12月22日(火)。
木星と土星が最接近したのが昨日から今日にかけての話です。今日の夕方,この記念写真を撮り収めました。よくよく見ると,木星の右側に土星が。
この惑星間の距離は,光で40分(新幹線で250年)ほど。太陽と地球の距離が光速で8分18秒(新幹線で57年)ですから,ずいぶん離れていることになります。
これから二つの惑星は少しずつ離れていきます。天体ショーにはいつもロマンが満ちています。
12月22日(火)。
木星と土星が最接近したのが昨日から今日にかけての話です。今日の夕方,この記念写真を撮り収めました。よくよく見ると,木星の右側に土星が。
この惑星間の距離は,光で40分(新幹線で250年)ほど。太陽と地球の距離が光速で8分18秒(新幹線で57年)ですから,ずいぶん離れていることになります。
これから二つの惑星は少しずつ離れていきます。天体ショーにはいつもロマンが満ちています。
木星と土星が,見かけ上,一点になるほどに近づくのが今日から明日にかけての話です。これはおよそ400年ぶりに起こる事象で,次回は60年後に起こるそうです。
夕方,勤務しているミュージアムの大型反射望遠鏡で,記念すべきこの様子を撮影しました。望遠鏡の接眼レンズで覗くと,二つの惑星が同一視野に収まっています。木星の縞模様が少しだけ見えます。そして木星を回る衛星も!
観測中はわくわく。なにしろスゴイ天体ショーなのですから。そのうちに二つの惑星は沈んで行きました。
明日もこの程度に見えるとか。もう一度観測しますね。
キクの花の脇にキンカンの木があります。その葉によくツマグロキンバエがいます。休んでいるのです。下写真はメスです。
お目当てはキクの蜜。花にはあちこちにツマグロキンバエがいます。
真正面から撮れるチャンスを待ちました。長ーい口吻がみごと!
これは別個体のオス。
これはメスです。花粉がからだに付いています。
覗き込むようにして食餌。こういうときは警戒心が薄れています。
別のメスです。
花の少ない季節なので,キクの花は虫たちにとても歓迎されているようです。
キゴシハナアブの複眼の模様はなかなかユニーク。薄褐色の地に,暗赤色の斑点が点在しながら,上の方が密に混み合っています。この斑点はいったい何の役割を果たしているのか,わたしのような素人には想像できません。もしかするとなかまかどうかの識別に役立っているのでしょうか。
もう,真正面から撮れるチャンスが。じっと見ているような,澄ましているような。
近頃は,昆虫を見ただけで真正面からの姿が気になっています。肖像写真といってもよさそうな,このパターンの写真にはまっています。
サザンカの花が咲いて,ホソヒラタアブが何匹か訪れているのを見かけました。花に入り込んで,蜜や花粉を口にするのに夢中。
夢中であるということは隙があるということ。これは接写をするのに好都合です。花粉がからだのあちこちに付着しています。
頭部にも付着。
真正面から撮りたいのですが,なかなかチャンスは訪れません。葯の間をすこしずつ移動しながら摂食。
この日はこれまでです。チャンスに巡り合える日を待ちましょう。それにしても動きのあるものを接写で撮るのはむずかしいものです。
コンクリートの上にイボバッタがいました。大きさからオスと思われます。
近頃は昆虫の顔写真の撮影に精を出しているので,このオスも撮りました。
じっとしているときに,タイミングよくシャッターを切らないといけません。
反対側からも。
真正面からが肝心。
できるだけ近づいて,できるだけくっきりと撮影しなくちゃ。
なんとか撮れました。撮れたときはホッとする感じです。昆虫が活動する季節がはっきりと過ぎ去っていきます。なんだか惜しいような。
ウリキンウワバの成虫をミニ飼育ケースに入れていたら,ケースの壁あちこちに卵を産み付けました。卵はバラバラです。
この卵の孵化についてはこれまでくわしく観察済みです。そして記事にもしてきました。今回はいっぱい! これだけ多いと,観察しないわけにはいきません。
蓋の裏にも。
卵に付いているものは他の昆虫の毛です。
そのまま成虫を入れておき,午後見たら,ケースの底にもどっさり!
これまでに見てきたウリキンウワバの卵はあちこちの葉に一粒だけだったので,今回の産付卵風景には驚いています。
草むらでマダラバッタを見かけました。この地域ではあまりお目にかからないので,生息数は少ないと感じます。
いちばんの特徴は小さめのスマートなバッタで,後脚の脛節が赤色が入ってカラフルなことでしょう。腿節の内側もまたそうなっています。それで,一目見たら忘れられないはず。でも,あいにくながら子ども用図鑑にはほとんど紹介されていないバッタなのです。
動きがすばやいので接近するのがたいへん。チャンスを待つほかありません。
顔はバッタのなかまそのもの。小さいからだながら,顎の発達した大きな口元です。
顔写真が撮れた瞬間は,「やったー!」「ほっ!」という気持ちになります。
キンカンの葉の上にとまっているハエは,どうやらケバエのなかまのよう。もしかすると,すこし前にご紹介したルリミズアブかもしれず,今のところ同定はできていません。
複眼は濃い藍というか,濃紺というか,なんともツヤのあるみごとな自然色。単眼も見えます。
りっぱな触覚。
真正面からも。口吻がとても大きな役割を果たしていることが伺えます。
冬の初め,昆虫たちが精一杯に活動しているように見えます。
度々ウリキンウワバを取り上げています。今回は,新たに見かけたガです。何度も取り上げたくなるほど印象的な姿なのです。
わんさか生えた毛に包まれたからだは,たしかにスゴイとしかいいようがありません。
ほら,スゴイでしょう。
もっと近寄ります。たわしを連想させる毛の生えようです。
口吻はしまい込まれて見えません。
わたしには,「こんな世界があったのか!」としか思えない世界です。
頭と顔を眺めると,次々に驚きやら発見やらが生まれます。