自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫の頭・顔 ~カメノコテントウ~

2020-12-12 | 昆虫

カメノコテントウを見かけました。赤と黒の,特徴あるデザインの持ち主です。それも普通見かけるテントウムシよりずっと大型。

カメノコテントウは葉の上でじっとしていました。

 

頭部はからだの先にちょこんと付いています。

 

昆虫のからだは頭・胸・腹の三部位からできています。頭は複眼のあるわずかな部分。白い大きな丸いものは胸部にあるもの。

 

もっと近寄ると,頭部にある複眼や口,触覚がよくわかります。そこには微細毛が密生しています。

 

「いつか,カメノコテントウが捕食している場面を撮影できたらなあ」。

 


秋! 虫の目写真シリーズ(34) ~公園のオナモミ~

2020-12-11 | 植物

一年ぶりの,公園のオナモミ。中景は鉄道が走る土手。さらに奥はこのまちのシンボルになっている山。

 

雲がわずかにあるものの,晴れ渡ったすてきな昼間。電車が向こうに走って行きました。電車の車体の様子がよくわからないのが残念。

 

一時間ほど経って,向こうから電車がやって来ました。今度は電車の姿をとらえたいと思いました。ピントの位置をすこしだけずらして。真逆光下なので,ヘッドライトが見えます。

 

オナモミが生えている環境がお伝えできているのではないでしょうか。

 


昆虫の頭・顔 ~セスジハリバエ~

2020-12-10 | 昆虫

キクの花にセスジハリバエが一匹。容貌はハリバエのなかまそのもの。

 

この風貌はぜったいに逃したくないと思い,慎重に接近。活動を終える時期を迎えたようで,顔にはヒビが入り,苦労がしのばれます。

 

花を舐め始めました。

 

しばらく休憩。ハリバエ特有の剛毛に覆われています。まるで武装しているみたい。

 

カメラを傾けて真正面からの顔写真を撮りました。口元はハエそのもの。それにしても痛々しいひび割れです。

 

このハリバエ,いのちのバトンを手渡したはずです。

 


昆虫の頭・顔 ~ツバメシジミ~

2020-12-09 | ツバメシジミ

晩秋,カタバミの花でツバメシジミを見かけました。翅が相当に傷んでいます。いのちを終えるすがたでしょう,最後に力を振り絞って蜜を吸っているようでした。

 

時折舞い上がっては別の花に移っていきました。カタバミが気に入ったのか,そこから離れようとはしませんでした。

 

写真に収めているうちに,複眼に生えた毛が気になりました。なにしろ密生状態なのですから。眼に異物が付着するのを防ぐ役目を果たしているのでしょう。とにかく撮れるだけ撮っておこうと思い,そっと近づいてはシャッターを切っていきました。

 

ときには,枯葉の上で休憩。

 

うんと近づかないと見えてこない景色が,こんなふうに見えて来るとはおもしろいものです。チャンスがあれば,もっと近寄って撮影しようと思います。

 


昆虫の頭・顔 ~ツチイナゴ~

2020-12-08 | 昆虫

ツチイナゴはこれまでに何度となく取り上げています。

ツチイナゴは成虫で越冬する,数少ないバッタ類の一つ。先日の寒い日,公園で見かけました。頭部のあちこちに微細毛が生えています。

 

微細毛が陽の光を受けて光っています。どうしたことか,右の複眼の上の方がへこんでいました。これにより,複眼の内供の様子がすこしだけ推測できます。打撃を受けた結果こうなったのでしょう。

 

真正面からも撮っておきました。寒いのでおとなしいモデルになってくれました。

 

これで冬支度を始めるでしょう。

 


オオカマキリ、コカマキリを捕食

2020-12-07 | 昆虫

公園にて。

刈り払われた雑草の上を歩いていると,なにかをオオカマキリが摂食中でした。よく見ると,食べられているのはコカマキリ。これはいのちを生き延びるための営みです。いっさいの感情を入れずに観察するほかありません。

 

前脚の紋様はコカマキリのそれです。

 

鎌でしっかりつかんで,ぐいぐい食べています。

 

堂々とした姿です。

 

獰猛さが伝わって来ます。

 

昆虫の王様にふさわしいスタイルと表情です。

 

コカマキリには,捕まった瞬間からどうしようもなかったでしょう。

 


昆虫の頭・顔 ~ハスモンヨトウ~

2020-12-06 | 昆虫

野菜の大敵ハスモンヨトウの成虫が! 特徴は前翅に白っぽい線条が数本ある点。キャベツの葉にいたところを撮りました。

 

正面から見ると,毛のかたちが特徴的です。幅が幾分あって,からだを覆っています。

 

目線を下げて撮りました。口吻が見えます。

 

やや横からアップ気味でとりました見ています。

 

葉の縁で,裏側からぶら下がっているところです。

 

ガの動きはじつにゆっくりしているので,慌てなくても済みます。

 


昆虫の頭・顔 ~続 ウリキンウワバ~

2020-12-05 | 昆虫

前回に続いてウリキンウワバの近接撮影の結果をお知らせします。

毛の密集ぶりは驚異的です。

 

頭部だけを斜め横から撮りました。偽瞳孔が撮影者を追っています。

 

真正面から。まるでフクロウのような出で立ちです。

 

もっと近寄って。

 

さらにもっと。

 

撮っていると口吻を伸ばしました。そして,舞い上がったのでした。

 


昆虫の頭・顔 ~続 オオハナアブ~

2020-12-04 | 昆虫

ラッキーなことに,吸蜜をするオオハナアブを撮影する機会がもう訪れました。

じっとしている時間がほとんどなく,ふつうわずかながらも動くので至近距離からの撮影はとてもたいへん。これではなかなかチャンスがやって来ません。それで花ごと室内に持ち込んで撮ることに。

 

結果,数枚の写真が撮れました。腰を落ち着けて撮るにはそれなりにコツがいるようです。以下写真をご紹介します。

口吻を伸ばしかけたときはどきどき。大きな吻です。

 

少しずつ動いて吸蜜。

 

真正面は見逃せません。

 

キクの蜜がお気に入りなのがよくわかります。

 

これで撮影終了。ハナアブを外に持って出ました。放つと,元気にどこかに消えました。

 


昆虫の頭・顔 ~ウリキンウワバ~

2020-12-03 | 昆虫

野菜を覆ったネットの内側にウリキンウワバがいました。これの孵化及び幼虫は,かつて撮影したことがあります。農業害虫の一つとして知られています。

さて,ネットを裏返してネット上のガを撮影することに。

 

小さなガなのに,近接撮影すると,意外なすがたが見えて来ました。驚くほどたくさんの毛で覆われているのです。

 

口はストロー型の吻です。

 

真正面から撮りました。頭部の後方に見えるのは胸部の突起です。

 

頭部にできるだけ近づいてみました。複眼の,色の濃い部分は偽瞳孔です。見る人の方に移動します。

 

ほら,上に移ったでしょう。

 

このようにしてガを写すのは久しぶりです。このウリキンウワバをもっときちんと見つめてみよう思い,室内で撮影。これについては次回に。