自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハの幼虫,どっさり!

2021-09-13 | キアゲハ

我が家の庭においたプランターでパセリが育っています。二株です。これまでまったく気づかなかったのですが,その葉にキアゲハの幼虫がたっくさん! それはそれは,もう大した数です。一カ所でこんなにたくさんいる例を,これまでわたしは見たことがありません。

 

葉は見る見るうちに減っていったはずで,今はもうわずか。

 

このまま放っておいたら,たぶん,いずれの幼虫も他へ移動していくか,飢え死にするか,でしょう。移って行っても食草が見当たらないので,たぶんいのち絶えると思われます。そこで,どうしようかなと思ったら,なんとまあ,隣家の畑の隅にミツバが群生しているのを思い出しました。それで,確かめると,大丈夫。

 

そこにおくことは問題ないにしても,それではあまりおもしろくありません。思案して,わたしの勤務施設のミュージアムに一部を飼育展示することにしました。これが育って,蛹になり,そのまま越冬します。食草さえ与え続ければ,なかなかよい展示になるでしょう。

 


キアゲハの卵(4)~続々 孵化~

2021-06-17 | キアゲハ

キアゲハの孵化をもう一事例ご紹介します。これは本シリーズ(1)で取り上げた産卵シーンの成虫が同じ同時刻に産付したものです。もちろん,それらはすべて同じように孵化しました。

6月10日(木)。午後7時。したがって,産付後5日と7時間が経過したことになります。

 

どんどん穴を開けます。目を離さないようにしなくては,誕生シーンを見逃してしまいます。

 

無事誕生しました。

 

もちろん,元の場所に戻します。そこで成長するのを観察するのとてもたのしみなこと。家の脇にいると,ほんとうにありがたいですね。隣家の人には,そのつもりで退治しないように以前依頼しておきました。

 


キアゲハの卵(3)~続 孵化~

2021-06-12 | キアゲハ

今度は撮影に成功しました。まだかまだかと待っているものの,なかなか出そうになし。それでも,辛抱してときどき観察を続けていると……。

 

ぐうっと身を乗り出しました。誕生の瞬間というのは,いつ見てもいいものです。

 

これがキアゲハの幼虫の誕生です。

 

惜しいことに白トビが強く,加えてピントが甘くなりました。次回はきちんとしようと思います。

 


キアゲハの卵(2)~孵化~

2021-06-09 | キアゲハ

6月7日(月)。勤務は休みでなし。畑仕事をいっぱいしました。

先に産付されていたキアゲハの卵が孵化時を迎えました。卵内で幼虫が動く様子がよくわかるので,たのしみに待っていました。下写真がそれです。

 

ところが,ほんの30分,目を離した隙にもう誕生してしまい,卵殻をむさぼるようにして食べていたのでした。残念! こういうことがあるから注意しなくちゃと思ってはいるものの,同じような失敗は繰り返すものです。

 

しかし,まだまだ卵はあるので大丈夫だと思います。今度こそ孵化場面を撮影したい!

 


キアゲハの卵(1)~産卵~

2021-06-08 | キアゲハ

6月5日(土)。正午。隣家の畑にミツバがどっさり生えています。そこは我が家の敷地との境界です。そのミツバにキアゲハが飛来。見ていると,盛んに産卵行動を繰り返しています。

 

もっとアップで撮りたいのですが……。

 

産み付けた卵を確認。じつに久しぶりにキアゲハの卵を見ました。これは茎に産み付けられたもの。

 

もちろん葉にだって。

 

卵を確認していると,前に産み付けられた卵が見つかりました。もう色が変化しています。探すと複数! 観察するには理想的です。

孵化までを追ってみようと思います。

 


春! 虫の目写真シリーズ(54 ) ~キアゲハの幼虫(続)~

2020-06-05 | キアゲハ

見つけていた幼虫はミツバを食べ尽くしていたので,別の株に移してやりました。それがそれぞれ脱皮をしていました。

4齢幼虫はまた一歩前進,終齢段階を迎えました。

 

そして,びっくりしたことに別の株にも終齢幼虫がいることを発見! 隣家から種子が飛ばされてきたことを,昆虫写真愛好家としてうれしく思います。

 

後日見ると,葉がすっかりなくなっていました。

 

ミツバはセリ科植物。セリはキアゲハの幼虫の大好物。今度はこの葉で卵を見つけたいですね。

 


春! 虫の目写真シリーズ(50) ~キアゲハの幼虫~

2020-05-31 | キアゲハ

隣家の畑にミツバがどっさり生えています。下写真の左上に見える緑がそれです。その種子がたくさん飛んできて,あちこちで生え始めました。そこにキアゲハが産卵したようで,葉に幼虫がいるのを発見。

もう3齢になっています。

 

別の株には4齢幼虫が。

 

発見翌日に撮った写真です。

 

また別の日に見ると,葉が食べ尽くされていました。

 

かわいそうなので,他の大きな株においてやりました。

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(69)~キアゲハ(幼虫)~

2019-12-07 | キアゲハ

我が家の畑にて。

ニンジンが生長してきました。葉を見ていくとキアゲハの終齢幼虫が。一匹目にとまったので,他にもいないかと思い探すとさらに一匹。

 

葉を一枚食べ尽くしています。 

 

反対側からも撮っておきました。

 

こちらは終齢前。レンズが葉に触れて揺れると,途端に臭覚を出して威嚇するポーズ。

 

間もなく蛹化します。これが冬支度です。  

 


キアゲハ,産卵!(7)

2018-10-05 | キアゲハ

殻を食べる様子を近接撮影しました。事例はきょうだいの幼虫で,先に生まれた幼虫です。

生まれ出た幼虫は殻の方に向き直ります。いつも,すぐにその行動がなされるのでふしぎなほどです。遺伝子にちゃんとプログラムされているのでしょう。

 

顎を使って貪り食べます。音が聞こえて来そうです。

 

からだを上げたので,脚が全部見えました。感覚毛が二本,くっきり見えています。

 

このように瞬間的に休むこともあります。

 

頭部辺りがしっかり見えるときに撮れたら,表情がはっきりしてきます。

 

この幼虫は殻を食べ尽くしました。 

 


キアゲハ,産卵!(6)

2018-10-04 | キアゲハ

誕生はふつう昼も夜も続きます。殻に穴が開きかけてからある程度時間が経ってからの誕生になるので,じっと見ている必要はありません。夜なら,1時間ぐらいの間隔で確認していればほぼ見逃しません。

そんなふうに仮眠をとりながら撮影した画像のいくつかをご紹介します。一個体について写真は一枚です。

頭部にいかにピントを合わせるかが撮影のポイントになります。 

 

きょうだいの卵です。これの変化をずっとたどってきました。

 

頭部が左側にある方が,フラッシュの向きから好都合なのです。もし右にあれば,かなり暗くなってしまいます。

 

頭をやや上げたときに撮りました。 

 

手前に向かって出るときはピントを合わせるのに要注意です。 

 

頭部の表情がよくわかります。

 

この個体は最初の孵化から12時間後に生まれました。たくさんの卵を見ていると,いずれかの観察はしっかりできます。観察・撮影には卵を複数採取することがたいせつです。