昨夜、チャイムの音で玄関に出ていくと、お隣のみかん農家のオバチャンが「ミカン、持って来たで」と、「由良早生ミカン」が一杯に入ったテボを肩から降ろした。この間も貰ったので、これが2回目。
テボとは:ミカン採りに使うカゴで、首にぶら下げ収穫したミカンを1つ1つ収納するカゴで8kg位は入る。一杯になるとコンテナに移す。ミカン採りは、その繰り返し。樹に登って収穫する時は、足元が不安定な上、首にかけたテボが枝に引っかかったりも。
自分「まだ農作業着やけど、もう夜なべしてんの」
お隣さん「ウーン、チョットだけミカン選別しただけ」
自分「旦那の体調、どう?」
お隣さん「ミカン採りは無理。息子も勤めがあるし、しゃーないので親戚に手伝いに来てもろてるんよ」
自分「大変やなあ。無理したらアカンで。アンタに何かあったら大変や」「安納芋、傷物やけど食べる?」
お隣さん「貰う!」「貰いに来たみたいやなあ」
自分「そんなことない。傷物やし」
<テボから我が家のコンテナに移し替えた由良早生ミカン>
今朝、いつものように縁台で新聞を読んでいた6時半頃、軽トラで「みかん作り名人」がやってきた。荷台からコンテナを降ろし、
名人「この間持ってきたミカン、チョットだけやったんで。今日はコンテナ一杯にして持って来たで」「由良早生、味、ようなってきたで」と。
自分「おおきに」
コンテナを移し替えると20KGはありそうだった。倉庫に運ぶのが重いので台車に載せた。
<名人が作った由良早生ミカン>
<20kgのミカン。コンテナを移し替え台車で倉庫へ>
この時期に、高糖系品種の由良早生ミカンをふんだんに食べられるなんて、日本全国でもごく僅かな人だけのはず。日本一のミカン生産量を誇る和歌山、その主産地がここ有田。そこに住んでいる有難みを感じさせてくれる季節となった。