介護はね、思い詰めちゃいけません。
ちょっと離れることも大切。
逃げ場の無い在宅介護なんて、だから本当に大変だと思います。
デイサービスとかショートステイをうまく使って息抜きしないと、介護者も介護される人も、どっちもつらくなっちゃう。
介護しているご家族の、そうした息抜きを支援することを、レスパイトケアて呼びます。
ま、詳しくは調べてもらうとして、施設勤務の介護士さんも、けっこう精神面でやられちゃう人って多いです。
だからストレス発散、息抜きはホントに大切。
職場では定期的にストレスチェックが行われます。
いくつもの質問が書かれた紙を何枚か配られ、それに答えていきます。
その結果が出たのですが、私の場合は「疲労感が高く」「身体的負担が高い」そうです。
確かにいつも疲れてる(笑)
これはストレス発散しないとと、美味しい物を食べに行き、近所で評判のスイーツを買い、部屋の模様替えのためにTV台を新調しました。
ストレス発散にはお金がかかる〜(苦笑)
最近利用者さんに振り回されて、ちょっと余裕がなくなっていたのですが、いい気分転換になりました。
感情のコントロールがうまくできなくて、怒りっぽくなっている男性の利用者さんが、女性利用者さんに暴言をはいているのを見て、つい責めるようなことを言っちゃたんですよね。
相手のおばあちゃんはおびえて、その男性を避けるように逃げ出しちゃうし、共同スペースで大声を上げるものだから、みんな怖がっちゃって。
そしたらその男性利用者さん、しばらく「ホークさんにこんなことを言われた」って他の職員さんに言って回るようになっちゃって。
認知症があってもけっこう自立している男性利用者さん。
つい、こっちの言い分をわかってもらおうと、理屈で発言しちゃったんです。
認知症だってこと、一瞬忘れていました。
そこが難しいんです。
認知症うんぬんじゃなく、普通の人間同士として付き合いたい。でも、相手にはできないことがあるってこと、それは本人のせいじゃないってこと、ちゃんとふまえてなきゃいけない。
理屈じゃなくて、感情に働きかけないと。
大声上げた本人も、怒鳴られたおばあちゃんも、そんなことはとうに忘れてしまい、あの人は嫌な人、くらいの感情だけが残って、介護員だけがくよくよ悩んでいる。
ホント、次の瞬間に忘れちゃうって、ある意味、うらやましいようで、本当にやっかいです。
休日のおかげで、くよくよ思い詰めていた自分にも気付けたし、明日からはもうちょっとうまくやれそう。