なのが膝掛け。

車椅子の人が多いせいかみんな膝掛けを欲しがります。

個人で持ってきている物もありますが、施設で用意する共用の膝掛けというのもあって、これが柄がみんな同じなものだから「ここに置いておいた膝掛けがなくなった」「あの人が私のを盗った」「あの人のしてる膝掛けは私のじゃないの?」と必ずモメるんですよね。

さらに認知症の症状で置いたことをすぐ忘れたりするのであっちこっちに膝掛けが置かれているなんてことも。

ちゃんと室内に暖房は入っていて、職員は半袖でも平気なくらいなのですが、どうしてか寒がりの方が多いです。

これから12月1月と寒さが厳しくなっていきますからね。ますます重ね着しそう。

 

11月もあっという間でした。

インフルエンザの予防注射をしたり、学生さんの実習を受け入れたり、下水工事の人が配管を傷つけて一時断水したり(水が使えなくてあわててペットボトルの水を購入しました)、今月も亡くなった利用者さんを見送ったり。その方は一時看取り対応まで状態が悪化していたのをご家族の献身的な介護で食事を自力摂取できるまでに持ち直していたんですが、それも長くは続かず再び食べれなくなって3日ほどで亡くなったんですよね。90歳を超えて老衰ということでしたが、本人はもう辛くて食べられないから横になりたいというのを「食べなきゃ死んじゃうよ」と何とか食べさせようとしていて見ていて辛かったです。食べさせたいという気持ちはわかるのですが、なかなか難しいですよね。

 

うちの施設ではまだインフルエンザは出ていませんが、これからの季節、通例だと数人が感染してフロア閉鎖になるんですよね。

そうなったら他の利用者との接触を避けるために個別対応になるし、絶対職員にも感染るから休む人も出てくるしでバタバタになります。

無事に年末年始を越えられるとよいのだけれど・・・

 


異動

2019-10-30 13:28:41 | 介護

怒涛の10月がやっと終わる・・・

今月はいろいろありました。

世間的には消費税増税10%がや台風19号による被害、そして天皇陛下の即位の礼。

しかし、個人的には職場の異動!!

 

憧れのユニットに異動!

これまで従来型といわれる多床室の並ぶフロアで働いていたのですが、介護の勉強をしているとどうしてもそこのサービスに疑問が出てきてしまって(自分のやりたい介護はここでは難しい)と感じていたんですよね。

決まった時間に起こして、決まった時間に水分提供。決まった時間にトイレ介助して、あわただしく食事介助。そして嵐のような入浴介助にオムツ交換。利用者と接する時間が少なすぎる〜

業務が大変だからって「時間がない」「人手が足りない」と効率化といいながらどんどんサービスの質を落としていく上司とも馬が合いませんでした。

オムツ交換の時間を短くするために容量の多いオムツの中に小さなパッドをかませて、夜勤はその小さなパッドを抜き取るだけでオムツ交換終了? とか、認知症で骨折しているのに立ち上がりがある人を拘束するとか(本当の拘束だと届出報告が面倒なので車椅子に食事用のテーブルを付けて物理的に立てなくする)、朝の起床介助が間に合わないから早朝4時で外も暗いうちから利用者さんを起こすとか(みんな車椅子上でウトウトしてる)、これ違うんじゃないの? と意見を言っても「意見としては聞いておくけど、じゃあどうやってやるの? 人は? 時間は?」と取り合ってもらえず悶々とする日々。

そんなこともあって前々から同じ施設のユニット型に異動願いを出していたんですよね。

そのユニット型で働いていた職員さんが一人退職されたので、補充要員として私に白羽の矢が立ちました。

嬉しいけれど、相変わらず辞める人が多い(苦笑)

 

急な退職だったので、まったく準備する期間がないまま異動。

新しい利用者さんに、新しい業務と覚えることがいっぱいでブログの更新もできませんでした。

ただユニットケアといってもうちの施設は従来型とまだまだ差別化ができていなくて、課題は山積み。

これから作り上げていかなきゃ、てレベルなんですよね。

 

しかしやっぱり10人の利用者さんに1人の介護士って楽しい!

会話する時間がすごく多いのと、一人一人の性格や好みがよくわかって35人を複数でみたいた時とは全然違うんですよね。

お風呂もゆっくり入れてあげられるし、食事もせわしなくないし、なんかまったり。

部屋も完全個室。

だから利用料はちょっとお高い。

そこがユニット型はネックになっています。

なかなか入所希望者が集まらない。

 

ともかく、まずは早く仕事を覚えないと!

 

 


防災訓練の帰りにラーメン食べて

2019-09-26 12:41:43 | 介護

防災訓練でした。

うちは防災頭巾を利用者にかぶってもらい職員が誘導して建物外の避難場所に。

先日の台風15号の影響で大規模停電に見舞われた千葉県では、9月なのに冷房が使えず熱中症による高齢者の死者も出ていますからね。災害時に老人ホームの安全をどれだけ確保できるのかはどこの施設でも課題だと思います。

火災などが起きた場合、車椅子はともかく、寝たきりの人をベッドごと運び出すのは至難の業ですからね。

リクライニング式の車椅子に移乗?

