上善如水

ホークの観察日記

『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

2010-07-09 00:26:35 | 映画

フジテレビ開局50周年作品、

『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』

のDVDを借りて来ました☆

監督は佐藤信介。

全編CGによるアニメーション映画。

声優には綾瀬はるかを起用。主題歌はスピッツの「君は太陽」♪

2009年の映画です。

   

CGはとてもよく出来ています。

細かいところまで作りこまれ、色も鮮やかでまるで宝石箱みたい。

キャラクターも楽しいし、人間がホッタラカシにして忘れてしまった物を集めて作られた世界、というのも映像として面白い。

これでもう少しドラマがあったなら…

主人公の高校生、遥(はるか)は小さい時に母親を亡くし、最近父親とは衝突ばかり。

昔大切にしていた物がいつの間にか身の回りから消えていくように、母親との思い出も遠くに去ってしまうように感じています。

母親にもらい、「大切にする」と約束した手鏡がいつの間にかなくなってしまったように…

古い神社の奥の小さな祠には、卵をそなえるとなくした物が帰って来るという言い伝えがあります。

その祠に手鏡のことを祈る遥(はるか)。

神社の境内でついウトウト眠ってしまった遥(はるか)が目覚めると、そこには不思議な生き物がいて…

仮面をかぶり、物陰に隠れて子供たちの忘れていったおもちゃなんかを集めていく動物。

思わずその動物の後をつける遥(はるか)。

人間がホッタラケにした物を集める奇妙な生き物たちの世界に迷い込んだ遥(はるか)の、手鏡を探す冒険がいま始まります!

     

う~ん、おしいなぁ。

遥(はるか)の迷い込む「ホッタラケの島」はまるでおもちゃ箱をひっくり返したようで楽しいし、CGのキャラクターもアニメ風に工夫されているのでそんなに違和感はありません。

映像としては面白い♪

ただ、もう少しドラマがあればなぁ(しつこい?)

綾瀬はるかさんの声優はよかったと思います。


『空飛ぶタイヤ』

2010-07-04 12:23:48 | テレビ番組

2009年にWOWOWで放送されたドラマ、

『空飛ぶタイヤ』

のDVDを借りて来ました。

        

…観てよかった~(涙)

      

一応フィクションということですが、2002年に実際に発生した三菱自動車製トラックによるタイヤ脱輪事故、及びその後発覚したリコール隠しがモデルになっています。

大手自動車メーカーに立ち向かっていく小さな町の運送屋…

無実を証明するための辛く長い月日が描かれます。

     

トラックのタイヤが外れ、死者が出たということで、警察に取り調べられ、取引先からは次々と仕事を断られて経営の危機のおちいる小さな運送会社の二代目社長役に中村トオル。

事故を起こしたトラックの製造元であり、リコール隠しを指示する大手自動車メーカーの役員に國村隼。

同社カスタマー戦略課課長役に田辺誠。

その妻役に本上まなみ。

大手自動車メーカーのグループ銀行の行員役に萩原聖人。

その婚約者で、國村隼の姪役にミムラ。

事件担当刑事役に遠藤憲一。

事件を追う雑誌記者役に水野美紀。

監督は麻生学、鈴木浩介。

原作は池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」(実業之日本社)

    

事故を起こしたトラックの調査をした製造元の大手自動車メーカーの結論は「整備不良」

よって事故の責任はすべてトラックの管理者である運送会社にある。

    

警察からの家宅捜査。

取引先からは仕事を切られ、銀行には冷たくあしらわれる。

従業員は辞めていき、被害者からは一億円をこえる慰謝料の請求。

小学生の息子は「人殺しの子供」とイジメられ、このままだと会社はあと3ヶ月で倒産の危機…

しかし、若い整備係の社員が残した整備点検メモには、事故の前日に行われた精細な点検の内容が記されていた!

ここから、社員を信じる若き社長の絶望的な戦いが始まります!!

中小企業の言うことになどに耳を貸さない大手自動車メーカー。

お客さんより、人の命より、企業を守ることが優先される。

汚い…

本当に汚い…

事故を調べるうちに同じトラックによる同様の事故が他にも起きていることが判明します。

この事故は、トラックの構造的欠陥によるものではないのか!?

大手自動車メーカーに乗り込む中村トオル。

しかし、運送会社に資金を融資している銀行は大手自動車メーカーのグループ企業。

銀行による融資の即時返却要求、内部告発をしようとした大手自動車メーカーの社員には懲罰人事、事件をスクープしようとした雑誌には圧力をかけ、同じように「整備不良」とされた他の会社は大手自動車メーカーの報復を恐れ口を閉ざす。

警察も、一度家宅捜査をした以上、どんなに新しい事実が出てきても運送会社の「業務上致死」の容疑を変えることはメンツにかかわる…

自分たちのことしか考えない組織、

そしてそんな組織に流されてしまう人の弱さ、

踏みにじられる人間の尊厳。

私も一応サラリーマンなので、会社という組織の悪いところ、理不尽さ、組織の中で常識のマヒしてしまった人々を嫌というほど見てきたので、ドラマだとはわかっていても涙がポロポロ止まりませんでした。

そんな中、「人殺しの子供」と学校でイジメられ、同級生のお金を盗んだ犯人にされた小学生の息子が父親を応援します☆

イジメにも負けず、たった一人で戦う息子はいいます、

    

「僕はお父さんのマネをしているだけだから」

    

ようやく、ようやく無実が証明され、親子三人で抱き合うシーンにも涙があふれました!

