上善如水

ホークの観察日記

たまに世をはかなむ

2008-07-22 16:21:11 | 日記・エッセイ・コラム

牛肉を買う時、ついつい(これ大丈夫だろうなぁ~)と思ってしまう。

うなぎ(蒲焼)を買う時、(一色産ってかえって怪しい)と思ってしまう。

台湾産と書いてあるほうがむしろ安心。

餃子、好きだったのにそういえば最近食べてない。

………あぁ、こんな世の中に誰がした。


人間の証明

2008-07-20 00:42:50 | 日記・エッセイ・コラム

暑いので、喫茶店でホッと一息してきました。

店内はけっこう繁盛。

そんな中、お母さんと一緒に来ていた5才くらいの男の子が、むずかりはじめ、店内に響く大声で自己主張。

いわく…「こんなとこ嫌だ~」 「お父さんのとこ連れてって~」 「うるさくてもいい~」

声がかれて泣き疲れるまでエンドレスで連呼。

そのパワーと執念に思わず感激すると共に、勢い余ってテーブルに「ゴン!」と頭を打ち付けた時は、痛いとはわかっていても、思わず吹きだしそうになるのをじっと我慢しました☆

ごめんよ~でも可笑しかったんだよ~♪♪

「こんなとこ嫌だ~」って主張がストレートすぎていい!

どうやらお友達とお茶をしていたらしいお母さんは、なんとかなだめすかそうとしていたみたいですが、まったく効果なし。しばらくしておばあさんらしき人が来店して、男の子を引き取って帰りました。

あんなに小さくても、大声を出すことで自分の主張を通そうとするところがスゴイなぁ~

相手の立場とかその場の雰囲気とか関係ないものなぁ~

隣の席についた若いカップルは、早々に席を立っていきました。

フン、ざまあみろ!

人間っていつ頃から周りを見て自分の欲求を抑えるようになるのだろう?

自分に正直な子どもがうらやましい。

……お母さんは大変だろうけど。


『ゆりちかへ』

2008-07-17 00:36:44 | テレビ番組

フジテレビの番組「THE BEST HOUSE 123」を見ました。

女優の本上まなみさんが司会を務めているのでちょくちょく見ます。

毎回、いろいろなジャンルの中からとっておきのベスト3を選び出して紹介するという番組。

今回は「涙が止まらない感動の実話本123」。

難病に苦しむ少女の書いた日記。

9歳の男の子がガンと闘う中で残した言葉を母親が綴った物。

そして、最後は、自身がガンに侵され、治療より出産を優先し、生まれた我が娘に残り少ない時間を使って、伝えておきたいことを最後の瞬間まで必死で綴り続けたお母さんの記録。

最後には書く力も無くなり、テープに声を録音するという形で続けられたそうで、残された肉声が番組内で紹介されましたが、聞いていて、もう、感極まってしまいました。

その本の内容も少し紹介されましたが、とても心に残る内容で、自分でも読んでみたくなりました。

作者はロシア人の方と結婚した、テレニン晃子さん。

娘さんの名前は愛称で「ゆりちか」ちゃん。

本の題名は『ゆりちかへ』というそうです。

テレニン晃子さんは、今年の2月、36才で亡くなられたそうです。


『西の魔女が死んだ』

2008-07-01 21:26:24 | 映画

映画館で観て来ました♪

梨木香歩さん原作、長崎俊一監督の映画、『西の魔女が死んだ』☆

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主演はこれが映画初出演の13歳、高橋真悠。

”西の魔女”ことあばあちゃんには、シャーリー・マクレーンを母に持つ、女優サチ・パーカー。

他に、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一、などが出演しています♪

学校に通えなくなった中学生の女の子が、ママのママ、イギリス人のおばあちゃんのもとで暮すひと月あまりの物語。

”西の魔女”と呼ばれるおばあちゃん。はじまったのは”魔女修行”

魔女の修行で一番大切なことは、自分のことは自分で決めるってこと。

そして規則正しい生活!

美しい森の中で、野菜を育て、野イチゴのジャムを作り、料理、掃除、洗濯、身の回りの何もかもを自分ですることになる主人公のまい。

初めはサチ・パーカーさんの丁寧な日本語にとまどい、木村祐一の濃いキャラクターがしっくりこなかったのですが、映画がすすむにつれて、サチ・パーカーさんの丁寧なしゃべり方が、すごく心に響いてきました!

とにかく舞台となった”おばあちゃんの家”がとっても素敵で、緑に囲まれていて、登場するサンドウィッチや野イチゴのジャムや、クッキーや、ホウレン草のキッシュなんていう食べ物のなんて美味しそうなこと♪

映画館はけっこう暑かったのですが、映画に引き込まれて、つい何度も何度も森の空気を深呼吸してしまいました☆

とても静かな映画です。

とてもあたたかい映画です。

世の中に、いろいろな価値観があって、いろいろな生き方があるだろうけれど、自分は、まいとおばあちゃんの方に居たいと思いました。

どんなに傷つきやすくても。どんなに涙を流すことになっても。

まいのママが、”西の魔女”と最後のお別れをするシーンでは、もう胸にグッときてしまって、しかも映画館のあちこちで涙ぐむ人が続出したので、その雰囲気にさらにもらい泣き状態になってしまい、大変なことになってしまいました。

ハンカチはかかせない映画です。

ホントに、いいお話でした。