時間と人手がかかりそう。

緊急時には休日で自宅にいる職員にも緊急招集の電話がかかってきます。

災害時はもちろん、施設から利用者が抜け出した、いわゆる離設者が出た場合も捜索に呼び出されます。

防災設備の点検も同時に行われ、自家発電のやり方、消化器の使い方、放水の仕方などを消防署から職員さんに来ていただき、職員が指導を受けました。

 

防災頭巾をかぶったおばあちゃんたちは「戦時中を思い出すわね」と慣れたもの。

訓練の放送「火事です、火事です」といったものや、普段と違う雰囲気に興奮するお年寄りも出ず、無事に終わることができました。

 

私は当日休みだったのですが、防災訓練は遅番と夜勤以外は基本全員参加なので休日出勤。

半日ほど休日がつぶれてなんだか損した気分。

だから帰りに本屋に寄って自分のための本を買い、回転寿司でお腹をふくらませて来ました。

休みがつぶれたんだから、せめてお金を使う口実くらいにはしないとね。

(回転寿司といいつつ写真はラーメン。最近の回転寿司のラーメンは美味しい!)

 


栗きんとん

2019-09-21 06:08:26 | グルメ

9月も半ばを過ぎて、涼しい風が吹くようになりました。

今年の夏は暑かった〜

毎年この時期に買っている「栗きんとん」

今年も美味しくいただきました!

 


「介護の専門性」という研修

2019-09-20 07:33:20 | 介護

「介護の専門性」というテーマの研修を受けてきました。

講師の方がこう質問します「介護の専門性と何ですか?」

 

私はこういうの大嫌い。

 

質問が抽象的でどうとでも取れる内容。

相手の望んでいる答えじゃないと受け付けてもらえない。

質問者のさじかげん次第。

 

コンサルタントとか怪しげなセミナーでよく見かけます。

介護員はけっこう研修に出る機会があるのですが、本当に役に立つ研修にはなかなかお目にかかれません。

一般的な「マナー研修」とか「コミュニケーション研修」も同じ。アレなんで会社のお偉方って研修の成果によって報酬を払う出来高制にしないんですかね。仕事を依頼してその作品の出来を確認することなく言い値で払っちゃう。材料(研修を受ける側)が悪ければいい作品は作れない? なら研修やらない方がお互いのためじゃない?

 

ま、こんな愚痴が出るくらいひどい内容でした。

「介護の専門性」で調べるとこんなことが書かれています。

 

ー生活全般について、観察などから情報収集して、それらを統合・分析し、どのような課題、ニーズがあるのか発見したうえで、QOLを高めるための介護方法を見出していくことー (QOL=Quality of life 人生の質、どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活が送れているかということ)

 

こんなの一字一句覚えて働いている介護士なんていませんよ(いたらゴメンなさい、私は覚えられません)

私たちが日々しているのは、トイレがうまくできない人にできることをやってもらい、できないことを手伝う。

体が麻痺して服がうまく脱げない人に、脱げるところだけ脱いでもらい、脱げないところを手伝う。

どこまでできて、どこができないのか。どういうことに困っていて、その原因は何なのか。何をしたらできないことができるようになり、これ以上悪くならないか。

 

でも講師が求めている言葉は「根拠に基づいた介護」「自立支援に向けた指導、助言」「環境整備と他職種連携」なんです。

 

そりゃ私たちだって食事形態について栄養士さんと相談するし、薬や病気の影響、皮膚状態などは看護師さんに情報あげるし、PT(理学療法士)さんからアドバイスもらったりしています。ケアマネとはケアプランについて喧々諤々するし、そういうことが他業種連携じゃないの?

確かに根拠のない(思い込みや古い知識で)介護をしている介護士さんもいるけどさ。

「根拠」て言葉がない。「指導、助言」という言葉がない。「環境整備、他業種連携」という言葉が出てこなかった。なんて言われても、内容がだいたい合っていたら、それでOKじゃない?

 

私はこの時に「できることはやってもらう」「手助けしすぎない」「必要な支援に結びつける能力」とけっこう意見を言っていたのですが、講師の人に「必要な支援に結びつけるのはケアマネの仕事じゃないの?」といわれちょっと講師の方と議論になりました。そして後で講師の方がみんなの前でこう言ったんです。

 

「根拠という言葉、指導助言という言葉、他業種連携という言葉がでてきませんでした。私がちょっと突っ込むと「違います」と言い返す人もいましたね」

 

と私のことを取り上げました。

もうね、この一言で私にとってこの研修は「ひどい内容」になりました(苦笑)

これは私の悪いところなんですが、つい自分の主張に熱くなってしまうんですよね。たかが研修と流せない。

実際のやりとりを聞いていないとどういうことかわからないと思いますが、講師の方はわざとまぜっかえして楽しんでいるような感じだったんです。こちらが説明しても「長すぎる」「もっと短く」と内容よりも言葉を重視する感じ。「他業種連携」という言葉を引き出したかったのかな?

 

そしてよくあるグループワーク、ロールプレイング。

いいんですよ、そういう手法を使うことは。

ただ圧倒的に説明不足だし、段取り悪いし、目的がわかっていない人がいるのに見切り発車。

結果グダグダな時間になってしまいました。

あーあぁ

 

結果、私にとってはとっても不愉快な研修になってしまいました。

こんなことなら一日利用者さんとゆっくり一緒に過ごした方がずっと有意義だったよ。

帰りはヤケ酒。

普段あまりお酒は飲まないのに!

案の定ビール2杯が限界でした(笑)