妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

どうしても思い出せない

2011-10-26 00:09:37 | 認知症介護

アルツハイマー病の妻 現在 要介護5で老健に入所中です

特養のデイ利用時の日記です(要介護2)

家での出来事

平成17年7月6日(水)

夕食後 薬を飲んで数分後 ご飯を自分でよそって食べました。

食欲があったのか まだ食べてないと思ったか、

初めてのことです。

単に 食べたかっただけだと思います。

 

今までは 薬を飲むと ほとんど1~2分で横になって

眠ってしまうのが この様なことは初めてです。

 

もしかして薬を飲まなかったのかもしれません。

確実に飲んだのは確認してません。

 

体調に異変が起きたようにも思われます。

半袖のままで 「暑い、暑い」 と言ってます。

最近の特に暑い日でも長袖の上着を2枚も3枚も

重ね着していられるのは何故なのか と考えてしまいます。

 

施設からの便り

入浴後 バッグの中身を整理した後 こちらでそのまま

お預かりしていますが 「私のバッグは?」 とおっしゃる事はありません。

 

午後 古寺山の紫陽花見物に行った帰りに 「どこにもいってません」

と繰り返しておられました。

 

反省

紫陽花見物の帰りに 「どこにもいってません」 と

繰り返し言っていたのは 自分は記憶が完全に喪失してなく

必死に思い出そうと していたのだと思う。

記憶障害があっても本人は思い出そうと努力していると思う。


味噌汁の味付け「うん!良い味だ!!」

2011-10-25 00:08:42 | 日記

アルツハイマー病の妻 現在 要介護5で老健に入所中です

6年前は 要介護2で 特養のデイを利用してました

その時の連絡帳から

平成17年7月4日(月)デイ休み

一日の大半は、カバンいじりに熱中してました。

カバンの中身を、出したり、入れたり、数10回繰り返します。

PM3:00頃、カバンを持って玄関まで来たので

「今日は休みだよ・・・」と言うと

「行かなくてもいいや!」と言ったので、

ベニマルに直行しました。

 

店内では、品物を選ぶより、カバンが気になって

少し歩いては、カバンを開けたり閉めたりで、

自分は何も選ばなかったです。

 

味噌汁つくりは、私が作って仕上げの味噌入れを

頼みました。

 

経験からか、適量を入れ自ら味見をして

「うん。いい味だ。」と、全部自分が作ったかの様な、

とても満足した表情を見せました。

 

施設からの便り

 

本人が行きたいと言う欲求がある時に、出かけたり、

味噌汁など、本人が出来ることをやって頂くという

旦那様の介護への取り組み、

我々も感心するほどすごいと思います。

 

本人も、とても気分が良く最後に感謝の気持を伝えると

更に、満足感が味わえるのではなかったかと思います。

 

反省

 

味噌汁の味付け

私も「これは美味い!いいあじだ!」

一言誉めてやったら、なおいっそう嬉しかったのに

と反省しました。

認知症介護の基本は本人が安心してもらう事となってます。


認知症 6年前と今日の症状

2011-10-24 00:13:24 | 日記

現在 妻は アルツハイマー病 要介護5で 老健に入所中です

6年前は 要介護2で 特養のデイを利用してました。

この時の連絡帳から

平成17年7月3日(日)

トイレからタオルを持って出てきました。

如何するのか見ていると タンスに入れました。

 

今後は どこのタオルか識別できるようにします。

 

毎日、黙って行動を見守っていますが、

深夜起きていたり トイレに長時間

入っているので 私の寝る時間が、あまりありません。

カバンいじりは相変わらず毎日のことです。

 

施設からの便り

認知症の方は自分が、今いる場所や時間が

理解できなくなったり、

何かを判断するための情報が、欠落している事から

判断のミスが起こる認知障害や

自分がした体験そのものを忘れてしまう

記憶障害があり、そうした自分自身の欠陥に

気付かないという特徴があります。

 

