ツマグロヒョウモンの孵化が続きます。ツマグロヒョウモンの幼虫は,生まれた直後,特異な表情をします。というか,とくべつに印象的なしぐさをするので,こころを引き付けます。
そのしぐさは,殻から出た後,自由を謳歌するみたいにのびのびとからだを反ったり,うねるような動きを見せたり,といったふうなのです。このことはこのカテゴリーの前回記事でも触れました。それが例外なく観察できるので改めてご紹介しようと思います。
ところで,このしぐさを昆虫行動学の目で読み解くとどうなるのでしょう。一つの理由があってそうした行動に入るとは考えられないのですが,それにしても気になります。単なるウォーミングアップ? 生まれ出た歓喜の表現? こうすることで,呼吸を促してからだを膨らませる? 小さな世界で起こる"意味"を推し量るのはたいへんむずかしいことですが,じつにおもしろい話でもあります。
その例1。
頭を持ち上げて。
からだをねじって。
数回,こんな動きが続きます。
撮影は,この動きをあらかじめ描いておいて行えば失敗なし。