10月11日(日曜日)に第23回介護支援専門員実務研修受講試験、いわゆるケアマネ試験がありましたね。
受験された方、お疲れ様でした。
ツイッターなどで「難しかった」という声と共に話題になっていたワード「遅発パラフレニー」
こんな問題でした。
問題35 老年期の精神障害について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 老年期うつ病では、心気的な訴えは少ない。
2 老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立つ。
3 老年期の統合失調症の症状の再発は、配偶者や親近者の死が要因となることがある。
4 老年期のアルコール依存症は、認知症を合併することはない。
5 遅発パラフレニーは、老年期の妄想性障害の、代表的な疾患とされている。
「遅発パラフレニー」というのは、60歳以降に発症する妄想状態のこと。
介護現場では聞いたことのない言葉ですが、調べると「統合失調症」とほぼ同じ意味なのかな?
統合失調症は発症年齢がそこまで高くないので「遅発」てことになるんでしょうね。
「統合失調症スペクトラム」として、一連の症状として考えるようです。
ちなみに正解は2、3、5の3つ。
1と4が適切ではないと分かれば解ける問題ですが、「遅発パラフレニー」という聞きなれないワードに引っかかってしまうと悩みそうです。
受験者数が激減しているケアマネ試験。
受験資格が厳格化されたり、試験合格後もお金を払って定期的に研修を受けなければならない、そもそも仕事が激務、そのくせ給料が低く割りに合わないと、政府の制度設計自体が受験者を増やす気がないのは明らかなので仕方がない部分はありますが、今年は少しは増えたのかな?
ちなみにうちの施設から受験した人はいません。
ケアマネの作るケアプランなんて、現場ではあくまで「目標」
現場の邪魔になることはあっても、助けになることは一つもありませんからね。
「トイレでは清拭を行い、清潔なパッドに取り替える」というケアプランがあったのですが、「この人はパッドをトイレに流してしまうので入所以来一度もパッドは使っていません」という現場の声が届くのに、なんと一年かかりましたから。
自分の施設のケアマネと話したことがないという介護員もけっこういます。
そもそも現場に来ませんからね、あの人たちは。
ケアプランを作るのが大変とよく聞きますが、現場で使えない「建前」を作る作業に忙殺されて、利用者の顔も見れない、現場にも出られないでは、何をしているのかわかりません。きっとお役所は書類さえ揃っていれば満足なんでしょうが。
介護員にとって魅力のない職種になってしまっているのは残念です。
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