ノイ子さんの不可解な言動を受け入れることは

簡単ではありませんが、

ノイ子さんなりの理由から、さまざまな行動をとっていますので

根気よく付き合っていくことが大切なようです。

 

毎日の旦那様の介護はとても大変な事とお察しいたします。

 

今日(10月23日)施設に夕食介助に行ってきました。

抜歯から4日目

グラグラしてた歯で噛んでいたので痛かったと思う。

職員さんの適切、迅速な処置に感謝いたします。

今日は咀嚼に力強さがみられた。

笑顔は見られなかったが気分が爽快のようだった。

 

自分から体調不良を訴えられないので

面会時は、こまめに観察して不調を見落とさないよう

にしなければと思った。


きのこ狩りのシーズンです

2011-10-23 00:20:51 | 認知症介護

現在 妻は アルツハイマー病 要介護5で 老健に入所中です

6年前は 要介護2で特養のデイサービスを利用してました

その時の連絡帳から

平成17年7月2日(土)

夕食の味噌汁にシメジ、ナスを入れてみた。

口に合ったのか、お代わりしました。

味噌汁を2杯食べたことは無かったです。

又、わさび漬けがあったせいか食欲がありました。

次からは、おかず代わりに味噌汁の具を、

工夫してみようと思います。

 

施設では毎回、昼食は全部召し上がりました。と、

記入がありますが、家ではおかずは、

ほとんど食べません。

 

施設からの便り

なるほど、我々も逆に教えていただきました。

味噌汁の具を沢山入れれば、

栄養も摂れるし、一つなので 「こんなに?」 と、

沢山量があるようにも見えず、

とてもよいアイディアだと思います。

こちらでも、具沢山の味噌汁を作ってみたいと思います。

 

反省

季節は今、キノコ狩の真っ只中です。

妻はキノコとりが一番の趣味だった。

 

毎年丁度今頃、桧原湖、湖畔の雑木林へ

別格のキノコ(うすごろもと言うカサはつやのない黒、ヒダは白、クキも白の

しっかりしたシメジ科のキノコ)を採りに行ってました。(正式名称シモフリシメジ)

 

その他、クリタケ、ナメコ、オリミキ、サクラシメジ等々、

キノコ採りに行こうと誘って一度も断られたことはなかった。

 

妻との行動で一番印象に残っています。

 

裏磐梯の紅葉、特に桧原湖に映った超特大の

パノラマ写真、妻の脳裏の何処かに保存されているはずです。

 

今年は、原発事故の放射能の影響で誰も

キノコ狩に行ってないです。

 

除染、除染と言ってますが福島県内のこの

広大な山々を、いったいどうやって除染できるのか?

国は未だ、除染方法を示さない。


デイサービス連絡帳から

2011-10-22 00:22:39 | 認知症介護

現在 妻はアルツハイマー病 要介護5 老健 入所中

6年前は、要介護2で、特養のデイサービスを利用してました。

その時の連絡帳を要約したものです。

 

家での出来事

夕食の時、私が湯飲み茶碗にお茶を注ぐと

真っ黒になったので、とにかく味見すると

醤油味でした。

 

急須にお湯を入れる前? 後? に醤油を入れました。

私が、捨てる、と言うと 妻は、「私は飲む」 と言ったが

さすがに口にしなかったです。

 

醤油を入れたと認めません。

 

施設からの便り

ご自分のしたことを追求されると皆さん一同に

「私はやってない。」 「私は悪くない。」 と

怒り気味におっしゃいます。

 

自分が先程、行ったことを忘れているので、

「何でそんなことを言うんだろう。」と、

不愉快になるようです。

 

ご家族は大変な毎日だとお察しいたします。

 

反省

6年前のこの記録を読み返して

この様な出来事があったか思い出せません。

妻は2,3分前のことを完全に忘れてしまったのかもしれません。

 

又、良かれと思ってした事が失敗だったと訂正する

判断能力が無いのだと思う。