上善如水

ホークの観察日記

『クレヨンからのおねがい!』

2015-10-04 11:50:56 | 本と雑誌

家のネットがつながらなくて、しばらく更新できませんでした。

そろそろ「光回線」に切り替え時かな?

 

最近読んだ本は、

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社)

 

著者 : 牧村康正
講談社
発売日 : 2015-09-09

 

大ヒットアニメの裏側でこんなドロドロした大人たちのドラマが繰り広げられていたなんて!

金と女とヨットに、手塚治虫、創価学会、石原慎太郎、田中角栄、などなど。

毒のある内容なのでヤマトファンは読まないほうがいいかも(苦笑)

覚せい剤や、尖閣諸島上陸、銃刀法違反。興味深いんだか、近寄らない方がいいんだか、危ないキーワードが目白押し。

アニメの一時代を作りその後の多くのクリエイターに影響を与えた作品を作った男のまさに「狂気」を垣間みることができます。

でもこれ、「信じるか信じないかはあなた次第」という感じもしないことはないんですけどね。

 

もう一冊は絵本。

先に読んだ本があまりに毒を含み過ぎていたので、絵本を読んで「毒気」を払拭(笑)

『クレヨンからのおねがい!』(ほるぷ出版)

 

ほるぷ出版
発売日 : 2014-09-01

 

海外で評判が高く、話題になっていたので読んでみたかったんですよね。

ある日男の子がいつものようにクレヨンで絵を描こうとしたら、たくさんの手紙が・・・

それはクレヨン達から男の子に宛てた手紙でした。

男の子へのクレヨン達からのお願い。

個性のあるクレヨン達がとっても愉快なんですが、クレヨンを人間に置き換えてみるのも面白い。

自分の周りの人間から「もっとこうして!」「私はこういう人間なの!」「あなたのこういう所が気になるわ」なんて手紙が来たらどうします?(笑)

中には対立する二人からそれぞれ相手を「ヒドいと思わない?」なんて責めるような内容も。

男の子だけでなく、会社の上司やグループのリーダー、社会という集団で生きる人間にとっても、こうした問題は本当にやっかい。

それぞれの個性をどう活かすのか。

ぶつかり合うんじゃなくて、高め合うにはどうしたらいいか。

 

おっと、クレヨン達のお話でした(笑)

 

クレヨン達がかわいいのでお子さんにも楽しんでもらえると思いますが、大人が読んでも楽しい絵本。

息抜きに読むにはちょうどいい絵本でした。