介護士と看護師。
うちの職場に理想に燃える先輩介護士がいます。
理想に燃えるのは結構だけれど、唯我独尊で自分の道を突き進むものだから、周りとの衝突事故なんてしょっちゅう。
職員が足りない日でも「水分提供しなくっちゃ!」と燃えて居室を行ったり来たり。
結果目が行き届かなくてロビーで利用者さまが転倒。
「見守り」も大切な仕事なのに、あれもこれもやらなくちゃ! とついつい行動範囲が広がっちゃう。
また「利用者さまのことを思って」自費でいろいろ買ってくるので、利用者さまは大喜び。
利用者さまは他の職員にも「あれ買ってきて」「これが欲しい」「あの人は買ってきてくれた」「車でどこどこ行ってきて」となる。
当然他の職員からは苦情が出るが、本人は良かれと思ってやっているので改めない。
対してうちの職場の看護師。
人数が少ないこともあってかいつも「忙しい」「忙しい」が口癖。
でも利用者さんからは「看護師はしゃべるのに忙しいから(全然来ない)」なんて嫌味も聞こえてくるくらい、利用者の目の前で部屋にも連れて行かずおしゃべり。
認知症で「薬を塗って」「調子が悪い」「病院連れてって」と繰り返す利用者さんには適当なことをいってなだめてから、聞こえないところで「うるさいったらない」とこぼす。
そんなある日、理想に燃える先輩介護士が、ある利用者さんについて自分なりの意見を看護師にぶつけました。看護師は乗り気でない様子。
それならそれで勝手にやっててもらえばいいのですが、問題は「ホークさんこれから休憩でしょ? 私あの利用者についてこうしたいんだけど手が離せないから看護師に伝えて来てくれる」
看護師詰所はちょっと離れています。
要件を看護師にそのまま伝えると「う〜ん、それでもいいけど、急ぐ必要ないでしょ? とりあえずこっちの指示通りやってくれる?」との返事。
とって返して先輩介護士に伝えると「でも〇〇だから利用者さん大変だよ。こっちの方がいいよ。(職員がいないから)他のフロアの人にも手伝ってもらってさ」
これをまた看護師に伝え、意見を言われ、そしてその意見をまた先輩介護士に伝える(このやりとりを何度か繰り返す)。
ついでに他のフロアの人にも手伝ってもらえないか説明し確認したのは・・・・・・「私」。
め、めんどくさいんじゃ〜〜!!!
自分で話して!
どっちでもいい私を巻き込まないで!
てか、私休憩中なんですけど!
先輩介護士のやろうとした内容はともかく、あっちの意見とこっちの意見を聞いてはいちいち説明し、行ったり来たりするのにうんざり。
ちょっと内容をボカすためにフィクションの部分もあるので、実際のやりとりとは違っていますが、すっごくめんどくさかったです。
結果的に、利用者さまが喜んでくれたのでよかったですが(先輩介護士の意見を私が修正し、看護師に折衷案を提案して通りました。他フロアの協力も私が取り付けました)、何人かの職員さんにはうまく連携がとれず、業務時間が遅れたりして迷惑をかけてしまいました。
ちなみに私の休憩時間も大幅に縮小しました。
他フロアに協力をお願いした手前、私自身も手伝いに参加しました。
はぁ〜
疲れた。