温かい言葉と毛布だけでいい

〈アウターゾーン〉
我が町も、県外からの避難の方をたくさん受け入れ始めている。
とりあえず何が必要か。
「まず毛布！」
町の広報誌の号外に書いてあったので、昨日は公民館に毛布を持って行った。
押入れや物置で眠っている引き出物や快気祝いがたくさんある。
他にもいろんな物を差し入れたいし、人手も出したいのだけれども、やたら持って来られても困るようだ。
まずは毛布、ということだった。
南相馬市から来たという人と、チラッと話すことができた。
すごく喜んでくれた。
見知らぬ土地に来て不安ばかりなので、方言で言葉をかけられることだけでも嬉しいようだ。
その言葉も「頑張れ。」よりも「大変でしたね。」がいいと思った。
物や金はもちろん必要だが、言葉をかけることが第一だと感じた。
小さな田舎町なので、不安そうな格好で歩いている人はすぐに避難者の方だとわかる。
まずは声をかけること。
それが、とりあえずできるボランティアだと確信した。

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