10月21日(火)。昼下がりに2種のチョウを見かけました。
その1。ツマグロヒョウモンです。ウォーキングをしていると,道の脇から舞い上がりました。そうしてまた戻ってきて,草の間に入っていきました。「これは産卵行動だ!」と思い,カメラを出して待っているとやっぱりです。歩いて産卵場所を見つけると,そこに卵を産み付けたのです。わたしが見たのは枯れ草に産卵したときです。もちろん,すぐ近くにはスミレも生えています。
ツマグロヒョウモンの越冬態は幼虫です。これから孵化して幼虫の状態で厳寒期を乗り切るのは,わたしたちの感覚からすればたいへんに見えます。もちろんたいへんにはちがいありませんが,幼虫であれ,蛹であれ,また成虫であれ,氷点下10℃,20℃ぐらいなら十分に耐えるしくみを備えています。変温動物が環境に適応して生き抜いてきたすごさが,そこにはあるのです。
このツマグロヒョウモンの成虫が姿を見せなくなる季節が間もなくやってきます。
その2。キタキチョウ。道端でたくさん飛び回っています。タンポポやアメリカセンダングサの花で吸蜜に勤しんでいます。このチョウ,越冬態は成虫です。生きていくには苦労が多いと見え,翅がずいぶん痛んでいます。
午後2時すこし前,幼稚園帰りのSさんがお母さんと一緒にやってきました。Sさんが「虫探しに行きたい」というので,付き合いました。生まれて初めて網でキタキチョウを3頭捕まえました。それで大喜び。わたしからの虫捕り法伝授が功を奏しました。お母さんも,手をたたいて大賞賛。Sさん,家に持って帰って家族みんなに見せたあと,逃がしてやるといっていました。