お金もないし、高級レストランにも入れないし、仕事では土下座をしなくちゃいけないことがあったとして、私はこの人たちの味方です♪

高級マンションより、フランス料理のフルコースより、オシャレな服より、大切なものがあるんです!

個人的にはファンである本上まなみさんとミムラさんが出演されていたのも嬉しかった♪

本上まなみさんはラジオでお悩み相談をしているという不思議な役でしたが、ファンだから許す☆

このドラマが地上波ではなくWOWOWでドラマ化されたというのも興味深いです。

日本航空をモデルに企業の腐敗を描いた渡辺謙主演の『沈まぬ太陽』も映画化不可能といわれ、日本航空はあからさまな圧力ととれる抗議をしていましたからね。

人が多く集まると、個々の人間の意志なんて飲み込んでしまって、別の意思を持つようになるのでしょうか。

こんなこと、本当に許せないし、この世から無くなって欲しいと思うけれど、このドラマは観れてよかったです♪


『ショーシャンクの空に』

2010-07-02 00:10:04 | 映画

無実を主張する銀行マンが、妻とその愛人を射殺した罪でショーシャンク刑務所に入れられる…

フランク・ダボラン監督の

『ショーシャンクの空に』

を借りて来ました。

名作らしいのですが、今まで観る機会がなかったので。

主人公銀行マンの服役囚役にティム・ロビンス。

服役囚なのに塀の外から様々な物を手に入れる調達屋役にモーガン・フリーマン。

1994年の映画です。

    

一言でいうと「脱獄映画」なのですが、それはほんの結果にすぎません。

確かに脱獄はします。

様々な伏線も生かされていて、とてもよくできた脱獄です。

でも、映画の主題はそこじゃないんです!!

    

腐敗とワイロが横行するショーシャンク刑務所の中で、どんな目にあわされても運命にくじけない主人公。

始めは周りから孤立し、理不尽な暴力にもさらされますが、銀行マンだった頃の知識を生かして看守の税金対策をしてやったことをきっかけに、看守からも囚人たちからも一目置かれるようになります。

刑務所の中で囚人たちが読む本を充実させるために、行政に手紙を書き続ける主人公。

文盲の囚人には勉強を教え、高校卒業の資格を取らせる。

どんなに劣悪な環境でも、どんなに価値観の違う人々に囲まれていても、あくまで人間らしく生きようとする主人公の存在は、しだいに周りの人間たちにも影響を与えていき、物語は良い方向に進むかのように思わせるのですが…

囚人の運命は所詮刑務所側の都合で決まるのです。

自由。

音楽。

青い海に海岸際に建つホテル。

主人公がただ人間らしく生きるというだけなのに、何だかすごく感動してしまいました♪

誰かの顔色をうかがって生きる。

自分で考えることをやめ、自分の命が燃え尽きるにまかせる。

それは楽かもしれないけれど、本当に生きているといえるのだろうか?

モーガン・フリーマンが、最初は怒りと共に外界から遮断している塀をにらんでいたのに、いつのまにか慣れて、その塀が外界から守ってくれているように感じ、しまいには頼るようになる、としゃべっているセリフが印象的です。

塀がいろいろなものを象徴しているように思えてしまって。

人間はいろいろなものを恐れているんですね。

それでも、それに立ち向かい、変えていくことができるのもまた、人間なんですよね~

観終わってちょっと勇気をもらいました☆

いいなぁ、人間って♪


バロー株主優待♪

2010-07-01 20:13:35 | 株主優待

岐阜県など東海地方を中心にスーパーマーケットやホームセンター、スポーツクラブなどを展開している「㈱バロー」さんから、

株主優待としてバロー各店で使える商品券、500円が3枚、1,500円分を頂きました♪

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近所にもバローの店舗があって、食料品を買うのによく利用しているので助かります☆

同時に一株あたり10円の配当金も頂きました。

もう1社、「すき家」などを展開する「㈱ゼンショー」さんからも株主優待券が届きました。

こちらは「すき家」「なか卯」「COCO'S」など、ゼンショーグループの各店舗で使えるお食事券、500円×6枚となったものが一冊、3,000円分です♪

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こちらの配当金は一株あたり6円。

「すき家」の夏季定番メニュー”うな丼”が手軽な値段でけっこうおいしいので、夏バテ防止に食べに行きたいと思っています☆

「㈱バロー」さん「㈱ゼンショー」さん、ありがとうございます♪