孫たちが、『これから花火する』とウキウキした声で伝えに来てくれた。
思わず、カメラを持ってかけつけた。
休日だったパパが花火を準備し、点火するローソクや使った花火を消化するバケツなども用意していた。
孫たちはワイワイ・キャッキャッ言いながら、次から次へと花火遊びを始めた。
ふと気づいた。
自分は子どもと花火遊びをした記憶がないことに。
思った。
子どもの頃に花火遊びできなかった息子が、今、子どもと遊びながら童心にかえって昔を取り戻そうとしているのかも知れないと。
息子に昔のことを尋ねる勇気もなかった。
そういえば、時代が違うとはいえ、自分も親に花火遊びをしてもらった記憶がない。
孫たちの楽しそうな花火遊びをみていると、いつのまにか自分も童心にかえって楽しんでいた。